10年、20年先も使えるまな板が大人気!woodpeckerの誕生秘話とは
「木のぬくもりが感じられるアイテムを新調したい」「長く使える調理道具がほしい」と思うものの、どれがいいか迷っている方もいるかもしれません。
今回は、いちょうのまな板が大人気の「woodpecker」を紹介します。木の個性を熟知した職人から生み出されたまな板は、10年、20年後も使えます。
もともと、家業である仏壇や神輿を専門にしていた代表の福井賢治がどうしてまな板を作っているのか。その秘密を解き明かしながら、おすすめ商品をチェックしましょう。
いちょうのまな板を手掛けるwoodpecker
木工業が盛んな岐阜県にあるwoodpeckeは、木製の暮らしの道具を専門に扱うメーカーです。
「暮らしと自然を木でつなぎたい」
代表の福井賢治さんが家業である神仏具製造の職を経て、2007年に立ち上げました。
woodpeckerの代表作といえるのが「いちょうの木のまな板」。実は、いちょうの木には、料理が楽しくなる魅力が隠れています。
切る瞬間に感じるやさしい弾力。
「トントントン」という包丁があたる心地よい音。
木のぬくもりとすがすがしい香り。
いちょう特有の柔らかさはまな板として切りやすいだけではなく、五感を心地よく刺激してくれます。修復力もあって長く使用できるため、プロも好んで使っているのです。
柔らかい木や硬い木など、木にも人間と同じく個性や強みがあります。それぞれの特色を生かして作るからこそ、丈夫で長く使えるものが生まるのです。
woodpeckerは木と向き合い、ものづくりに励んでいます。
woodpeckerの原点
代表の福井さんは、仏壇や神輿などの製造を手掛ける「木地師」の家に生まれました。祖父や父が働く姿を近くで見てきたのが、木工職人としての原点です。
高校を卒業した頃。家業を継ぐ気はありませんでした。しかし、さまざま職種にチャレンジしていくうちに、幼い頃から慣れ親しんだ木製のよさに心が惹かれるようになったのです。
そこから職業訓練校に通って木工を一から学ぶことに。そして家具メーカーと父親のもとで修業を重ねました。
「いつか自分の手で、世の中に貢献できるものを生み出したい」
木工技術を学べば学ぶほど、熱い思いを抱くようになったのです。そうして、福井さんは家業を継ぐことを決意しました。
大人気商品が生まれたきっかけは奥様
家業を継いでうれしかったことは、父親と一緒に仕事ができることでした。しかし、家業へのやる気が高まる裏腹に、仕事が激減してしまったのです。
時代とともにライフスタイルが変わり、神輿や仏具が生活からかけ離れた存在に。さらに時代の経過とともに、伝統技術を守る木工職人が少なくなり、木工業界の危機すら感じるようになりました。
これからどうするべきか悩んでいたとき、ある転機が訪れます。結婚して第1子を授かった頃、奥様からあるリクエストを受けたのです。
「まな板を作ってほしい」
神仏具とかけ離れた場所にある調理器具。これまで作ったことはなかったものの、制作にチャレンジすることにしました。すると、予想以上の反応が返ってきたのです。
「これまでのまな板と、刃物と落とした瞬間の心地よさが全然ちがう」
「使いやすくてデザインも素敵。キッチンに立つのが楽しくなった」
自分の作った道具で喜ぶ妻の顔をみて、心が動きました。これまで受け継がれてきた技術や木材を、神仏具ではなく新たな形で活用すれば、今の生活に寄り添えるのではないかと考えたのです。
「いちょうの木のまな板から、自分らしいものづくりを追求してみよう」
偶然の連続によって、樹木の歴史を感じさせる美しい木目とナチュラルな曲線が生きたいちょうのまな板が生まれました。
もしかすると、木のまな板の製造は一見単純そうだと思うかもしれません。しかし、完成までに多くの工程が不可欠です。職人が一枚一枚切り出したり、やすりを使い分けながら丁寧に磨いたりなど、手間ひまと使う人への愛が詰まっています。
現在woodpeckerのアイテムは、全国150店以上のインテリアショップやライフスタイルショップで取り扱われるようになりました。一つひとつの手間を惜しまないのが高い評価と人気につながっているといえるでしょう。
暮らしに寄り添う木の道具たち
woodpeckeでは、まな板をはじめ、カッティングボードやお皿、洗濯板など、使い手に寄り添う木の道具に出会えます。
職人が木の個性を生かしながら手作業で仕上げていくため、ひとつとして同じものはありません。用途だけではなく、木の種類でお気に入りのアイテムを見つけるのも楽しいのではないでしょうか。
・いちょうの木のこどもまな板
看板商品である「いちょうの木のまな板」の子ども版。まな板の表面に愛らしいイラストと目盛りがついていて、遊び心がくすぐられるデザインです。右利きでも左利きでも使えます。
・山桜のカッティングボード
堅くて頑丈な国産の山桜を使用し、天然オイルで仕上げました。バケットやチーズなどを波刃のナイフで切る時やパーティーで料理を盛り付ける時などに最適です。ナイフの跡も愛おしく感じられるでしょう。
・山桜のお皿
美しさの秘密は、木目と色合いがベストな山桜だけを厳選しているから。シンプルデザインで、日常使いしやすいです。職人が手間ひまかけて生み出す曲線が美しいデザインが、毎日の食卓を温かく彩ります。
・ケヤキのトレー
「木の王様」ともいわれるケヤキ。木目が美しいだけではなく、頑丈で水に強い特徴があります。傷が付きにくいため、毎日気兼ねなく使えます。トレーは料理を運ぶだけではなく、日用品をまとめるのにもおすすめです。
10年、20年後の人生を共にするまな板
「木製のまな板って手入れが大変そう」
天然の木から生まれた道具をうまく扱えるか不安になる方もいるのではないでしょうか。しかし、その心配は不要です。
woodpeckerではメンテナンスの不安を解消できるよう、自社商品に限り削り直しも行っています。
削り直したあとは、まるで新品のように蘇ります。プロのメンテナンスをうまく活用すれば、10年、20年先も料理の相棒として活躍することでしょう。
今後は海外進出を視野に入れているwoodpecker。世界中で「MANAITA」と親しまれる未来が近いうちにくるかもしれません。
woodpeckerでしか味わえない使い心地やぬくもりを感じたいと思った方は、ぜひ以下のサイトをご覧ください。