
中之嶽神社|日本一の大黒様と巨岩信仰の歴史ある古社の魅力、参拝案内を完全ガイド
群馬県甘楽郡下仁田町の妙義山南麓に鎮座する中之嶽神社は、高さ20メートルの日本一の大黒様像で全国的に知られる古社です。轟岩という巨岩を御神体とする巨岩信仰の神社として、1400年以上の歴史を誇り、商売繁盛や開運厄除けを願う多くの参拝者で賑わっています。妙義山の雄大な自然に囲まれたこの聖地で、特別な時間を過ごしてみませんか。
中之嶽神社の概要・基本情報
群馬県の名峰妙義山の南麓に位置する中之嶽神社は、轟岩を御神体とする巨岩信仰の神社として古くから人々の信仰を集めてきました。境内には金色に輝く日本一の大黒様像が鎮座し、その圧倒的な存在感で参拝者を迎えています。
歴史と由来
中之嶽神社の創建は、大和時代の第29代欽明天皇の御代(在位539-571年)まで遡ります。当初は「波胡曽神(はこそかみ)」を山の主として祀っていましたが、日本武尊が勅命により関東御巡行の際に妙義山に登嶽したことから、現在の祭神構成となったと伝えられています。
平安末期の寿永2年(1183年)には、藤原祐胤卿が鍛冶の名工を得て神剣を奉斎し、江戸時代の元和2年(1616年)には加藤長清(道士)が登厳し、中興の開山主として神器を守り奉斎しました。小幡藩主織田筑前守信久侯が社殿を改築し、中之嶽奉行を設けて地所を寄進するなど、諸大名からの崇敬も厚く受けていました。
祭神とご利益
中之嶽神社の主祭神は日本武尊で、その他16柱の神々が祀られています。境内には甲子大国神社も鎮座し、大国主命(大黒天)を祀っています。
主なご利益は金運上昇、商売繁盛、開運厄除け、家内安全、縁結び、勝利成功、交通安全などです。特に大黒様は「甲子(きのえね)の日」が縁日であることから、甲子園球場にあやかって野球の神様としても信仰され、野球チームや球児の参拝も多く見られます。
中之嶽神社の見どころ・特徴
中之嶽神社には他の神社では見ることのできない独特の魅力が数多く存在します。日本一の大黒様像をはじめ、御神体である轟岩や歴史ある建造物が、訪れる人々に深い感動を与えています。
日本一の大黒様像
境内で最も目を引くのが、平成17年(2005年)に鎮座した高さ20メートル、重量8.5トンの金色の大黒様像です。この大黒様の特徴は、一般的な小槌ではなく剣を持っていることです。この剣は病や厄、悪性を祓い福を招くと伝えられており、他では見ることのできない珍しい姿となっています。
大黒様像は甲子講の氏子・崇敬者によって制作・奉納されたもので、その圧倒的な大きさと美しい金色の輝きは、遠くからでも一目でそれと分かる存在感を放っています。参拝者は大黒様の前で写真撮影をしたり、その迫力あるお姿から力をもらったりと、この神社ならではの体験を楽しんでいます。
轟岩(とどろきいわ)と巨岩信仰
中之嶽神社の御神体は轟岩という巨大な岩です。この岩の名前の由来は、日露戦争前に第15連隊の等々力森蔵大尉(のち中将)が岩上で逆立ちしたことにちなんでいます。
轟岩を御神体とする中之嶽神社は本殿を持たず、轟岩に隣接して拝殿が建立されるという独特な社殿形式を取っています。この巨岩信仰は古代から続く自然崇拝の形態で、岩そのものが神の依り代として信仰の対象となっています。拝殿は轟岩の下の祠の中に建っており、側方から眺めるとその造りがよく分かります。
境内の建造物と文化財
境内には中之嶽神社の拝殿への急な石段があります。この石段は145段あり、非常に急勾配で狭いため、参拝には十分な注意が必要です。しかし、この石段を登り切った先には轟岩の下に建つ拝殿があり、神聖な雰囲気に満ちた空間で参拝することができます。
下仁田町の文化財として指定されている「高橋道斎譔并書による長清道士之碑」も境内にあります。これは下仁田の書家・高橋道斎が安永7年(1778年)に建立した碑で、中之嶽神社の中興・長清道士の伝を記した貴重な史料です。
境内には神社が経営する中之嶽ドライブインもあり、参拝の合間にお土産の購入や食事を楽しむことができます。名物のこんにゃくおでんなど、群馬の味覚も味わえる施設となっています。
参拝案内
