
那須温泉神社|歴史と由緒に彩られた名社の魅力と参拝案内を完全ガイド
栃木県那須町の温泉郷に佇む那須温泉神社は、1300年を超える悠久の歴史を誇る古社です。平家物語で名高い那須与一が扇の的を射る際に祈願したことでも知られ、現在も多くの参拝者が訪れるパワースポットとして親しまれています。
那須温泉神社の概要・基本情報
那須温泉神社は、栃木県那須郡那須町の那須温泉郷に鎮座する神社で、延喜式神名帳にも記載される格式高い古社として知られています。舒明天皇の代(629年~641年)の創建と伝えられ、古くから温泉の神として地域の人々に崇敬されてきました。
歴史と由来
那須温泉神社の創建は舒明天皇の時代まで遡り、那須温泉の発見と共に温泉の守護神として祀られたのが始まりとされています。延喜式神名帳(西暦900年代)に十社を数え、当温泉神社の霊験は国内に名高く、奈良朝時代の貴族の温泉浴のことは正倉院文書によりても明らかであると記録されており、古くから貴族や武士階級にも知られた名社でした。
神社の地位は時代と共に高まり、貞観11年(869年)に従四位上を授けられたことが記録されています。最も有名な逸話は、源平合戦の屋島の戦いにおいて那須与一が扇の的を射る際、「南無八幡大菩薩、別しては吾が国の神明、日光権現宇都宮、那須温泉大明神」と祈願し、見事に扇を射抜いたという話です。この功績により与一は那須郡の総領となり、神社への崇敬はさらに深まりました。
江戸時代には貞享3年(1686)6月19日正一位に叙せられたという記録が残っており、神社の格式の高さを物語っています。
祭神とご利益
那須温泉神社の主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)で、これは大国主命の別名として知られる神様です。温泉の守護神として祀られていることから、病気平癒や健康祈願のご利益があるとされています。また、那須与一の故事にちなんで、必勝祈願や的中祈願にも霊験があるとされ、受験生やスポーツ選手の参拝も多く見られます。
縁結びや商売繁盛、家内安全などの幅広いご利益があるとされ、地域の人々だけでなく観光客からも厚い信仰を集めています。
那須温泉神社の見どころ・特徴
那須温泉神社は歴史的価値の高い建造物と豊かな自然環境、そして数々のパワースポットが調和した魅力的な神社です。温泉郷という立地を活かした独特の雰囲気と、古くからの信仰が息づく神聖な空間が参拝者を迎えています。
建造物・構造の魅力
神社の社殿は那須与一が凱旋後に寄進したと伝えられる歴史を持ち、現在の建物も伝統的な神社建築の美しさを保っています。朱塗りの鳥居は那須温泉郷のシンボル的存在として親しまれ、温泉街の風景に溶け込んだ美しい佇まいを見せています。
境内には那須与一が奉納したとされる鏑矢や蟇目矢、桧扇などの宝物が伝えられており、源平合戦の歴史を身近に感じることができます。拝殿や本殿の彫刻や装飾にも注目で、職人の技術の高さと信仰の深さを物語る細やかな意匠が施されています。
自然・景観の美しさ
那須温泉神社は那須高原の豊かな自然環境の中に位置しており、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。春には桜が境内を彩り、夏は青々とした木々が涼やかな木陰を作ります。秋の紅葉シーズンには山々が色づき、神社の朱塗りの建物との調和が見事な景観を作り出します。
冬には雪化粧した境内が幻想的な雰囲気を醸し出し、温泉の湯気と相まって独特の風情を見せています。那須岳を背景とした境内からの眺望も素晴らしく、自然と信仰が一体となった神聖な空間を感じることができます。
パワースポットとしての注目点
那須温泉神社は近年パワースポットとしても注目を集めており、境内には特に霊験があるとされる場所がいくつか存在します。「大和さざれ石」は国歌にも歌われる神聖な石として知られ、長寿や健康のご利益があるとされています。
