箸でワクワクを食卓へ!若狭塗を守る「箸蔵まつかん」

日本人の食卓に欠かせない箸。国内に流通する塗箸の7割以上は、福井県の港町で生産されているのをご存知でしょうか。

今回は、福井県小浜市で若狭塗箸を手がける「箸蔵まつかん」を紹介します。箸を通してワクワクを届ける挑戦とは、どのようなものなのでしょうか。

ワクワクを届ける!箸蔵まつかん

箸蔵まつかんは、大正11年から箸づくりを担う専門メーカー。2022年に若狭塗箸の一大産地である福井県小浜市で、創業100周年を迎えました。

つかう人の「わくわく」
つくる人の「わくわく」
はたらく人の「わくわく」
まちの「わくわく」

日本の食卓に不可欠な箸を通して「わくわく」を量産しています。しかし、4代にわたり紡いだ道のりは平坦ではありません。

もともと下駄屋を営んでいた松本鶴之助が若狭塗箸の製造販売業へ事業転換。そこから時代は激動の昭和へ。高度経済成長で機械化が大きく進む中、二代目の吉次は、手仕事の箸事業を大きく発展させました。

昭和、平成、令和とすさまじいスピードでライフスタイルが変わる日々。三代目の喜代司が伝統を守りながら新しいことにも挑み続けてきたのです。


ライフスタイルに合わせた箸
心を豊かにする箸
食卓を彩る箸
人と人の架け橋となる箸
ハレの日を祝福する箸

箸のあらゆる可能性を追求し、職人技から生み出される最高の箸を届けています。

国内の塗箸を7割以上生産!福井県小浜市


箸蔵まつかんがある福井県小浜市は、全国の塗箸生産量の70%以上を占めています。リアス海岸に面した地形から、海産物など豊富な食材に恵まれていて、かつてはシルクロードの日本の玄関口として栄えました。

江戸時代、小浜市の北部には位の低い武士である足軽が多く住んでいました。戦がなかったころ、生計を立てるため、武士の副業として若狭塗を内職していたと言い伝えられています。

近隣に輪島や越前など、高度な技術を誇る漆器産地があったため、競合相手が手を出さないであろう箸の産業を始めたのです。

高級感あふれる若狭塗


400年以上の歴史をもつ若狭塗は、国指定の伝統工芸品。江戸時代初期に、小浜藩の漆塗師だった松浦三十郎が中国の漆器をベースに作ったのがはじまりとされます。

若狭塗は、色漆を塗り重ね、貝殻・卵の殻・松葉・もみがら・金箔などの自然素材をちりばめながら模様を描きます。さらに模様がしっかり出るまで石で研いでいく、これが他では見られない独自の工程です。

若狭の塗箸は、漆をいくども塗り重ねることから「若狭のバカ塗り」と呼ばれるほど。職人が漆を惜しげもなく重ね塗りしているからこそ、高級感が生まれるのでしょう。

ふだん使いできる若狭塗「漆螺鈿WAKASA」


「若狭塗の螺鈿の入った箸が欲しいのに、昔ながらの古風なデザインのものばかり…」
「多くは派手すぎて毎日の食卓では使いづらい」
「もう少し上品に螺鈿(らでん)の輝きをちりばめられていて、気張らずに使えるものがあればうれしい」

漆螺鈿WAKASAは、お客様のリアルな声から生まれました。


夕陽に照らされて一面がオレンジ色に染まる若狭湾を螺鈿で見事に表現。現代の食卓にもマッチするようなデザインに仕上げています。

枠にとらわれない美しさ「夜空」

箸蔵まつかんは、若狭塗の伝統を守りながら、自由な発想から生まれるデザインにも挑戦しています。その代表となるのが「夜空」です。


夜空の生みの親は、的場政義さん。

黒や赤など古典的な箸が主流だった中、的場さんは色彩豊かな箸を数多く生み出しました。洋服を華やかにするブローチやステージ照明など、暮らしの中からもデザインのヒントを探り、アイディアがひらめくと、夜中であろうが飛び起きて工房にこもったそうです。

現在は、今は亡き的場さんの感性や技術を、弟子である藤井佑也さんが受け継いでいます。

目をひく鮮やかなデザインでありながら、伝統的な若狭塗の面影を感じさせる一品。持ち手にちりばめられたラメと、差し色のラインが食卓を華やかに演出します。職人が一膳ずつ丹精を込めて筆で絵付けした、食器洗浄機対応のお箸です。

まるでパフェ?遊び心あふれる「FUSION cream」


「かわいくておいしそう」

まるでスイーツのような見た目。クリームが溶け合うような色合い。遊び心がつまった箸が、FUSION creamシリーズです。

トルコの伝統的な絵付け技法「マーブリング(エブル)」を採用。一膳一膳、職人が丁寧に施しています。


「使う人が食卓の香りや色、そして味と箸を通じて溶け合い、彩り豊かな食卓を楽しんでほしい」

「融合」を意味するFUSIONには、箸蔵まつかんの希望や願いが込められています。スウィートな箸が、食卓に明るさや楽しさを添えてくれるのではないでしょうか。

お箸の買い替え時はいつ?

「箸ってどのタイミングで買い替えればいいのだろう」

毎日当たり前のように使っている箸。もしかしたら、そろそろ交換するタイミングかもしれません。

使用頻度や扱い方によって多少異なりますが、箸先の塗装が剥がれたり素地がむき出しになったりしていたら、買い替えの合図。木地がむき出しになると、水を吸ってカビや雑菌が繁殖します。

箸は必ず口に入るもの。ただ洗うだけではなく、塗料が剥がれていないか確認することも大切です。衛生的にも、該当するものがあれば買い替えをおすすめします。

日常もハレの日も食卓に寄り添う「箸蔵まつかん」


箸は、毎日の食事からハレの日まで、日本人の人生に寄り添い続けるアイテムです。何かのお祝いに箸をもらったり贈ったりした方もいるのではないでしょうか。

箸蔵まつかんでは、結婚祝い・入学祝い・還暦祝い・母の日・父の日など、大切な人への贈り物にぴったりな高級箸を取り揃えています。

デザインの美しさだけでなく、持ちやすさや食洗機対応などの使いやすさにもこだわっているのも魅力。一日でも長く使いたくなる箸をぜひご覧ください。

「箸蔵まつかん」の商品はこちら
「箸蔵まつかん」公式HP

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