中之嶽神社での参拝は、日本一の大黒様と轟岩という御神体への特別な体験となります。参拝の際は、神社特有の作法を理解し、マナーを守って心を込めてお参りしましょう。
参拝作法とマナー
中之嶽神社の参拝は、まず境内入口の鳥居で一礼してから始まります。参道では中央を避けて歩き、手水舎で手と口を清めてから参拝に向かいます。
大国神社での参拝の後、中之嶽神社本殿への参拝を希望される方は、145段の急な石段を登る必要があります。この石段は勾配が急で踏み代が狭いため、足元に十分注意し、無理をせずに登ってください。体力に自信のない方や足腰に不安のある方は、下にある大国神社のみの参拝でも十分にご利益をいただくことができます。
参拝時は二拝二拍手一拝の作法で行い、静かに祈りを捧げます。轟岩を御神体とする神聖な場所であることを意識し、敬虔な気持ちで参拝することが大切です。
御朱印・お守り情報
中之嶽神社では、中之嶽神社と大国神社の両方の御朱印をいただくことができ、参拝者に大変人気があります。御朱印は書置きタイプも用意されており、限定デザインの美しい御朱印も頒布されています。
お守りについては、金運上昇や商売繁盛を願う大黒様のお守りが特に人気です。財布に入れる小さな大黒様のお守りは、持ち運びに便利で多くの参拝者に愛用されています。また、交通安全や家内安全、開運厄除けなど、様々な願いに応じたお守りも用意されています。
社務所の受付時間は10時から16時までとなっており、電話での問い合わせも可能です。御朱印やお守りを希望される方は、時間に余裕を持って参拝することをおすすめします。
野球の神様としての信仰
大黒様の縁日が甲子の日であることから、甲子園球場との縁を感じた野球関係者の間で「野球の神様」として信仰が広まっています。甲子園を目指す高校球児や野球チームの参拝も多く、野球専用のお守りや絵馬も用意されています。
「未来を担う子供たちが、ケガなく元気に野球ができますように」という願いを込めて、甲子祭にて特別にお祓い祈祷された野球御守は、多くの野球少年とその家族に愛用されています。勝利成功のご利益とあわせて、スポーツでの安全と健康を願う参拝者が全国から訪れています。
アクセス・利用情報
中之嶽神社は妙義山の南麓に位置し、車でのアクセスが便利です。公共交通機関を利用する場合は、最寄り駅からタクシーでのアクセスとなります。
交通アクセス
車でお越しの場合は、上信越自動車道を利用します。松井田妙義インターチェンジからは国道18号を経由して約15分、下仁田インターチェンジからは国道254号を経由して約25分でアクセスできます。妙義神社から「紅葉ライン」を通って約15分の距離にあり、木々の間を縫うように走る道路からは妙義山の切り立った岩山の美しい景色を楽しむことができます。
電車でお越しの場合は、JR高崎駅からJR信越線で磯部駅まで行き、タクシーで約25分です。また、JR高崎駅から上信電鉄に乗り換えて下仁田駅まで行き、そこからタクシーで約25分のルートもあります。
妙義山は登山コースとしても人気があり、中之嶽神社は石門巡りや山岳ハイキングの登山口としても利用されています。登山を予定されている方は、適切な装備を準備してお越しください。
参拝時間・料金・駐車場情報
参拝時間は9時から17時までとなっており、年中無休で参拝することができます。参拝料は無料です。社務所での御朱印やお守りの受付は10時から16時までとなっているため、これらを希望される方は時間内にお越しください。
駐車場は県立妙義公園大駐車場を利用でき、普通車500台、バス30台の収容が可能な大型駐車場が完備されています。駐車料金は無料で、水洗トイレや障害者用トイレも設置されています。駐車場からは妙義山の切り立った奇岩の連なりを間近に見ることができ、その迫力ある景観も参拝の魅力の一つとなっています。
駐車場から神社までは地下道を通ってアクセスでき、安全に参拝することができます。大型駐車場が整備されているため、団体での参拝や観光バスでの来訪にも対応しています。
<住所> 〒370-2621 群馬県甘楽郡下仁田町上小坂1248
参照サイト
・妙義山 中之嶽神社 公式ホームページ:https://www.nakanotake.com/