
二柱神社|仙台の由緒ある縁結び神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド
宮城県仙台市泉区に鎮座する二柱神社は、万寿2年(1026年)に創祀された歴史ある神社です。「縁結びの社」として多くの人々に崇敬されているこの神社は、2026年に創祀1000年という記念すべき節目を迎えます。夫婦神を祀ることから縁結び、安産、子宝の神様として全国各地から参拝者が訪れる人気のパワースポットです。
二柱神社の概要・基本情報
二柱神社は宮城県仙台市泉区市名坂字西裏62に鎮座し、神社の名称は、2柱の神を祀ることに由来する神社です。別名を「仁和多利大権現(にわたりだいごんげん)」といい、「おぼつ子(子ども)神様」として、特に子供の無病息災にご利益があるといわれています。
歴史と由来
社蔵の記録には、万寿2年(1026年)に仙台市泉区市名坂の修林壇(現・七北田東裏)に創祀されたと記されている二柱神社は、約1000年もの長い歴史を誇ります。創祀の地は現在も二柱神社跡地(修林壇)として残るなど、その歴史的な足跡を今も確認することができます。
大権現の名は、神仏習合時代の名残りで、明治の神仏分離で二柱神社となっていることからも、日本の宗教史の変遷を物語る貴重な神社でもあります。地域の人々に「おぼっ子の神様」として親しまれ、子どもの健やかな成長を見守る”おぼっ子(=子ども)の神様”としても崇敬されています。
祭神とご利益
二柱神社の主祭神は伊邪那岐命、伊邪那美命の夫婦神です。イザナミ神とイザナミ神は、日本の国土を生み、アマテラスやスサノオをはじめ多くの神々を産んだ日本神話の夫婦神です。この天地創造の神々を祀ることから、様々なご利益があるとされています。
特に縁結びのご利益が有名で、伊邪那岐命、伊邪那美命の夫婦神を祀ることから縁結びでもご利益があると崇敬されているほか、安産、子宝、夫婦円満、子どもの無病息災などの祈願に多くの参拝者が訪れます。いじめや不登校など、子どもたちの悩みを良い方向に導いてくれる神様といわれ、遠方から参拝に訪れる方も多いそうです。
二柱神社の見どころ・特徴
二柱神社は住宅街の静かな環境に位置しながらも、全国各地から参拝者が訪れる人気の神社です。その魅力は単なる縁結びスポットにとどまらず、心のケアやさまざまな祈願に応える霊験あらたかな神社として知られています。
縁結びのパワースポットとしての魅力
昨今は「縁結びの社」として多くの人々に崇敬されている二柱神社では、良縁祈願や子宝祈願など良い縁に巡り合えるようにとお参りする参拝者が絶えない状況が続いています。
境内には縁結びのパワースポットとして恋が実ると好評の「勾玉ブレスレット」や可愛らしい「ハート絵馬」があり、特に女性参拝者に人気です。境内には、良縁成就や恋愛成就を願う女性や、子宝・安産を願うご夫婦の絵馬がたくさんかけられています。
縁結びの神社ですが、心のケアもしてくれる神社です。お礼参りの絶えない神社で有名ですという特徴があり、単なる恋愛成就だけでなく、人と人との良いご縁を結ぶ総合的なパワースポットとして親しまれています。
月替わりの御朱印と授与品
二柱神社の大きな魅力の一つが、季節や行事ごとに月替わりで登場する御朱印です。御朱印の種類も多くて悩んじゃいますという参拝者の声があるほど、バラエティ豊かな御朱印が用意されています。
季節や行事に合わせて限定御朱印が授与所で頒布されているほか、「二柱神社の御朱印」と「二柱神社の見開き御朱印」、「月替りの御朱印」3種類の御朱印が基本的に用意されており、参拝の記念として多くの方に喜ばれています。
夏詣と境内ライトアップ
二柱神社では、新しい日本の風習「夏詣」を毎年7月1日~8月16日に実施している特別な取り組みを行っています。期間中は、境内の夜間ライトアップや飾り付けが美しく施され、限定の御朱印も配布予定。授与所時間も延長されるため暑い日は、涼しい夕方や夜の神社へのお参りもおすすめです。
