
大前神社・大前恵比寿神社|日本一えびす様と極彩色の社殿が魅力的な延喜式内社の完全ガイド
栃木県真岡市の緑豊かな森に鎮座する大前神社は、1500年以上の歴史を誇る延喜式内社として、多くの参拝者に愛され続けています。境内には高さ20メートルを誇る日本一のえびす様が鎮座し、宝くじ当選や金運招福を願う人々が全国から訪れる特別な聖地となっています。
大前神社・大前恵比寿神社の概要・基本情報
大前神社は栃木県真岡市にある延喜式内社で、1500年有余の歴史を持つ由緒ある神社です。境内に鎮座する大前恵比寿神社は、平成元年12月10日に鎮座奉祝祭を斎行し完成した大前神社の若宮社として知られ、両社が一体となって多くの参拝者に親しまれています。
歴史と由来
延喜式内大前神社の鎮座する聖地「大前(おおさき)」は、古代の口碑に「神代の霊地」と伝わります。大前という名称の由来は、神地境内隣接の北地にかつて「芳賀沼」が存在し、その大突端に位置することから大前(崎)神社と称されたものとされています。
神社の歴史は古く、神護景雲年中(767年-770年)に社殿が再建されており、一千五百有余年の歴史を持ちます。平安時代には常陸国坂東の東叡山黒子千妙寺の末寺を別当寺として祀り、本社は神仏習合により薬師如来を配していました。
また、歴史上の著名な人物との関わりも深く、承平5年(935年)平将門は承平天慶の乱を興すに至り、大前神社にて合戦勝利の祈願をし、勤行を五行川の御手洗に為したと伝えられています。
祭神とご利益
大前神社の御祭神は福の神「だいこく様」(大国主大神)とその御子神「えびす様」(事代主大神)です。配祀神として天照皇大御神、八百万の神が祀られています。
恵比寿様は大前神社の主祭神である大国主神(だいこく様)の御子神であり、親子で産業発展の礎を築かれた神様です。よく言う、「二福神」とは大国様と恵比寿様のことを指します。
これらの神様により、健康祈願、縁結び、商売繁盛、家内安全、開運招福、病気平癒など幅広いご利益があるとされ、特に金運・宝くじ当選祈願で有名な神社として知られています。
大前神社・大前恵比寿神社の見どころ・特徴
大前神社・大前恵比寿神社は、歴史的価値の高い建造物と現代的な信仰のシンボルが融合した、他では見ることのできない独特の魅力を持つ神社です。国の重要文化財に指定された社殿の美しさと、日本一を誇るえびす様の迫力は、訪れる人々に深い印象を残します。
国重要文化財の極彩色社殿の魅力
社殿の建築は、当時の優れた彫刻師の匠の技で、本殿、拝殿、幣殿と極彩色の彫刻が荘厳で、国の重要文化財に指定されています。国の重要文化財に指定されている本殿・拝殿は、仙人図と水の恵及び霊獣類の彫刻群で飾られ、名工 藤田孫平治の力作として知られています。
本殿の彫刻は、建物の未来への継承を促す「水の恵みと水神」や、神様の力を表す神聖な霊獣・霊鳥を配した作りとなっており、安土桃山時代末期の装飾建築の傑作として高く評価されています。
これらの社殿は日光東照宮から東国へ展開した装飾建築美の先駆けとしても位置づけられ、歴史的・芸術的価値の高い文化遺産として大切に保存されています。
日本一えびす様の圧倒的存在感
大前恵比寿神社は全高20メートルの大きなえびす像のある神社として全国的に有名です。日本一えびす様は地元有志の方々が大前神社に御奉納下さった御神像で、大谷石造りの台座の中には社殿が鎮座しています。
この巨大なえびす様の特徴的な点は、鯛ではなく金色の鯉(5m)を持っていることです。大前神社と鯉の関係は深く、古くはお酒を鯉に飲ませて、すぐ側を流れる五行川に放流する慣わしがあり、今でも5月5日には鯉の放流が行われるという伝統が続いています。
宝くじ当選祈願で全国的に有名で、実際に当選報告の絵馬が数多く奉納されており、金運・商売繁盛を願う多くの参拝者が訪れる理由となっています。
境内の自然と回遊式日本庭園「五行神水園」
境内は豊かな自然に囲まれており、境内東には五行川が流れ、初春には寒紅梅が咲く美しい環境が整っています。
回遊式日本庭園「五行神水園」の中には「五行福銭水」がございます。ご商売を始めるときや大切な取引の時など、大切なお宝をえびす様の霊威が宿ったご神水で浄めることにより、種銭が大きく実を結ぶとされています。
