• HOME
  • コラム
  • SPOT
  • 札幌伏見稲荷神社|27基の朱い鳥居が美しい北海道のパワースポットの魅力と参拝ガイド
札幌伏見稲荷神社|27基の朱い鳥居が美しい北海道のパワースポットの魅力と参拝ガイド

札幌伏見稲荷神社|27基の朱い鳥居が美しい北海道のパワースポットの魅力と参拝ガイド

北海道札幌市の藻岩山山麓に位置する札幌伏見稲荷神社は、27基の朱塗りの鳥居が並ぶ美しい参道で知られる神社です。明治17年に京都伏見稲荷大社の御分神を奉載して創建されたこの神社は、商売繁盛や五穀豊穣のご利益で多くの参拝者が訪れるパワースポットとして親しまれています。特に境内にある”願い石”と呼ばれる、お願い事が叶うといわれている石は、札幌でも屈指のパワースポットとして注目を集めています。

札幌伏見稲荷神社の概要・基本情報

札幌伏見稲荷神社|27基の朱い鳥居が美しい北海道のパワースポットの魅力と参拝ガイド

札幌伏見稲荷神社は、京都府京都市伏見区にある官幣大社稲荷神社(現・伏見稲荷大社)の分霊を、札幌区南1条東1丁目にて祀ったのを始まりとする歴史ある神社です。現在の伏見地区という地名も、この地域は京都本官に準らえて伏見と呼称されるようになりましたと記録されているように、この神社の創建が由来となっています。

歴史と由来

札幌伏見稲荷神社の歴史は、明治十七年四月、初代野村茂翁元官幣大社札幌神社禰宜が発願し、京都伏見元官幣大社稲荷神社に勧請したことから始まります。当初は札幌区南五条東一丁目に奉斎されていましたが、明治三十一年三月琴似村十二軒に御遷座し、更に明治四十年二月藻岩山の現在地に遷官されました。

その後、大正八年村社列格、昭和十六年郷社に昇格し、現在に至るまで地域の人々に親しまれています。昭和59年には御創祀百年を迎え、記念事業として御社殿社務所の増築が行われるなど、時代とともに整備が進められてきました。

祭神とご利益

札幌伏見稲荷神社には、「倉稲魂命(うがのみたまのみこと)」「大山祇命」「大國主命」「事代主命」「天鈿女命」の五柱が祀られています。

主祭神である倉稲魂命は、衣食住の大祖であり五穀豊穣、殖産興業、商売繁盛の守護神として広く信仰を集めています。その他の神様も含めて、仕事運、安全祈願、商売繁盛、技能向上など、現代社会に生きる人々の様々な願いに応えてくれる幅広いご利益があるとされています。

札幌伏見稲荷神社の見どころ・特徴

札幌伏見稲荷神社|27基の朱い鳥居が美しい北海道のパワースポットの魅力と参拝ガイド

札幌伏見稲荷神社の最大の魅力は、京都の本社同様の美しい朱い鳥居の参道と、北海道ならではの豊かな自然環境、そして特別なパワースポットとしての要素が見事に調和していることです。札幌市街地から車で約20分という立地でありながら、訪れる人に深い感動と癒しを与える神聖な空間が広がっています。

27基の朱い鳥居が織りなす美しい参道

この神社を訪れる人が最初に目を奪われるのが、京都伏見稲荷大社と同様に朱塗りの鳥居が並ぶ姿で、その数は全部で27基ある美しい参道です。境内にはほかにも7基の灯籠があり、夕暮れ時には明かりが灯されるので、さらに幻想的な情景を楽しむことができます。

京都の千本鳥居と比べると規模は小さいものの、北海道の自然を背景にした朱い鳥居の美しさは格別で、四季折々の表情を見せてくれます。特に冬には、雪の白さと鳥居の朱色のコントラストがフォトジェニックで美しく、その情景を楽しもうと海外からもたくさんの観光客が訪れます。

