日本で昔から親しまれてきた「てぬぐい」。とはいえ、まだ使ったことがない方も多いのではないでしょうか。
実は、てぬぐいには、私たちの家事や育児を豊かにしてくれる魅力が詰まっています。
今回は「染絵てぬぐいふじ屋」のてぬぐいをご紹介します。手作業にこだわる理由やエシカルな活用術をご紹介します。
浅草で三代続く！染絵てぬぐいふじ屋
「美しくキレイな良い商品を作り続けますので、お客様は、自由な発想で手拭を楽しんでください」
そう語る「染絵てぬぐいふじ屋」は、手作業へのこだわりとお客様への愛を兼ね備えた、てぬぐい専門店です。浅草で三代にわたり、職人の手で日本の伝統品を作り続けています。
ふじ屋のてぬぐいは、多くの歌舞伎役者や落語家からも愛されています。
てぬぐいがもつ魅力
「てぬぐいって何に使うの？」
「てぬぐいはハードルが高い」
そう思う方もいるのではないでしょうか。
しかし、伝統品とはいえ「〜しなければならない」という堅苦しいルールはありません。
拭く、敷く、包む、飾る、集めるなど、てぬぐいの用途は多種多様。
自分のライフスタイルにあった使い方、自由な楽しみ方をすればいい。それがてぬぐいの魅力です。
さらにてぬぐいには、くり返し愛用するほど自分に馴染むよさがあります。
使ったり洗ったりするたび、手触りや色合いが変わる。自分だけの経年劣化を楽しめる。時の流れとともに愛着がどんどん増していきます。
もしほつれがあっても、その都度切って丁寧に整えれば長く使えるすぐれもの。非常にエシカルな道具ともいえます。
時代に流されないこだわり
「てぬぐいのように裏表のない正直な仕事をしたい」
一切妥協しないふじ屋の店主がこだわるポイントは、染めの工程です。とはいえ、下準備から手を抜きません。
下準備では、染料の色をより引き出すために、生地をお湯で何度も洗います。
「手間も時間もかかるのでは？」と思う方もいるでしょう。しかし、丁寧に汚れやごみをなくすことで、美しい染め上がりになるのです。
そして、手作業で糊付けしたさらしを手染めしていきます。
ふじ屋の染め方は「注染染め」と呼ばれる技法です。鍛錬を重ねた職人技術によって、鮮やかに染め上げていきます。
機械によるプリントと大きく異なる点は、裏表のない仕上がりです。手染めならではの色合いが楽しめます。
てぬぐいは、一枚を手染めするだけでも相当な労力が必要です。簡単な道へ逃げず、手作業を貫き通しているからこそ、ホンモノのてぬぐいが生まれるといえるでしょう。
江戸文化や四季を堪能できる遊び心
ふじ屋が手掛けるてぬぐいのデザインは、1点1点、店主が描き上げたオリジナル。ここでしか出会えないデザインばかりです。
花や節句にちなんだデザインなら四季を感じられます。また江戸小紋柄や天明四年（1784年）「てぬぐいあわせ」の復刻柄なら、江戸文化を楽しめるのです。
手ぬぐい一枚あれば、日本の節句や文化を堪能できる。これも、てぬぐいを使う人を魅了する要素といえます。
職人が提案！てぬぐいのアレンジ術
高い吸収性や速乾性を兼ね備えているてぬぐいは、暮らしの道具としても万能です。
さまざまな家事や育児に、やさしく寄り添ってくれます。
たとえば、以下のように活用してみてはいかがでしょうか。
お弁当を包む
てぬぐいを半分にすれば、お弁当を包むのにちょうどいい大きさに。お弁当をあける楽しみが膨らむかもしれません。
鍋やフライパンつかみ
てぬぐいなら、どんな鍋やフライパンの持ち手にもジャストフィット。いつもの料理がもっと楽しくなるお手伝いをしてくれます。
ランチョンマット
ランチョンマットとして敷けば、食卓の雰囲気をガラリと変化。気分転換にもなるはずです。
ティッシュケース
ふだん使う箱ティッシュをてぬぐいで包めば、オシャレなティッシュケースとして活用できます。お気に入りのデザインのものをチョイスすれば、気分もあがることでしょう。
抱っこ紐のよだれカバー
抱っこ紐にやさしくまけば、赤ちゃんのよだれカバーにも早変わり。安らぎを与えてくれます。
自分ならではの活用術を見つけるのも楽しみの一つといえるでしょう。
てぬぐいのある暮らしを楽しもう
暮らしに便利さと豊かさを与えてくれるてぬぐい。ふだんの家事や育児を豊かにしてくれる魅力が詰まっています。
デザインと質にこだわりたいなら、ふじ屋のてぬぐいがおすすめです。
店舗やオンラインショップへ足を運べば、自分の心がときめくものに出会えるかもしれません。
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