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八坂神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

八坂神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

藤沢市城南に鎮座する八坂神社は、須佐之男尊を祀る由緒ある神社として地域に親しまれています。四ッ谷稲荷神社と同じ敷地内に建つという珍しい形態で、毎年7月の神輿渡御祭では地域の人々が集い、活気ある祭りを繰り広げます。旧東海道と藤沢バイパスに挟まれた住宅街にありながら、静寂な境内では心穏やかに参拝できる神社です。

八坂神社の概要・基本情報

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八坂神社は神奈川県藤沢市城南5-1-8に鎮座する神社で、神奈川県神社庁に登録されている正式な神社です。同じ敷地内には四ッ谷稲荷神社も建立されており、二つの神社が並び立つ珍しい光景を見ることができます。

境内は旧東海道と藤沢バイパス(国道1号線)に挟まれた立地にあり、住宅街の中にひっそりと佇んでいます。鋼製の鳥居をくぐり石段を上ると、拝殿には大きな本坪鈴が吊り下げられており、参拝者を迎えています。

歴史と由来

八坂神社の詳細な創建年代は明確ではありませんが、古くから地域の人々によって守られてきた神社です。全国に約2300社ある八坂神社の一つとして、京都の八坂神社を総本社とする祇園信仰の流れを汲んでいます。

江戸時代には牛頭天王社として信仰されていた時期もあったとされ、明治時代の神仏分離令により現在の八坂神社の名称に改められました。地域では古くから「お天王さま」として親しまれ、疫病除けや厄災除けの神様として信仰を集めてきました。

祭神とご利益

八坂神社の御祭神は須佐之男尊(すさのおのみこと)です。須佐之男尊は天照大御神の弟神として知られ、日本神話において重要な役割を果たす神様です。

須佐之男尊は非常に強力な神格を持つことから、疫病を始めとする様々な厄災を祓う神様として古くから信仰されています。特に病気平癒、厄除け、災難除けのご利益があるとされ、地域の人々の健康と安全を守る守護神として崇敬されています。また、農業の神、嵐の神としても知られ、五穀豊穣や商売繁盛の祈願にも多くの参拝者が訪れます。

八坂神社の見どころ・特徴

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八坂神社の境内は決して広くありませんが、見どころが凝縮された興味深い空間となっています。参道から拝殿まで、それぞれに歴史と信仰の深さを感じることができます。

建造物・構造の魅力

境内の入口には鋼製と思われる鳥居が立ち、そこから約20段の石段を上ると拝殿に到着します。拝殿は比較的新しい造りですが、伝統的な神社建築の様式を保っており、屋根の曲線や軒先の装飾に美しさを感じることができます。

拝殿の正面には大きな本坪鈴が吊り下げられており、参拝の際にはこの鈴を鳴らして神様に祈りを捧げます。本坪鈴の音は境内に響き渡り、神聖な雰囲気を演出しています。拝殿内部には「八坂神社」の扁額が掲げられており、神社の格式を示しています。

四ッ谷稲荷神社との共存

八坂神社の最大の特徴は、同じ敷地内に四ッ谷稲荷神社が並び立っていることです。四ッ谷稲荷神社の御祭神は保食神(うけもちのかみ)で、食物や五穀を司る神として信仰されています。

二つの神社は隣り合って建っており、それぞれ独立した社殿を持ちながらも一体となった境内を形成しています。拝殿には「八坂神社」と「稲荷大明神」の二つの扁額が並んで掲げられており、両神社の共存を象徴しています。このような形態は珍しく、地域の信仰の多様性と寛容性を物語っています。

境内の石仏と顕彰碑

境内の奥には四ッ谷町内会館があり、その手前にはお地蔵さんや庚申塔など、いくつかの石仏や石柱が並んでいます。これらの石造物は地域の歴史と文化を物語る貴重な文化財です。

特に注目されるのは「岡花光太郎翁顕彰碑」と刻まれた石柱で、藤沢市にゆかりのある実業家を顕彰したものとされています。また、お地蔵さんは非常に端正な顔立ちをしており、足元には頭部が特徴的な2体の神使が左右を護るように立っているのが印象的です。これらの石造物は、神社が地域コミュニティの中心的な役割を果たしてきた証でもあります。

参拝・拝観案内

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八坂神社は地域に根ざした神社として、一年を通じて多くの参拝者を迎えています。境内は24時間開放されており、いつでも参拝することができますが、適切な作法とマナーを心がけることが大切です。