願い石のパワースポット

境内で特に注目すべきは、願い事が叶うといわれている石である「願い石」です。この石には興味深い由来があり、昭和30年代後半、境内に埋まっていて1/6程頭を出している石を当時の当神社の責任役員の一人が見て、「この石は生石(生き石)だから大切にするように」と言い残しましたと記録されています。

その後、当神社に参拝された方々がこの石にお願い事をしてお参りしたところ、願いが叶ったということで、いつの頃からか願い石と呼ばれるようになりました。願い事をする際の特別な作法として、お願いごとをするときは「自分の好きなものを一つ断つ」のが良いとも言われています。

願いを込めた思いは、「願い石守」に書いて、願い石の横に結んで帰りますという形で表現することができ、多くの参拝者が真剣に願いを込めて訪れています。

藻岩山山麓の豊かな自然環境

札幌伏見稲荷神社は、札幌の街並みを一望できる高台に位置しており、自然豊かな環境に恵まれています。神社周辺は藻岩山の山麓にあたり、四季を通じて美しい自然の表情を楽しむことができます。

春には新緑、札幌伏見稲荷神社には藤棚があり6月初旬から中旬にかけて綺麗な花が咲いています。夏は緑深い山の麓の涼しさ、秋は紅葉、冬は雪景色と、それぞれの季節の美しさが参拝者を迎えてくれます。また、札幌の市街地を一望できるロケーションも大きな魅力の一つで、都市部の喧騒から離れた静寂な環境の中で、心静かに参拝することができます。

参拝案内

札幌伏見稲荷神社|27基の朱い鳥居が美しい北海道のパワースポットの魅力と参拝ガイド

札幌伏見稲荷神社での参拝は、神聖な場所であることを意識し、マナーを守って行うことが大切です。特に近年は参拝者の増加に伴い、撮影に関するルールが設けられているため、事前に確認しておくことをおすすめします。

参拝作法とマナー

札幌伏見稲荷神社での参拝は、一般的な神社参拝の作法に従って行います。まず手水舎で身を清めてから本殿へ向かいます。ただし、北海道の冬は水が凍ることもあり、冬期間は水を止めている場合があるため、手を清めた気持ちで参拝することが大切です。

参拝の際は、二拝二拍手一拝の基本的な作法で行い、ご祭神である神様に、感謝と畏敬の念を示すのが参拝の本来の目的です。マナーを守り、他の方の迷惑にならないように気をつけてください。

特に重要なのは撮影に関するマナーです。札幌伏見稲荷神社では、他の参拝者に迷惑がかかる撮影行為を禁止しています。境内での撮影は基本的に禁止されており、商用撮影は完全に禁止されています。これは参道を我が物顔で占用し一般の参拝者の進路を妨害したり、記念写真の付属物を参道に設置し車の進入を妨害する迷惑行為が問題となったためです。

年中行事・季節のイベント

札幌伏見稲荷神社では、年間を通じて様々な神事や行事が執り行われています。最も重要な年中行事は例大祭で、毎年9月8日に宵宮祭、9月9日に本祭が11時より斎行されます。

例大祭は祭典が粛々と行われる静かなお祭りで、派手な催しや露店はありませんが、神聖な雰囲気を感じることができる貴重な機会です。朱色の旗が境内に立てられ、包太鼓の音などが聞こえてくる厳かな雰囲気の中で神事が執り行われます。

季節のイベントとしては、花手水(9月)の開催があり、夜にライトアップされる幻想的な眺めを楽しめます。また、2月初旬にはキャンドルで灯すライトアップも予定されており、雪景色との美しいコントラストを楽しむことができます。

その他、境内では不定期でキッチンカーやマルシェが開催され、美味しいものや雑貨などのお店が並ぶ「伏見マルシェ」も開かれることがあります。これらのイベント情報については、公式Facebookページで随時確認することができます。

御朱印・お守り情報

札幌伏見稲荷神社では御朱印をいただくことができ、社務所で対応しています。御朱印の受付時間は10時から16時となっており、社務所で係の人を呼ぶ形となります。呼び鈴を鳴らし係の人が来るのを待つ仕組みで、御朱印とお守りの両方をこちらでお願いできます。