この夏詣の期間は、普段とは異なる幻想的な雰囲気の中で参拝することができ、夜間の特別な神聖さを体験できる貴重な機会となっています。ライトアップされた境内は美しく、夏の夜の涼しさとともに心静かに祈りを捧げることができます。
参拝・拝観案内
二柱神社は参拝者に優しく開かれた神社として、様々な配慮がなされています。住宅街の中の静かな環境にありながら、アクセスも良好で多くの方が訪れやすい立地にあります。
参拝作法とマナー
神社での参拝は、まず鳥居をくぐる前に一礼することから始まります。手水舎で心身を清めた後、拝殿前で二拝二拍手一拝の作法で参拝します。二柱神社では、夫婦神を祀ることから、良縁や夫婦円満、家庭の幸せを願う参拝者が多く、心を込めてお参りすることが大切です。
境内は神聖な場所ですので、静かに参拝し、他の参拝者への配慮も忘れずに行いましょう。写真撮影は一般的に許可されていますが、参拝の妨げにならないよう注意が必要です。
年中行事・季節のイベント
二柱神社では例祭日が5月18日、11月3日に設定されており、参拝参列自由な例大祭が行われます。これらの例大祭は地域の重要な行事として位置づけられ、多くの参拝者が集まります。
特に注目すべきは前述の夏詣で、7月1日から8月16日までの長期間にわたって特別な行事が実施されます。また、2026年には創祀1000年という記念すべき節目を迎えることから、記念事業として、諸社殿を一新されるそうです。新たに神輿殿神楽殿・参拝者休憩ホールも造営されるそうなので完成が楽しみな状況です。
御朱印・お守り情報
二柱神社の御朱印は特に人気が高く、真ん中に二柱神社、右下に仙台市泉区市名坂鎮座と書かれ、真ん中に三つ巴紋、えんむすびの印、神璽の印が押されています。御朱印受付は16:30までとなっているため、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
お守りについては、本来、お札、お守りは神社に参拝して直接お受け頂きますが、諸般の事情によりご参拝の叶わない方々のために当社では郵送でのお守り授与の申し込みを承っておりますという配慮もなされています。縁結びのお守りをはじめ、子宝、安産、子どもの健やかな成長を願うお守りなど、様々な種類が用意されています。
アクセス・利用情報
二柱神社は仙台市中心部からアクセスしやすい立地にあり、公共交通機関でも自動車でも訪れやすい神社です。仙台スタジアム近くの住宅街にありますため、スタジアムを目印にすると分かりやすいでしょう。
交通アクセス
公共交通機関を利用する場合、仙台市営地下鉄南北線八乙女駅より徒歩約11分または南北線の八乙女駅や泉中央駅から歩いておよそ15分でアクセス可能です。仙台駅から地下鉄で約15分という立地で、仙台市中心部からも気軽に訪れることができます。
自動車でのアクセスは、東北自動車道泉ICより約8分と非常に便利です。JR仙台駅周辺から約20分、仙台空港から約45分。東北自動車道の泉インターチェンジから約10分で到着します。
住所:〒981-3117 宮城県仙台市泉区市名坂西裏61
拝観時間・料金・駐車場情報
二柱神社の参拝は24時間可能ですが、社務所・授与所:9:00~17:00(祈祷受付:16:00、御朱印受付:16:30まで)となっています。御朱印やお守りの授与、御祈祷を希望される方は、受付時間内に訪れる必要があります。
参拝料は無料で、どなたでも自由に参拝することができます。駐車場については、詳細は公式サイトをご確認ください。夏詣の期間中は授与所時間も延長されるため、夜間の参拝も可能になります。
参照サイト
・えんむすびの社 二柱神社 公式ホームページ:https://www.f-shrine.com/