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江島神社 辺津宮|日本三大弁財天の玄関口で金運・芸道上達を祈願する参拝完全ガイド

江島神社 辺津宮|日本三大弁財天の玄関口で金運・芸道上達を祈願する参拝完全ガイド

江の島の青銅の鳥居をくぐり、仲見世通りを抜けた先に佇む江島神社 辺津宮。三社からなる江島神社の玄関口として、古くから多くの参拝者を迎え続けています。日本三大弁財天として知られる八臂弁財天と妙音弁財天が安置される奉安殿では、金運向上や芸道上達を願う人々の祈りが絶えません。

江島神社 辺津宮の概要・基本情報

江島神社 辺津宮|日本三大弁財天の玄関口で金運・芸道上達を祈願する参拝完全ガイド

江島神社は辺津宮、中津宮、奥津宮の三社を総称した呼称で、辺津宮はその中でも最も低い位置にあることから下之宮とも呼ばれています。島の玄関口に位置し、江島神社でのご祈祷は主にこちらで執り行われる神聖な場所です。

歴史と由来

辺津宮の創建は建永元年(1206年)、時の将軍である源実朝によって建立されました。その後延宝3年(1675年)に再建され、昭和51年(1976年)の大改修により現在の権現造りの社殿が新築されています。

江島神社全体の起源は、欽明天皇13年(552年)に遡ります。神宣に基づき欽明天皇の勅命により、江の島の洞窟(現在の岩屋)に宮を建てたのが始まりとされています。平安時代末期の寿永元年には、源頼朝の命により文覚上人が岩屋に弁財天を勧請し、武士を中心とした信仰が広まりました。江戸時代には芸能・音楽・知恵・福徳財宝の神として庶民の間でも広く信仰されるようになり、江島弁天や江島明神と呼ばれていました。

祭神とご利益

辺津宮には田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)が祀られています。この神様は天照大神と須佐之男命が誓約された際に生まれた三姉妹の女神の一柱で、宗像三女神の一神として知られています。田寸津比賣命は水の神、航海の神として信仰され、旅の安全や交通安全のご利益があるとされています。

江島神社の三女神は江島大神と総称され、海運、漁業、交通の守護神として古くから崇敬されてきました。現在では家内安全、商売繁昌、事業繁栄など幅広い願いを託す参拝者が訪れています。

江島神社 辺津宮の見どころ・特徴

江島神社 辺津宮|日本三大弁財天の玄関口で金運・芸道上達を祈願する参拝完全ガイド

辺津宮は江島神社三宮の中でも特に多くの見どころを有し、参拝者にとって印象深い体験を提供する場所です。権現造りの美しい社殿から境内各所の文化財まで、歴史と信仰が息づく空間となっています。

権現造りの社殿と巾着型賽銭箱

辺津宮の社殿は権現造りという建築様式で建てられており、屋根には江島神社の社紋である「向かい波三つ鱗」を見ることができます。この社紋は北条家の家紋「三枚の鱗」の伝説にちなんで考案されたもので、向かい波の中の三つの鱗を表現しています。

拝殿前には全国でも珍しい巾着の形をした賽銭箱が設置されています。この賽銭箱は昭和34年(1959年)に地元の商店によって奉納されたもので、相模彫りと呼ばれる独特の彫り物が施されています。制作者は北海道出身の鏡碩吉という職人で、お賽銭を入れると美しい音が響く仕組みになっています。現在は一般的な賽銭箱に変更されていますが、かつてのこの巾着型賽銭箱は多くの参拝者に愛されていました。

奉安殿に安置される貴重な弁財天像

辺津宮の隣に建つ八角円堂の奉安殿には、日本三大弁財天として名高い二体の弁財天像が安置されています。一体は八臂弁財天(はっぴべんざいてん)で、鎌倉時代初期の作品として国の重要文化財に指定されています。源頼朝が鎌倉に幕府を開く際、奥州の藤原秀衡調伏祈願のため文覚上人に命じて造らせたもので、吾妻鏡にもその記録が残されています。江戸時代には勝運守護の神様として武家から庶民まで広く信仰を集めました。

もう一体は妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)で、裸弁財天とも呼ばれる琵琶を抱えた全裸体の座像です。女性の象徴をすべて備えた大変珍しい御姿で、鎌倉時代中期以降の傑作とされています。音楽芸能の上達を願う多くの人々から信仰を集め、芸能人や著名人も参拝に訪れると言われています。

白龍池と銭洗いスポット

奉安殿の向かいには銭洗白龍王が鎮座する白龍池があります。この池の中央には白龍の像が立ち、龍神の持つ玉から清らかな水が流れ出ています。この霊水でお金を洗い清めることで金運向上のご利益を得ることができるとされ、洗ったお金を賽銭箱に入れると願いが叶うと言い伝えられています。