また、大前恵比寿神社には、お水取り所御神水「鶴の泉」がございますなど、自然の恵みを活かした様々な施設が参拝者に親しまれています。
参拝案内
大前神社・大前恵比寿神社を参拝する際には、まず本社である大前神社から参拝し、その後に大前恵比寿神社にお参りするのが正式な順序とされています。両社ともに多くのご利益があるとされ、それぞれに応じた参拝方法で心を込めてお参りしましょう。
参拝作法とマナー
境内に入り、まずは本社「大前神社」を参拝されてから日本一えびす様にお参りください。これが正式な参拝順序となります。
神社での基本的な参拝作法は、手水舎で手と口を清めた後、拝殿前で二拝二拍手一拝の作法で参拝します。境内では静粛を保ち、他の参拝者への配慮を忘れずに行動しましょう。
特に大前恵比寿神社の日本一えびす様は多くの参拝者が訪れるため、写真撮影の際は周囲の迷惑にならないよう注意が必要です。また、境内での携帯電話の使用は控えめにし、神聖な雰囲気を大切にしましょう。
年中行事・季節のイベント
歳旦祭・新春特別祈願祭(1月1日)、恵比寿講祭(1月10日・12月10日)、節分祭・追儺式(2月3日)、建国記念日奉祝祭(2月11日)、祈年祭(3月28日)神楽奉納など、一年を通じて様々な祭礼が執り行われます。
春には献花祭(華道家元池坊宇都宮支部)(5月1日)、鎮花祭・子ども生け花体験教室(5月3日)が開催され、文化的な催しも楽しめます。
夏から秋にかけては夏越祭・茅の輪くぐり神事(7月31日)、七夕祭(8月7日)、例大祭(11月9・10日)神楽奉納、新嘗祭(11月27日)神楽奉納が行われ、特に例大祭ではだいこくえびす舞や天狐白狐の舞、天の岩戸舞などで構成される神楽が奉納されます。
年末には無火災盗難除祈願祭(12月1日)、天長祭(12月23日)、除夜祭・大祓式(12月31日)が執り行われ、一年の締めくくりを行います。
御朱印・お守り・お札情報
御祭神の「だいこく様」と「えびす様」をデザインした金運招福の「幸運守」。このお守りを受けた崇敬者が、宝くじ当選の御利益にあやかったのだとか。全国各地から問い合わせも多く人気があるお守りとして有名です。
御朱印については、大前神社と大前恵比寿神社それぞれで授与されており、両社の御朱印を合わせていただくことができます。特別な時期には限定御朱印が授与されることもあるため、詳細は事前に確認することをおすすめします。
初宮、七五三、家内安全、交通安全、商売繁盛、社運隆盛、厄祓、方位除、良縁祈願、身体健全、合格祈願、開運祈願、安産祈願、病気平癒、神恩感謝、お焚き上げなど各種ご祈祷も受けることができます。
アクセス・利用情報
大前神社・大前恵比寿神社は栃木県真岡市の自然豊かな環境に位置しており、車でのアクセスが便利です。公共交通機関を利用する場合は、真岡鐵道やバスを活用することができます。
交通アクセス
【自動車でのアクセス】
北関東自動車道真岡ICより約15分が最も便利なルートです。真岡ICを下りて国道408号線(鬼怒テクノ通り)を真岡・益子・二宮方面へ進み、県道47号線経由で到達できます。
【電車でのアクセス】
真岡鐵道真岡線北真岡駅より徒歩約15分となります。また、JR宇都宮駅から関東バス「宇都宮東武~真岡営業所」方面行きで約1時間「大前神社前」下車すぐのバス路線もあります。JR宇都宮駅からは車で約50分の距離です。
参拝時間・料金・駐車場情報
【参拝時間】
8:30~17:00が基本的な参拝時間となっています。
【参拝料金】
無料で参拝できます。ただし、特別拝観や祈祷については別途料金が必要な場合があります。
【駐車場】
200台の駐車場が完備されており、参拝者は無料で利用できます。初詣や例大祭などの混雑時期は早めの到車をおすすめします。
【定休日】
無休で参拝することができます。
<住所> 〒321-4304 栃木県真岡市東郷937
詳細な情報や最新の状況については、事前に公式サイトで確認されることをおすすめします。
参照サイト
・延喜式内 大前神社 公式ホームページ:https://oosakijinja.com/
・大前恵比寿神社 公式ホームページ:https://ebisujinja.com/