
安住神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド
栃木県塩谷郡高根沢町に佇む安住神社は、平安時代から1100年以上の歴史を誇る由緒ある神社です。厄除けや安産祈願で古くから信仰を集める一方、近年は全国バイク神社認定第1号として多くのライダーが訪れる注目のスポットとなっています。関東一の大鳥居や黄金の狛犬、重さ約700kgの大鏡餅奉納など、訪れる人を魅了する見どころが満載です。
安住神社の概要・基本情報
安住神社は栃木県の田園地帯に位置し、その朱塗りの大鳥居は遠くからでも目を引く存在感を放っています。住吉信仰の流れを汲む神社として、古来より多くの人々の信仰を集めてきました。
歴史と由来
安住神社の草創は、昌泰2年(西暦899年)にさかのぼります。初代宮司新井吉明が国家鎮護のために、摂津住吉大社(現在の大阪府)の大神の御分霊をこの地に勧請したことが始まりとされています。
平安時代の創建以来、地域の人々に深く愛され続けてきました。明治維新前には「正一位安住大明神」と称されていましたが、明治維新後に現在の「安住神社」と改称されました。当初は郷社として格付けされましたが、その後村社となった歴史があります。
戦後に入ってから境内整備が特に進められ、昭和57年(1982年)の朱塗りの大鳥居建立、平成2年(1990年)の神門建立と黄金の狛犬奉納など、現在の姿へと発展してきました。
祭神とご利益
安住神社の御祭神は、住吉三神と呼ばれる底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)の三柱と、神功皇后(息長足姫命)です。
住吉三神は、伊邪那岐命が禊祓を行われた際にお生まれになった神々で、「祓の神」として崇められています。そのため、厄除け、方位除け、災難除け等の祈願に大変御利益があるとされています。
神功皇后は「子安神」として知られ、御子を身籠ったまま三韓遠征に出陣し、安住大神の御神徳により無事帰還して応神天皇を御出産されたという伝承から、子授け、安産、子育ての神様として深く信仰されています。また、「安住」という神社名から「安らかなる住まいの神様」とも呼ばれ、家内安全の御利益でも親しまれています。
安住神社の見どころ・特徴
安住神社には訪れる人を魅了する数々の見どころがあります。特に印象的なのは、田園風景の中に突如として現れる壮大な建造物の数々です。
関東一の大鳥居と朱塗りの美しさ
安住神社のシンボルとも言える朱塗りの大鳥居は、昭和57年(1982年)に建立されました。高さ12メートル、笠木の幅14.4メートルを誇るこの明神鳥居は、関東一の大きさを誇ります。
遠くからでもその存在感は圧倒的で、のどかな田園風景の中に鮮やかな朱色が映える光景は、まさに絶景と呼ぶにふさわしいものです。この大鳥居を目指して多くの参拝者が訪れ、安住神社の代名詞的存在となっています。
黄金の狛犬と本殿の魅力
境内に入ると、まず目を引くのが黄金に輝く狛犬です。これは著名な彫刻家である北村西望翁の作品で、平成2年(1990年)に奉納されました。銅製に金箔が施された狛犬は、神社の格式の高さを物語る貴重な文化的価値を持っています。
本殿は朱塗りの美しい建造物で、その荘厳な佇まいは参拝者に深い印象を与えます。建築様式も見事で、歴史ある神社の威厳を感じることができます。
栃木県指定文化財の本殿
現在の御本殿は宝暦4年頃(1754年頃)に建造されたもので、栃木県指定文化財に指定されています。江戸時代中期の建築技術を今に伝える貴重な建造物として、文化的価値も非常に高く評価されています。
細部にわたって施された装飾や、長い年月を経て培われた風格ある佇まいは、訪れる人々に深い感動を与えてくれます。
バイク神社としての特色
近年、安住神社は「バイク神社」としての知名度が急上昇し、全国からライダーが訪れる聖地となっています。伝統ある神社が新しい信仰のかたちを受け入れ、時代に合わせた発展を遂げている点は非常に興味深いものです。
全国バイク神社認定第1号の背景
平成20年(2008年)、安住神社は境内の末社にバイク神社を創設しました。当時、リターンライダーの増加とともに交通事故も増加していたため、ライダーの安全を願う目的で設置されたものです。交通安全を司る中筒男尊を御祭神として祀っています。
平成25年(2013年)には、全国オートバイ協同組合連合会から「バイク神社」第1号の認定を受けました。この認定により、安住神社は全国のライダーから注目を集める存在となり、現在では「バイク神社」として広く認知されています。
興味深いエピソードとして、ホンダの創業者である本田宗一郎氏が、近くの芳賀・高根沢工業団地に研究所を置くことを決めたのは安住神社の大広間でのことでした。関係者を集めて何度も会議を重ねたという歴史的な縁もあり、バイク神社としての発展にも深い意味があると考えられています。
ライダー向けサービスと交通安全祈願
安住神社では、バイクで参拝されたライダーに対して心温まるサービスを提供しています。バイクで訪れた参拝者には無料で缶コーヒーや缶ジュースが提供され、巫女さんが記念写真の撮影も行ってくれます。撮影された写真は神社に飾られ、ライダー同士の交流の場ともなっています。
