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札幌護国神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

札幌護国神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

札幌護国神社は、札幌市中央区の中島公園内に鎮座する由緒ある神社です。1879年(明治12年)に西南戦争で戦没した屯田兵の霊を祀るために創建され、以来140年以上にわたって多くの人々に愛され続けています。地下鉄幌平橋駅から徒歩約4分という好立地にあり、札幌の中心部からアクセスしやすい立地も魅力の一つです。境内には美しい花手水や季節限定の御朱印など、現代的な要素も取り入れられており、伝統と革新が調和した神社として注目を集めています。

札幌護国神社の概要・基本情報

札幌護国神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

札幌護国神社は北海道札幌市中央区にある護国神社の一つで、1879年(明治12年)に西南戦争で戦没した屯田兵の霊を祀るために建立されました。創建当初は札幌忠魂社と称され、その後の歴史の中で様々な変遷を経て現在の形となっています。

歴史と由来

札幌護国神社の歴史は1879年(明治12年)に遡ります。当初は現在の札幌市北区北6条西7丁目に屯田兵招魂碑が建てられ、札幌忠魂社と称されていました。屯田兵とは、明治時代に北海道の開拓と防衛を担った兵農一体の制度で、彼らは平時は農業に従事し、有事の際には軍務に就く重要な役割を果たしていました。

1939年(昭和14年)4月1日には札幌護国神社と改称し、内務大臣指定護国神社となりました。戦後一時期は札幌彰徳神社と改称されましたが、日本の独立承認後に再び札幌護国神社に復称しています。1968年(昭和43年)に火災により社殿が焼失しましたが、1970年(昭和45年)に社殿が再建され、現在の姿となりました。

祭神とご利益

札幌護国神社では、2022年(令和4年)時点で御祭神は2万5550柱とされており、西南戦争をはじめとする各戦争における戦死者の霊のほか、殉職した警察官や消防士の霊も祀られています。これらの御祭神は国や地域のために尊い命を捧げた方々であり、参拝者は英霊への感謝と平和への祈りを捧げることができます。

1949年(昭和24年)9月からは多賀大社の祭神を勧請し、1971年(昭和46年)9月には山鼻の鎮守であった山鼻神社の祭神を合祀しており、現在は創建当初からの祭神を祀る本殿と、多賀大社より勧請した神々および旧・山鼻神社の祭神を祀る多賀殿(多賀神社)から構成されています。

札幌護国神社の見どころ・特徴

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札幌護国神社は歴史的な価値と現代的な魅力を併せ持つ神社として、多くの参拝者を魅了しています。境内には数々の見どころがあり、季節を通じて様々な表情を見せてくれます。

建造物・構造の魅力

神門をくぐった先にある、静謐な佇まいの社殿は、1970年に再建されたもので、現代的な技術と伝統的な様式が調和した美しい建築となっています。社殿は本殿と多賀殿の二つの建物から構成されており、それぞれ異なる祭神を祀っています。

札幌護国神社の御神紋は北海道に多く自生するエゾヤマザクラで、ソメイヨシノなどの桜は花が咲いて散った後に若葉が出るのに対して、エゾヤマザクラは開花と同時に芽吹くという特徴から、御神紋は花が桜の葉に包まれた「抱き桜」の様式となっています。この御神紋には北海道らしさと生命力の象徴的な意味が込められています。

自然・景観の美しさ

桜の花が咲き誇る春、若葉が新緑に輝く夏、イチョウ並木が黄金色に染まる秋、辺り一面が雪景色に変わる冬。季節折々に変わる境内の風景が、参拝に訪れた人々を楽しませてくれます。特に春の桜の季節と秋の紅葉の時期は多くの参拝者で賑わいます。

手水舎の手水鉢に色とりどりの花を浮かべた「花手水(はなてみず)」も、札幌護国神社の見どころの一つです。季節の花々で彩られた手水舎は、SNSでも話題となっており、参拝の記念撮影スポットとしても人気を集めています。

境内社の多賀神社

札幌護国神社の境内にある、縁結びで有名な多賀神社は、国生みの神である滋賀県の多賀大社から直接勧請された境内社で、日本神話に登場する夫婦神・イザナギノミコトとイザナミノミコトを祀っています。日本で初めて結ばれた夫婦の神様であることから、縁結び・延命長寿・厄除けの神様として祀られています。

恋愛成就や良縁を望む人は、ハート型の縁結び絵馬に願いを込めて奉納することができます。また、多賀神社の社殿にある「お願いを菊石(聞く石)」では、真っ白な「お白石」にペンで願い事を書いてお供えすることで、「菊石」すなわち「聞く石」がお願いごとを聞いてくれるという信仰があります。

