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江島神社中津宮|江の島三宮の一つ、市寸島比賣命を祀る古刹の歴史と見どころを完全ガイド

江島神社中津宮|江の島三宮の一つ、市寸島比賣命を祀る古刹の歴史と見どころを完全ガイド

江の島を代表する霊場である江島神社は、辺津宮・中津宮・奥津宮の三社から構成されており、その中でも中津宮は平安時代から続く由緒ある社殿として多くの参拝者に親しまれています。朱色鮮やかな権現造りの美しい社殿と、拝殿天井を彩る華麗な花鳥画で知られる中津宮は、江島神社三社参りの重要な拠点として、縁結びや芸能上達を願う人々の信仰を集めています。

江島神社中津宮の概要・基本情報

江島神社中津宮|江の島三宮の一つ、市寸島比賣命を祀る古刹の歴史と見どころを完全ガイド

江島神社中津宮は、神奈川県藤沢市江の島に鎮座する江島神社を構成する三宮の一つです。江の島の中央部に位置し、市寸島比賣命を祀る神社として、古くから多くの参拝者に愛され続けています。

江島神社全体は日本三大弁財天の一つに数えられ、宗像三女神を祀る由緒ある神社として知られています。中津宮はその中でも特に美しい社殿建築と豊かな歴史を誇り、江の島観光の重要なスポットとなっています。

歴史と由来

中津宮は、もとの上之宮で、文徳天皇仁壽三年(853年)に慈覚大師(じかくだいし)が創建されました。平安時代初期の創建から1100年以上の長い歴史を持つ古社です。

江島神社全体の起源は、『江島縁起』によると、欽明天皇13年(552年)、欽明天皇の勅命で、島の洞窟(御窟・現在の岩屋)に神様を祀ったのが、江島神社の始まりであると伝えられています。その後、弘仁5年(814年)に空海が岩屋本宮を、仁寿3年(853年)に慈覚大師が上之宮(中津宮)を創建し、現在の三宮体制の基礎が築かれました。

江戸時代には元禄二年(1689年)に、五代将軍・徳川綱吉により、本殿・幣殿・拝殿からなる権現造りの社殿が再建され、華麗な社殿が完成しました。近年では平成八年(1996年)の全面的な改修によるもので、元禄二年当時の朱色が鮮明な社殿を再現し、さらに平成二十三年(2011年)には幣殿、拝殿の床板を張り替え、御札授与所も再建され、社殿脇には水琴窟を構えた庭園が開園するなど、継続的な整備が行われています。

祭神とご利益

中津宮(なかつみや)は、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)をお祀りしています。市寸島比賣命は、天照大神と須佐之男命の誓約で生まれた神で、宗像三女神(むなかたさんにょしん)と称されていますの一柱です。

市寸島比賣命は古くから弁財天と習合し、音楽・芸能・知恵・財宝の神として信仰されてきました。特に縁結び、芸能上達、学業成就、商売繁盛などのご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れています。江戸時代には芸能・音楽・知恵・福徳財宝の神として、多くの庶民が参拝するようになりました。

江島神社中津宮の見どころ・特徴

江島神社中津宮|江の島三宮の一つ、市寸島比賣命を祀る古刹の歴史と見どころを完全ガイド

江島神社中津宮の最大の魅力は、その美しい社殿建築と豊かな装飾にあります。朱色鮮やかな権現造りの社殿は江の島を代表する建造物の一つであり、拝殿内部の華麗な装飾は訪れる人々を魅了し続けています。

朱色鮮やかな権現造りの社殿

中津宮の社殿は本殿・幣殿・拝殿からなる権現造りの社殿として建築されており、その美しい朱色が特徴的です。現在の社殿は平成八年(1996年)の全面的な改修によるもので、元禄二年当時の朱色が鮮明な社殿を再現されており、江戸時代の華麗な建築様式を現代に伝えています。

権現造りは本殿と拝殿を幣殿で繋いだ建築様式で、日光東照宮などでも見られる格式の高い建築手法です。中津宮の社殿は江の島の中央部に位置し、周囲の自然環境と調和しながらも、その鮮やかな朱色で存在感を示しています。

拝殿天井の花鳥画と彫刻

拝殿の格天井には四季折々の花鳥画(154枚)や彫刻が施され、典雅な趣をもって極彩色の社殿が再建されました。この花鳥画は中津宮の大きな見どころの一つで、四季を通じて自然の美しさを表現した見事な芸術作品となっています。

154枚という膨大な数の花鳥画は、それぞれが丁寧に描かれており、春夏秋冬の季節感を豊かに表現しています。参拝の際には、ぜひ天井を見上げてこの美しい装飾をじっくりと鑑賞することをおすすめします。これらの装飾は江戸時代の職人技術の粋を集めたものであり、当時の芸術水準の高さを物語っています。

水琴窟を構えた庭園

社殿脇には水琴窟を構えた庭園が開園しました(開園時間は午前9時~午後4時/無料)。水琴窟は日本庭園の音響装置の一つで、地中に埋められた甕に水滴が落ちることで美しい音色を奏でる仕掛けです。

この庭園は平成23年(2011年)に新たに整備されたもので、参拝者が心静かに過ごせる憩いの空間として親しまれています。水琴窟の涼やかな音色は、江の島の自然環境と相まって、訪れる人々に癒しの時間を提供しています。庭園は無料で開放されており、参拝の合間に気軽に立ち寄ることができます。