また、各種ステッカーの配布(一部有料)も行われており、これらのステッカーがバイク仲間の間で話題となり、さらなる参拝者を呼ぶ好循環を生み出しています。バイク神社には、参拝に訪れたライダーたちの写真やステッカーが無数に貼られ、その人気の高さがうかがえます。
年中行事・季節のイベント
安住神社では一年を通じて様々な行事やイベントが開催され、多くの参拝者や観光客を魅了しています。特に冬の大鏡餅奉納式は全国的にも有名で、多くのメディアでも取り上げられています。
大鏡餅奉納式と節分祭
昭和57年(1982年)の大鳥居建立と同時に始まった「大鏡餅奉納式」は、安住神社の代表的な年中行事です。毎年12月30日に行われるこの神事では、神社の御田で収穫されたもち米8俵を使用した重さ約700kgの巨大な鏡餅が奉納されます。
この大鏡餅は3段重ねで全高約90センチメートル、直径は約1メートル10センチメートルにも及びます。一般的な鏡餅の上に乗せられるダイダイの代わりに、晩白柚という大型の柑橘類が乗せられているのも特徴的です。
2月3日の節分祭では、この大鏡餅が福餅として参拝者に配られ、五穀豊穣と無病息災を願う人々で賑わいます。この一連の行事は、地域の伝統文化を現代に伝える貴重な取り組みとして評価されています。
ヘリコプターフライト体験
安住神社の駐車場には、災害救助や人命救助に備えたヘリポートが整備されています。東日本大震災を教訓として設置されたもので、地域貢献の一環として活用されています。
毎年5月3日(雨天時は5月4日)には、ヘリコプターフライト体験が開催されます。Bell 505機による3分間のフライト体験で、大人6,000円、小人5,000円(2歳以下無料)で参加できます。このイベントは、地域住民や参拝者にヘリコプターの離着陸場としての機能を知ってもらうことを目的としており、家族連れにも人気の高いイベントとなっています。
参拝案内
安住神社での参拝は、古来からの作法を大切にしながらも、現代の参拝者にとって親しみやすい雰囲気で行うことができます。特に安産祈願やバイクの交通安全祈願で訪れる方も多く、それぞれの願いに応じた参拝が可能です。
参拝作法とマナー
安住神社での参拝は、一般的な神社と同様の作法で行います。まず大鳥居をくぐる際は軽く一礼し、参道の中央を避けて歩きます。手水舎で手と口を清めた後、拝殿前で二拝二拍手一拝の作法で参拝を行います。
バイクで訪れる場合は、指定された駐車場に車両を停め、ヘルメットなどの装具を整理してから参拝に向かいましょう。神社では、参拝に訪れたライダーを温かく迎え入れてくれます。
御祈祷を希望される場合は、事前の予約は不要で、午前9時から午後3時40分まで受付けています。安産祈願は特に人気が高く、毎日御祈祷が行われています。
御朱印・お守り情報
安住神社では、「安住神社」と「バイク神社」の2種類の御朱印をいただくことができます。それぞれ初穂料500円ですが、御朱印帳を拝受した場合は2種類の御朱印代も含まれています。
御朱印帳も2種類用意されており、「安住神社」版は表面に大鳥居、裏面に大鏡餅奉納がデザインされています。「バイク神社」版はライダーがデザインされ、シリアル番号が印字された特別仕様となっています。どちらも2,000円で、透明の防水カバーも付属します。
お守りは安産祈願、交通安全、厄除けなど多種類が用意されています。特にバイク用のお守りは人気が高く、ヘルメットをかぶったてるてる坊主のデザインなど、ユニークなものも揃っています。
アクセス・利用情報
安住神社は栃木県塩谷郡高根沢町にあり、車でのアクセスが便利です。公共交通機関を利用する場合はタクシーの利用をお勧めします。
交通アクセス
車でお越しの場合、東北自動車道・宇都宮インターチェンジから約23キロメートル、国道119号と県道64号を東に向かいます。カーナビには「028-675-0357」と入力すると正確にご案内されます。
電車でお越しの場合、JR宇都宮線・宝積寺駅が最寄り駅となります。宝積寺駅からタクシーで約15分、宇都宮駅からは約30分の距離です。バスの運行は限られているため、タクシーのご利用が確実です。
ホンダの生産本部栃木オフィスや本田技術研究所がある芳賀・高根沢工業団地のすぐ近くに位置しており、のどかな田園風景の中に朱塗りの大鳥居が目印となります。
参拝時間・料金・駐車場情報
安住神社の通常参拝時間は以下の通りです。
- 授与所(御守所):午前9時~午後3時50分
- 御朱印:午前9時~午後3時40分
- 祈祷受付:午前9時~午後3時40分
- 御祈祷時間:午前9時過ぎより最終午後3時50分
参拝料は無料ですが、御祈祷を希望される場合は祈祷料が必要です。駐車場は無料で、第1駐車場から第3駐車場まで複数あり、大型バスにも対応しています。正月などの繁忙期には駐車場が混雑するため、時間に余裕を持った参拝をお勧めします。
第2駐車場はヘリポートとしても使用されており、フライト体験開催日は一部利用制限がある場合があります。
<住所> 〒329-1224 栃木県塩谷郡高根沢町上高根沢2313
参照サイト
・安住神社 公式ホームページ:https://www.yasuzumi.com/
・高根沢町 安住神社紹介ページ:https://www.town.takanezawa.tochigi.jp/kanko/spot/yasuzumi.html