お守りについては、天照大神のお札が1000円、伏見稲荷神社のお札1000円、縁結び・交通安全のお守り1500円など、様々な種類が用意されています。神社では商売はしませんので、お守りなどは「買う」とは言わず、授与品として「授かる」と表現します。

願い石に関連した「願い石守」も用意されており、願い事を書いて願い石の横に結ぶことができます。この際、お願いごとをするときは「自分の好きなものを一つ断つ」という特別な作法があることも特徴的です。

社務所の営業時間は9時から16時となっていますが、時間帯によっては閉まっている場合もあるため、確実にお守りや御朱印をいただきたい場合は、事前に電話で確認してから訪問することをおすすめします。

アクセス・利用情報

札幌伏見稲荷神社|27基の朱い鳥居が美しい北海道のパワースポットの魅力と参拝ガイド

札幌伏見稲荷神社は札幌市街地から車で約20分、公共交通機関でもアクセス可能な立地にあります。ただし、山の麓という立地上、車でのアクセスが最も便利です。

交通アクセス

札幌伏見稲荷神社への最も便利なアクセス方法は車です。札幌中心部から約20分で到着でき、神社専用の駐車場も完備されています。カーナビで目的地設定をすると神社の正面に到着しますが、正面側には駐車場がないので裏側に回る必要があります。マップコード対応のカーナビであれば「9 399 853*14」を入力すると駐車場側への案内になります。

公共交通機関を利用する場合は、地下鉄東西線「円山公園駅」から円山バスターミナルでJR北海道バス「循環円10」もしくは「循環円11」に乗車し、「慈啓会前」バス停で下車、徒歩約3分(約230m)で到着します。これらのバスはともに「ロープウェイ線」と呼ばれており、藻岩山のロープウェイ駅と円山公園駅をつなぐ路線です。

循環円10と循環円11は停まるバス停は同じですが、内回りと外回りのような関係で、停まる順番が異なります。循環円10の方がやや早く慈啓会前に到着します。

その他のアクセス方法として、札幌市電「西線14条駅」から徒歩約20〜25分(約1km、坂道あり)でアクセスすることも可能ですが、かなりの坂道を登ることになるため、体力に自信のある方にのみおすすめします。

帰りは同じバスで円山公園駅に戻ることもできますが、札幌市電「ロープウェイ入口駅」まで歩いていく方法や、「もいわ山ロープウェイ」まで歩いてロープウェイを楽しんでからシャトルバスで市電駅まで行く方法もおすすめです。

拝観時間・料金・駐車場情報

札幌伏見稲荷神社は通年終日開放されており、24時間参拝可能です。ただし、夜間は足元が暗くなるため注意が必要です。社務所の受付時間は9時から16時となっており、御朱印については10時から16時の受付となります。

拝観料金は無料で、どなたでも自由に参拝することができます。

駐車場は神社専用の無料駐車場があり、10〜15台前後停めることが可能です。駐車場へのアクセスは、藻岩山麓通を円山方面からもいわ山ロープウェイに向かって走り、坂を少し登ると駐車場の入口が見えてきます。札幌伏見稲荷神社と書かれた赤い立て看板が目印です。

駐車場に向かう際の目印として、スポーツウェアメーカーPHENIX(フェニックス)の看板と、伏見稲荷神社と縦に書かれた高さ2mくらいの細長い朱色の看板があります。

神社は参拝者のための駐車場ですので、参拝以外の目的での長時間駐車は控えるようお願いします。また、参拝は数時間もかからないため、回転も比較的早く、混雑していても出入りの流れはあります。

<住所> 〒064-0942 北海道札幌市中央区伏見2丁目2-17

参照サイト

・伏見稲荷神社 公式ホームページ:https://fushimiinari.or.jp/
・札幌伏見稲荷神社 公式Facebook:https://www.facebook.com/SapporoFushimiInariShrine/

関連記事一覧