参拝・拝観案内

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札幌護国神社では、厳粛な祭祀の場としての尊厳を保ちながら、参拝者が気持ちよくお参りできるよう様々な配慮がなされています。参拝の際は神社のルールを守り、英霊への敬意を込めてお参りしましょう。

参拝作法とマナー

神社での参拝は「二礼二拍手一礼」が基本の作法となります。まず鳥居をくぐる際は一礼し、参道の中央は神様の通り道とされているため端を歩くよう心がけましょう。手水舎では左手、右手の順で清め、口をすすいで心身を清めてから参拝します。

札幌護国神社では神域の清浄静謐を護持するため、境内での喫煙や大声での会話、ペットの同伴などが禁止されています。また、境内での無許可での撮影を禁止しており、カメラマン同伴での撮影をご希望の方は御祈祷の申し込みの際に申し出る必要があります。参拝者同士が互いに気持ちよく過ごせるよう、マナーを守って参拝することが大切です。

年中行事・季節のイベント

毎年6月の第1土曜には「彰徳苑みたま祭」が行われています。境内の一角には、戦没者慰霊碑を中心に数多くの碑が集められた「彰徳苑」があり、1985年(昭和60年)に三笠宮崇仁親王殿下により「彰徳苑」と命名されました。このみたま祭は戦没者の御霊を慰める重要な行事として、多くの参列者が訪れます。

正月期間中は初詣の参拝者で賑わい、七五三の季節には多くの家族連れが訪れます。春には桜の開花に合わせた季節の行事、秋には紅葉を愛でる催しなども行われ、四季を通じて様々な行事が開催されています。詳細な行事予定については公式サイトで確認することをおすすめします。

御朱印・お守り情報

札幌護国神社では、さまざまな御朱印が通年で頒布されており、参拝の記念に求める人も多く、季節ごとにデザインが変わる限定御朱印や「クリア御朱印」「切り絵御朱印」などバラエティー豊かな美しい御朱印も揃っており、特に女性を中心に人気を集めています。

透明な「クリア御朱印」も名物のひとつで、札幌護国神社と多賀神社の写真が使用された定番品のほかに、季節限定デザインも頒布されています。裏が透けるので、青空や彩り豊かな草花を透かして撮影すると「いい感じ」の写真が撮れます。

お守りでは、北海道の人気者シマエナガをモチーフにした可愛らしいお守りが特に人気で、社殿と桜、シマエナガが描かれたオリジナル御朱印帳も、たびたび品切れになる人気の頒布品となっています。多賀神社では縁結びのお守りやハート型の絵馬なども用意されており、様々な願いに応じたお守りを授与していただけます。

アクセス・利用情報

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札幌護国神社は札幌市中心部からアクセスしやすい立地にあり、公共交通機関でも車でも訪れやすい神社です。中島公園に隣接しているため、観光と合わせての参拝にも適しています。

交通アクセス

札幌市営地下鉄南北線幌平橋駅より徒歩約3〜4分と非常にアクセスが良好です。幌平橋駅の1番出口または2番出口から地上に出て、中島公園方面に向かって歩くとすぐに神社の入口が見えてきます。

札幌駅からは地下鉄南北線で約10分、新千歳空港からは快速エアポートと地下鉄を乗り継いで約1時間程度でアクセス可能です。ホテルが立ち並ぶエリアや札幌の繁華街・すすきのに近いことから、観光客も多く訪れる神社で、札幌観光の一環として気軽に立ち寄ることができます。

住所:〒064-0915 北海道札幌市中央区南15条西5丁目1-1

参拝時間・料金・駐車場情報

参拝時間は7:00から16:00まで、社務所は9:00から16:00までとなっています。参拝は無料ですが、御祈祷を希望される場合は初穂料が必要です。

駐車場は境内地に機械管理式の新駐車場が設置されており、駐車可能台数は22台(普通車)で、駐車料金は10分200円となっています。ただし、御参拝のみの方は10分まで無料、神札・お守り・御朱印を受けられる方は30分まで無料、ご祈祷を受けられる方は60分まで無料の優待があります。

営業時間は8:00から17:00までで年中無休ですが、年間の内、特定の期間を駐車料金変動期間として設定しており、期間中は御参拝のみの方の10分の割引は適用されません。詳細な料金体系や変動期間については、公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

参照サイト

・札幌護国神社 公式ホームページ:https://sapporo-gokoku.jp/

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