
前橋東照宮|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド
前橋東照宮は群馬県前橋市に鎮座する、徳川家康を祀る由緒ある神社です。江戸時代初期の寛永元年(1624年)に創建され、令和3年(2021年)には創建400年記念事業として「令和の大改修」を完了し、歴史と現代が融合した美しい社殿に生まれ変わりました。
前橋東照宮の概要・基本情報
前橋東照宮は、正式名称を「東照宮」と称し、群馬県前橋市大手町の前橋公園内に鎮座しています。徳川家康(東照大権現)を主祭神に、木花咲耶姫、菅原道真、長壁姫を合祀している神社で、地元市民から親しまれる身近な神社として愛され続けています。
歴史と由来
前橋東照宮の歴史は非常に興味深い変遷を辿っています。寛永元年(1624年)に創建した神社でございます。江戸時代中期に松平家が各地の転勤を経て姫路城より前橋城に入城しましたが、大洪水の被害により一時的に武州川越(埼玉県)へ移住することになりました。
同家は「引っ越し大名」と呼ばれたほどに代々転封が相次いだが、それにあわせて同社も移転を続けたという特徴的な経緯があります。現在の社殿は川越時代に造営されたもので、江戸時代末期に松平家が前橋へ戻る際、川越で築かれた社殿は一度解体され、現在の地に運ばれ、明治維新を経て、明治4年に再築されました。
この複雑な移転の歴史により、前橋東照宮は他の神社とは異なる独特の成り立ちを持つ神社となっています。現在に至るまで前橋の安全と平和を見守り続けており、地域に根ざした信仰を集めています。
祭神とご利益
前橋東照宮の主祭神は徳川家康(東照大権現)で、江戸幕府を築いた偉大な武将として知られています。家康公の御神徳は厚く、無事長久、開運厄除、除災招福、病気平癒など幅広いご利益があるとされています。
また、安産の信仰を広く集めた「木花開耶姫(このはなのさくやひめ)」や学問の神として崇められている「菅原道真公(すがわらのみちざねこう)」も祀られています。このように複数の御祭神が祀られていることで、様々な願いを込めた参拝者が訪れます。
特に菅原道真公は学問の神様として知られており、受験シーズンには多くの学生や保護者が合格祈願に訪れます。境内には菅原道真公を偲んで植樹された梅を囲むように作られた五角形の絵馬掛があり、「ゴーカク(合格)」にかけた縁起の良いスポットとして人気を集めています。
前橋東照宮の見どころ・特徴
前橋東照宮には他の神社では見ることのできない独特の魅力と特徴があります。令和の大改修によって生まれ変わった近代的な社殿から、歴史的価値の高い文化財まで、多彩な見どころが参拝者を迎えます。
令和の大改修で生まれ変わった社殿
2021年に完成した新しい社殿は、前橋東照宮の最大の見どころです。令和6年に創建より400年の節目の年を迎えるにあたり、令和元年12月より「前橋東照宮創建400年令和の大改修」と称し社殿並びに境内の改修事業を執り行いますと発表された大規模な改修プロジェクトの成果です。
外観は近代的なおしゃれな黒の建物で迫力があります。まさに歴史と現代の融合を象徴するような建物ですという印象的な造りになっています。この改修では「遺すために新しく」をテーマとし、川越より移築された本殿の半永久的な保存を目的として覆い屋を設置し、本殿を屋内に納めることで雨風から保護しています。
内部も素晴らしく、高い天井で開放感のある空間にあります。歴史を感じる社殿と現代建物がマッチした、斬新ながらも美しい空間でしたと評されています。また、バリアフリー化も図られ、車椅子の方でも拝殿内でご祈祷を受けられるよう配慮されています。
全国初の自動車専用祓殿
前橋東照宮の特筆すべき特徴の一つが、全国で初めて自動車専用のお祓所を設けたのが当宮でございますという点です。群馬県は車社会として知られており、人が1人1台所有しているといっても過言ではないほど、車社会の群馬県の実情に合わせた画期的な取り組みです。
この自動車専用祓殿では、車社会である群馬県の交通安全祈願を数多く執り行い、日々の交通安全を担ってまいりましたとあるように、新車購入時の祈祷や定期的な交通安全祈願が行われています。新車の納車後など、多くの方がこの「車の祓い殿」で交通安全を祈願しているそうですよという地域密着型のサービスが提供されています。
復元された天下三名槍「御手杵の槍」
前橋東照宮には歴史的に貴重な文化財も展示されています。特に注目すべきは、松平家に伝わり天下三名槍の一つとされた「御手杵の槍」は東京大空襲で焼失しましたが、同家17代当主松平直泰さんが、2018年に私費で復元・奉納し、現在は東照宮内に展示されていますという「御手杵の槍」です。
天下三名槍とは、日本の槍の中でも特に名高い三振りの槍を指し、「御手杵」「日本号」「蜻蛉切」がその代表格とされています。この貴重な文化財の復元品を間近で見ることができるのは、前橋東照宮ならではの魅力といえるでしょう。
また、前橋市指定文化財 前橋藩主松平家能装束・陣羽織・軍配なども所蔵されており、松平家の歴史と前橋藩の文化を物語る貴重な資料として保存されています。
参拝・拝観案内
前橋東照宮では、伝統的な参拝作法に則った丁寧な参拝を心がけることで、より深い御神徳を受けることができます。また、年間を通じて様々な行事やイベントが開催されており、季節ごとに異なる魅力を楽しむことができます。
