日本らしい丁寧な暮らしを提案 美濃和紙の懐紙ブランド「KAI」
丁寧な暮らしをしたいと考える方におすすめなのが、懐紙のある暮らしです。
「懐紙(かいし)」とは、和菓子の下に敷く和紙のことを指す事が多いですが、元々は文字通り「ふところに入れて持ち運ぶ紙」として古くから様々な用途で使われていました。
現代では馴染みがなくなりつつある懐紙を、もっと身近な存在にするために奮闘しているのが美濃和紙の懐紙ブランド「KAI」です。
今回は、「KAI」と懐紙の魅力をお届けします。懐紙のある暮らしのよさを実感できるでしょう。
懐紙とは
懐紙とは、二つ折りにした小ぶりの和紙です。「かいし」または「ふとこがみ」と呼ばれています。着物の懐に入れて持ち運んでいたことが由来です。
サイズには、女性用懐紙と男性用(男子用)懐紙があります。
・女性用懐紙(本懐紙):145㎜×175㎜
・男性用懐紙:175㎜×206㎜
ただし、茶道の流派や使われる場所によって異なる場合もあるので、ご注意ください。
昔は、和歌や詩を書いたり、ちり紙として使ったり、生活に欠かせない存在でした。
一方、最近の懐紙は、茶席や会席料理などでよく使われています。そのため、ややかしこまったイメージが強いと感じる方が多いのではないでしょうか。
実は、平安時代から親しまれた懐紙は、書く、折る、敷く、拭く、包むなど、日常で活躍する力を秘めています。
丁寧な暮らしを提案!美濃和紙の懐紙ブランド「KAI」
美濃和紙の懐紙を専門に扱う「KAI」は、伝統文化を守りながら、今を生きる人たちへ懐紙のあるライフスタイルを提案しています。丁寧な暮らしを楽しめる品質とデザイン性の高さが魅力です。
懐紙を通じて日本の文化に原点回帰することで、日本人の世界観を改めて見直すためのブランド。それが「KAI」が大切にするコンセプトです。
「KAI」の懐紙は、懐紙原紙のトップメーカーである丸重製紙企業組合の辻晃一・辻将之の兄弟がプロデュースしています。透かしのデザインから製作までできる技術をもつ者は、世界でも彼らだけ。
唯一無二の懐紙作家が、伝統にオリジナリティをかけ合わせた美しい懐紙の世界を届けています。
世界に誇る「美濃和紙」が美しさの鍵
薄さと耐久性がありながらしなやかな特徴をもつ「KAI」の紙質。
美濃和紙の製造には、岐阜県美濃市の良質な水と熟練された技術が活用されています。
自然の恩恵と職人技を最大限に活用して生まれる美濃和紙をぜひ光に透かしてみてください。きっと、その美しさに心が満たされるでしょう。
また「KAI」の紙質は、紙の質感をあらわす「やわらかい」「しっかり」の2種類と、吸水性をあらわす「水を吸う」「にじまない」の2種類の組み合わせで分類されています。
【やわらかい】
紙の密度が低くフワッと柔らかく、肌触りがやさしいが、毛羽立ちが起こりやすい。
【しっかり】
紙の密度が高く、コシがある。また、毛羽立ちも起こりにくいが、肌触りが硬い。
【水を吸う】
水や油などを吸う。反面、墨汁やインクなどがにじみやすい。
【にじまない】
水や油などが吸いにくい。反面、墨汁やインクなどがににじみにくい。
例えば、「柔らかい&水を吸う」タイプは、茶道や天ぷらの敷紙、ハンカチとしての利用に適したもの。一方、 「やわらかい&にじまない」や 「しっかり&にじまない」タイプは、書くことに適しています。
デザインだけではなく、用途にあった紙質から選べるのも魅力の一つといえるでしょう。
懐紙作家が伝授!懐紙のある丁寧な暮らし方
では、懐紙は自宅や外出先など、さまざまな場面で活躍する万能アイテムです。使い方を知っておけば、暮らしがより豊かになるでしょう。
お茶席(茶道)
お菓子をいただくときに、懐紙を受け皿の代わりに使います。食べ終わったあとの口元や楊枝、茶碗の縁を懐紙で拭くのもマナーの一つです。
出されたお菓子などを持ち帰る場合は、懐紙に包むようにしましょう。
食事の席
会席料理で役立つ、懐紙を使ったマナーを紹介します。
まず、着席したら懐紙を膝の上や脇などに置いておきます。懐紙を使う際には必要な枚数をとり、二つ折りにした輪を手前にして使いましょう。ただし、使い終わった懐紙は持ち帰るのがマナーなのでご注意ください。
料理を口に運ぶときは手で受けるのではなく、懐紙を受け皿にします。焼き魚などを頂く際に懐紙で抑えたり、残った骨を隠したりするのにも役立ちます。
外出先
懐紙をカバンに忍ばせておけば、仕事やおでかけ中に役立ちます。
吸水性のある懐紙なら、ハンカチやちり紙の代わりに。化粧直しで、口紅を押さえたり、あぶら取り紙としても使えます。
さらに、メモ用紙やメッセージカードとしても代用可能です。心付けとしてお金などを包む際には、懐紙を折るとポチ袋の代わりとなります。懐紙を使うことで、より送る相手に喜ばれるのではないでしょうか。
感染防止対策
感染防止対策として活躍するのが、懐紙です。
移動中、つり革や手すり、ドアノブやエレベーターのボタンなどに触れるのが少し気になる方もいるのではないでしょうか。
そんなときに懐紙を使用すれば、スマートに非接触で対応できます。
感染予防を強化したい方には、抗菌和紙を使用した「介紙」がおススメです。
自宅
懐紙は紙ナプキンやコースターの代わりにもなる優れものです。汚れを防ぐだけではなく、食卓を彩るお手伝いもしてくれます。
手土産を渡すときのラッピングとしても使えるので、心を込めたおもてなしに欠かせないアイテムといえるでしょう。
天ぷらや唐揚げなど揚げ物を作るときに、敷き紙として活用できます。知って得する生活の知恵としてぜひ覚えておいてください。
懐紙のある暮らしを当たり前に
和紙ならではの美しさと利便性をもつ懐紙は、食事や外出先などで役立つ万能アイテムです。
世界に誇る技術が生み出した「KAI」の懐紙を使うことで、日常に丁寧さがプラスされるでしょう。
平安時代から受け継がれてきた日本の伝統を後世に伝えるためには、懐紙を使い続けることが欠かせません。
あなたも懐紙のあるライフスタイルを楽しんでみませんか。
(記事の一部は、懐紙ブランド「KAI」公式ホームページより引用)
懐紙ブランド「KAI」公式オンラインショップ(丸重製紙企業組合直営の和紙専門店Washi-naryのオンラインショップ内)