池の周辺は財宝福徳の神様として信仰される白龍王の神域であり、金運アップを願う参拝者が後を絶ちません。また、奉安殿の入り口付近には一文字願立ての白い巳さまがあり、願いを込めた一文字を書いて納める信仰も人気を集めています。

参拝案内

江島神社 辺津宮|日本三大弁財天の玄関口で金運・芸道上達を祈願する参拝完全ガイド

江島神社 辺津宮への参拝は、日本三大弁財天の霊験を授かる貴重な機会となります。正しい参拝作法を心がけ、境内の各スポットを巡ることで、より深いご利益を得ることができるでしょう。

参拝作法とマナー

辺津宮への参拝は、まず青銅の鳥居で一礼することから始まります。仲見世通りを通り朱の大鳥居を抜けると、石段が続きます。体力に自信のない方は有料のエスカー(江の島エスカレーター)を利用することも可能です。

手水舎で手と口を清めた後、拝殿前で参拝を行います。二拝二拍手一拝の作法に従い、田寸津比賣命への感謝と願いを込めて参拝しましょう。参拝後は奉安殿での弁財天像拝観もおすすめです。拝観料は大人200円、中高生100円、小学生50円となっており、午前8時30分から午後4時30分まで拝観できます。

茅の輪くぐりと季節の行事

辺津宮の境内には茅の輪が設置されており、これをくぐることで邪気払いや厄除けのご利益を得ることができます。茅の輪は八の字を描くようにくぐるのが正しい作法で、無病息災を祈願する古来からの神事です。

江島神社では年間を通じて様々な祭事が執り行われます。特に60年に1度開催される洪鐘弁天大祭は、鎌倉市の円覚寺と共同で行われる歴史ある祭礼です。この祭りは正安3年(1301年)に鋳造された国宝の梵鐘「洪鐘」の完成を祝うもので、江島神社での北条貞時の参籠にまつわる伝説に基づいています。

御朱印・お守り情報

江島神社では10種類以上の御朱印を授与しており、辞津宮の授与所で午前9時から午後5時まで受け取ることができます。初穂料は各300円です。人気の御朱印には「江島神社」「弁財天」「辺津宮」「八臂弁財天」「龍宮」などがあり、見開きで2種類同時にお願いすると中央に「参拝」の文字を書いていただけます。

御朱印帳も5種類用意されており、特に龍神デザインのものや湘南の海と富士山が描かれたものが人気です。初穂料は2000円から2500円となっています。

お守りでは白龍守りや弁財天お守りが特に人気で、それぞれ初穂料800円です。白龍守りは龍の化身である白い蛇がモチーフとなっており、金運上昇のご利益があります。弁財天お守りは八臂弁財天をモチーフにしたもので、カプセルの中に小さな弁財天が腰掛けているような可愛らしいデザインです。

アクセス・利用情報

江島神社 辺津宮|日本三大弁財天の玄関口で金運・芸道上達を祈願する参拝完全ガイド

江島神社 辺津宮は神奈川県藤沢市江の島に位置し、関東圏からアクセスしやすい立地にあります。複数の交通手段を利用でき、観光と合わせて参拝を楽しむことができます。

交通アクセス

電車でのアクセスは3つの路線から選択できます。小田急江ノ島線の片瀬江ノ島駅からは徒歩約15分、江ノ島電鉄の江ノ島駅からも徒歩約15分、湘南モノレール江の島線の湘南江の島駅からもアクセス可能です。いずれの駅からも江の島弁天橋を渡って島内に入り、青銅の鳥居から仲見世通りを経由して辺津宮に向かいます。

車でお越しの場合、江島神社専用の駐車場はありませんが、島内には複数の有料駐車場があります。藤沢市観光協会江の島駐車場、江の島なぎさ駐車場、江の島かもめ駐車場などが利用でき、いずれも辺津宮まで徒歩3分から4分程度です。休日や観光シーズンは混雑が予想されるため、公共交通機関の利用をおすすめします。

拝観時間・料金・駐車場情報

江島神社 辺津宮への参拝は年中無休で、基本的に24時間可能です。ただし、授与所の受付時間は午前8時30分から午後5時までとなっています。

奉安殿の拝観には別途料金が必要で、大人200円、中高生100円、小学生50円、小学生未満は無料です。25名以上の団体には割引料金が適用されます。拝観時間は午前8時30分から午後4時30分までです。

境内でのご祈祷を希望される場合は事前の予約が推奨されます。申し込み状況により13時から14時頃からのご案内になることもあるため、余裕を持ったスケジュールでお越しください。

<住所> 〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2丁目3番8号

参照サイト

・江島神社 公式ホームページ:http://enoshimajinja.or.jp/
・藤沢市観光公式ホームページ:https://www.fujisawa-kanko.jp/

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