参拝案内

江島神社中津宮|江の島三宮の一つ、市寸島比賣命を祀る古刹の歴史と見どころを完全ガイド

江島神社中津宮への参拝は、江島神社全体の三社参りの一環として行うのが一般的です。辺津宮、中津宮、奥津宮の順に参拝することで、江島神社の御神徳を余すことなく受けることができるとされています。

参拝作法とマナー

中津宮での参拝は、一般的な神社の参拝作法に従って行います。鳥居をくぐる前に一礼し、手水舎で手と口を清めてから社殿に向かいます。拝殿前では「二拝二拍手一拝」の作法で参拝を行い、心を込めてお参りしましょう。

参拝の際は、拝殿の格天井には四季折々の花鳥画(154枚)や彫刻が施されているため、天井の美しい装飾もあわせて鑑賞することができます。ただし、参拝中は静粛に過ごし、他の参拝者の迷惑にならないよう配慮することが大切です。

写真撮影については、社殿内部での撮影は控え、外観の撮影時も周囲への配慮を忘れずに行いましょう。特に花鳥画などの貴重な文化財については、保護の観点から撮影制限がある場合があります。

江島神社三社参りのポイント

江島神社には、「辺津宮」「中津宮」「奥津宮」の三つの社殿があり、徒歩で参拝した場合、二番目に訪れるのが、この中津宮になります。三社参りの正式な順序は、辺津宮→中津宮→奥津宮となっており、それぞれに祀られている宗像三女神を順次参拝することで完成します。

辺津宮から中津宮までは5~8分ほどかかります。徒歩での移動が困難な方は、辺津宮から少し歩いた場所に、第2のエスカー乗り場がありますので、そこからエスカーを利用しますと、中津宮の社殿前までは石段を上ることなく行くことができます。

三社参りの所要時間は約2時間程度を見込んでおくとよいでしょう。各社でじっくりと参拝し、境内の見どころも楽しみながら回ることをおすすめします。

御朱印・お守り情報

中津宮では御朱印を授与しており、御札授与所は、朱の鳥居そば、辺津宮境内(3箇所)、中津宮、奥津宮にございます。江島神社では御朱印は、社殿近くの朱印所で10種類から選べますので、三社参りの記念として複数の御朱印を授与していただくことも可能です。

江島神社には60種類以上の御守りがあり、選ぶのに迷ってしまいそう!中でも人気なのが、「龍神守」です。また、弁財天が描かれた、琵琶型の可愛らしい「びわ守り」もおすすめ。財運招福、芸能上達のご利益があるそうです。

恋愛成就のパワースポットとしても知られる江島神社。ピンク色の「恋むすび・縁むすび絵馬」に名前を書くと良縁が結ばれるといわれています。特に中津宮に祀られている市寸島比賣命は縁結びの神としても信仰されているため、良縁を願う方には特におすすめです。

アクセス・利用情報

江島神社中津宮|江の島三宮の一つ、市寸島比賣命を祀る古刹の歴史と見どころを完全ガイド

江島神社中津宮へのアクセスは、まず江の島へ渡り、辺津宮を経由して徒歩で向かうのが一般的なルートです。公共交通機関を利用すれば都心からも比較的アクセスしやすく、観光と参拝を兼ねて訪れる方も多くいらっしゃいます。

交通アクセス

江島神社へは3つの鉄道路線からアクセスできます。小田急電鉄「片瀬江ノ島」駅から徒歩約15分、江ノ島電鉄「江ノ島」駅から徒歩約19分、湘南モノレール「湘南江の島」駅から徒歩約20分で江島神社の入口である朱の鳥居に到着します。

最もアクセスが良いのは小田急線の片瀬江ノ島駅で、新宿駅から約1時間でアクセス可能です。駅から江の島弁天橋を渡り、朱の鳥居から辺津宮を経て中津宮に向かいます。

車でのアクセスの場合は、新湘南バイパス茅ヶ崎海岸ICより約40分</parameter>です。ただし、江島神社の駐車場はありませんが、島内にはいくつか駐車場がありますので、そちらから徒歩での移動になります。特に週末や観光シーズンは駐車場が混雑するため、公共交通機関の利用をおすすめします。

拝観時間・料金・駐車場情報

江島神社の参拝時間は8時30分~17時となっており、参拝無料です。中津宮の社殿脇には水琴窟を構えた庭園が開園しました(開園時間は午前9時~午後4時/無料)ので、参拝とあわせてお楽しみください。

エスカーを利用する場合は別途料金が必要です。エスカーは1区から3区まであり、エスカー(2区)…辺津宮~中津宮が中津宮へのアクセスに便利です。料金や運行時間については現地でご確認ください。

駐車場は江の島内に複数ありますが、料金や収容台数は各駐車場によって異なります。観光シーズンや週末は満車になることも多いため、早めの到着をおすすめします。バリアフリー対応については、エスカーの利用により石段を避けてアクセスすることが可能ですが、詳細については事前に確認することをおすすめします。

<住所> 〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2丁目3番8号

参照サイト

・江島神社 公式ホームページ:http://enoshimajinja.or.jp/
・藤沢市観光公式ホームページ:https://www.fujisawa-kanko.jp/

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