参拝作法とマナー
前橋東照宮での参拝は、一般的な神社参拝の作法に従って行います。まず鳥居をくぐる際は軽く一礼し、参道は中央を避けて歩きます。手水舎で手と口を清めてから拝殿へ向かいましょう。
拝殿での参拝は「二拝二拍手一拝」の作法で行います。賽銭を納めた後、二回深くお辞儀をし、二回拍手を打ってから願い事を心の中で唱え、最後に一回深くお辞儀をして参拝を終えます。
御祈祷とは拝殿へ進み、神職よりお祓いを受けて、お願い事を載せた祝詞(のりと)を大神様へと奏上していただくものになります。通常の参拝よりも丁寧な形で神様にお願いをしたい場合は、御祈祷を受けることをお勧めします。祈祷の受付時間は10:00~16:30までとなっておりますが、神社祭祀等でお受けできない時間もあるため、事前にお問い合わせすることをお勧めします。
御祈祷では初宮参りや七五三などの人生儀礼から、厄除けや家内安全、交通安全祈願まで幅広い内容に対応しています。初穂料は願い事1つにつき7,000円・10,000円・12,000円より選択でき、金額により授与品が異なります。
年中行事・季節のイベント
前橋東照宮では年間を通じて様々な祭典や行事が執り行われています。例祭 – 4月17日(家康の命日)が最も重要な祭典で、徳川家康公の御神徳を称える厳粛な儀式が行われます。また、月次祭 – 毎月17日には定期的な祭典が執り行われています。
特に注目すべきイベントとして、疫病退散と世界平和を祈るライトアップイベント「祈りの灯」が開催される。境内を照らす竹筒には、徳川家の三葉葵や幻想的な絵柄が施され、その神々しい雰囲気は必見という「祈りの灯」があります。このイベント期間中には、暗い場所で光る塗料が使われた限定御朱印「前橋東照宮~竹あかり~」を頒布されます。
また、受験シーズンには学問の神様である菅原道真公にちなんだ合格祈願の特別な取り組みが行われます。境内には菅原道真公を偲んで植樹された梅を囲むように作られた五角形の絵馬掛があり、「ゴーカク(合格)」の語呂合わせで受験生に人気のスポットとなっています。
御朱印・お守り情報
前橋東照宮では豊富な種類の御朱印をいただくことができます。直書きの通常御朱印をはじめ、季節御朱印、月替わり御朱印、日付限定の御朱印などがあり、いつ訪れても新しい御朱印を楽しむことができます。
特に人気なのが「上州神社巡拝~神玉巡り~」の一環として授与される神玉です。7つの神社を巡り7つの神玉を授かるうちに、願い事が研ぎ澄まされ進むべき道が開いていくという「上州神社巡拝~神玉巡り~」で願いを届けよう。前橋東照宮の神玉には、徳川家の家紋である三葉葵が藍色で描かれているとされており、コレクション性も高く人気を集めています。
社務所(授与所)は午前9時~午後5時までの間、御朱印やお守りの授与を行っています。各種お守りや御札も豊富に揃えられており、家内安全、交通安全、学業成就、安産祈願など様々なご利益に応じたものが用意されています。
アクセス・利用情報
前橋東照宮は群馬県前橋市の中心部、前橋公園内という立地の良い場所に鎮座しており、公共交通機関でも自家用車でもアクセスしやすい神社です。
交通アクセス
公共交通機関を利用する場合、1)JR両毛線「前橋」駅から車で10分 2)JR両毛線「新前橋」駅から車で10分という立地にあります。バスを利用する場合は、日本中央バス前橋公園停留所より徒歩約6分でアクセスできます。
自家用車でお越しの場合、関越自動車道前橋ICより約10分と高速道路からのアクセスも良好です。群馬県は車社会のため、多くの参拝者が自家用車で訪れています。
前橋東照宮は前橋公園内に鎮座しているため、公園散策と併せて参拝することも可能です。周辺には群馬県庁や臨江閣などの観光スポットもあり、前橋市内観光の一環として訪れることもお勧めです。
<住所> 〒371-0026 群馬県前橋市大手町3-13-19
拝観時間・料金・駐車場情報
前橋東照宮の境内は開放されており、境内は開放していますので常時御参拝いただけますとなっています。参拝自体に料金は不要で、どなたでも自由に境内に入ることができます。
時間 9:00~17:00(祈祷10:00〜16:30)が基本的な開閉時間の目安となっており、社務所での御朱印授与や各種お守りの授与もこの時間内に行われています。
御祈祷を希望される場合は、ご祈祷に対応できる時間は10:00~16:30となっておりますという時間制限がありますので、事前に確認されることをお勧めします。神社祭祀等でお受けできない時間帯もあるため、特に重要な御祈祷の場合は事前予約をお勧めします。
駐車場については前橋公園の駐車場を利用することができます。群馬県は車社会であり、前橋東照宮も自動車での参拝を前提とした設備が整えられているため、安心して車でお越しいただけます。
お問い合わせは電話027-231-2031、FAX027-231-2034で受け付けています。
参照サイト
・前橋東照宮 公式ホームページ:https://www.toshogu.net/maebashi/
・前橋まるごとガイド:https://www.maebashi-cvb.com/spot/1063