参拝作法とマナー

八坂神社での参拝は、一般的な神社の作法に従って行います。まず鳥居をくぐる際には軽く一礼し、参道は中央を避けて歩きます。手水舎がある場合は、左手、右手、口の順に清めてから拝殿に向かいます。

拝殿では「二拝二拍手一拝」の作法で参拝します。賽銭を納めた後、大きな本坪鈴を鳴らし、深く二回お辞儀をし、胸の前で二回拍手を打ち、最後にもう一度深くお辞儀をします。参拝の際は、日頃の感謝の気持ちを込めて祈りを捧げることが重要です。

境内は住宅街の中にあるため、大きな声での会話や騒がしい行動は控え、静かに参拝することを心がけましょう。また、写真撮影の際は他の参拝者への配慮を忘れずに行いましょう。

年中行事・神輿渡御祭

八坂神社では毎年7月11日と7月15日に例祭が執り行われます。特に注目されるのは神輿渡御祭で、地域の氏子によって威勢よく神輿が担がれ、町内を練り歩きます。この祭りは地域の重要な年中行事として位置づけられており、多くの見物客で賑わいます。

神輿渡御祭では、八坂神社と四ッ谷稲荷神社の神輿が共に参加し、地域の結束と伝統文化の継承を象徴する行事となっています。祭りの期間中は境内に提灯が飾られ、普段とは異なる華やかな雰囲気に包まれます。

その他の年中行事として、元旦の歳旦祭、春の祈年祭、秋の新嘗祭などが執り行われており、それぞれの季節に応じた祈りが捧げられています。詳細な日程については事前に確認することをお勧めします。

御朱印・お守り情報

八坂神社の御朱印や御祈祷については、鵠沼皇大神宮が管理しています。御朱印を希望される方は、鵠沼皇大神宮にお問い合わせください。鵠沼皇大神宮は藤沢市内の有力な神社で、複数の神社の神事を管理しており、専門的な対応を受けることができます。

お守りや御札についても同様に、鵠沼皇大神宮で授与していただくことができます。厄除け、病気平癒、家内安全などの各種お守りが用意されており、それぞれの願いに応じて選ぶことができます。

詳細な受付時間や料金については、直接鵠沼皇大神宮までお問い合わせいただくか、公式サイトでご確認ください。

アクセス・利用情報

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八坂神社は藤沢市中心部からアクセスしやすい立地にあり、公共交通機関を利用して参拝することができます。住宅街の中にあるため、静かな環境での参拝が可能です。

交通アクセス

最寄り駅はJR東海道線「辻堂駅」で、駅からは徒歩約15分の距離にあります。辻堂駅からは旧東海道沿いに歩き、藤沢バイパス方面に向かうルートが一般的です。

辻堂駅からのアクセスは、駅北口を出て旧東海道を東に向かい、国道1号線藤沢バイパスとの間のエリアに入ります。住宅街の中を進むため、事前に地図で確認しておくことをお勧めします。

バスを利用する場合は、藤沢駅からの路線バスで「四ッ谷」バス停が最寄りとなりますが、本数が限られているため、電車とのアクセスを事前に確認することが重要です。

車でのアクセスも可能ですが、境内には専用の駐車場がないため、周辺のコインパーキングを利用するか、公共交通機関での参拝をお勧めします。

拝観時間・料金・駐車場情報

八坂神社は境内への立ち入りに制限がなく、24時間いつでも参拝することができます。拝観料は無料で、どなたでも気軽に参拝していただけます。

ただし、夜間の参拝については周辺が住宅街であることを考慮し、近隣住民への配慮を心がけ、静かに参拝することが大切です。

駐車場については境内に専用のものはありません。車で参拝される場合は、周辺のコインパーキングを利用するか、できるだけ公共交通機関でのアクセスをお勧めします。辻堂駅周辺には複数の駐車場がありますが、祭りの日などは混雑が予想されるため、時間に余裕を持って訪問することをお勧めします。

バリアフリー設備については、境内へは石段を上る必要があるため、車椅子での参拝には制約があります。参拝をご希望の場合は、事前に管理している鵠沼皇大神宮にご相談ください。

住所: 〒251-0057 神奈川県藤沢市城南5-1-8

参照サイト

・神奈川県神社庁:https://www.kanagawa-jinja.or.jp/shrine/1206031-000/

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