「愛宕福神水」は境内に湧く清らかな水で、飲むことで心身の浄化や健康増進の効果があるとされています。樹齢数百年とされる御神木は、その堂々とした姿から生命力や活力を授かることができると信じられており、多くの参拝者が手を合わせています。
これらのパワースポットは那須与一の故事と温泉の霊験が合わさった独特の霊的エネルギーを放っているとされ、県内外から多くの人々が訪れています。
参拝案内
那須温泉神社への参拝は年間を通じて可能で、温泉郷という立地を活かした独特の参拝体験を楽しむことができます。歴史ある神社での正しい参拝作法を心がけながら、神聖な時間をお過ごしください。
参拝作法とマナー
那須温泉神社での参拝は一般的な神社と同様の作法で行います。鳥居をくぐる際は一礼し、参道の中央は神様の通り道とされているため端を歩くようにしましょう。手水舎では左手、右手、口の順で清めを行い、心身を浄化してから参拝に向かいます。
拝殿前では「二礼二拍手一礼」の作法で参拝を行います。賽銭を納めた後、深く二回礼をし、胸の前で二回拍手を打ち、最後に一礼して祈願します。那須与一にちなんだ必勝祈願や的中祈願の際は、特に心を込めてお参りすることが大切です。
境内では静粛に過ごし、他の参拝者への配慮も忘れずに行動しましょう。写真撮影は許可されている場所で行い、神聖な空間への敬意を示すことが重要です。
年中行事・季節のイベント
那須温泉神社では年間を通じて様々な祭事や行事が執り行われています。新年には特別祈祷が行われ、多くの参拝者で賑わいます。春の例大祭や秋の感謝祭では、地域の人々と共に神社の歴史と伝統を体感することができます。
那須与一にちなんだ弓道大会や的当て神事なども開催されることがあり、歴史的な背景を持つ神社ならではの特別な体験が可能です。季節に応じた特別な祈祷や祭事の詳細については、事前に神社へお問い合わせいただくことをおすすめします。
温泉郷という立地を活かした湯立て神事なども行われることがあり、他の神社では体験できない独特の神事を見学することができます。
御朱印・お守り情報
那須温泉神社では御朱印の授与を行っており、参拝の記念として多くの方が受けています。御朱印には神社名と参拝日が記され、那須与一の故事にちなんだ特別な印が押されることもあります。御朱印帳を持参するか、現地で購入することも可能です。
お守りは必勝祈願、健康祈願、縁結び、交通安全など多種類が用意されており、特に那須与一にちなんだ的中守りや必勝守りが人気です。温泉の神様らしく健康祈願のお守りも充実しており、病気平癒や長寿祈願のお守りも授与されています。
社務所の営業時間は9時から16時までとなっており、御朱印やお守りの授与もこの時間内に行われます。特別な祭事の際には時間が延長されることもありますが、事前に確認されることをおすすめします。
アクセス・利用情報
那須温泉神社は那須温泉郷の中心部に位置し、公共交通機関と自家用車の両方でアクセスが可能です。温泉街の散策と合わせて参拝を楽しむことができる便利な立地にあります。
交通アクセス
公共交通機関をご利用の場合、JR黒磯駅から関東バスの那須湯本行きに乗車し、約35分で「那須湯本」バス停に到着します。バス停からは徒歩約1分と非常に近く、温泉街の中心部にある神社への参拝に便利です。
自家用車でお越しの場合は、東北自動車道那須ICから約20分の距離にあります。カーナビに「那須温泉神社」と入力すると別の場所に案内されることがあるため、住所「栃木県那須郡那須町大字湯本182」を直接入力することをおすすめします。
神社の大鳥居が見えましたら、鳥居手前の県営駐車場に車を停めて徒歩1分で境内に到着します。温泉街という立地のため道幅が狭い場所もありますので、運転には十分注意してください。
参拝時間・駐車場情報
那須温泉神社への参拝は基本的に自由で、24時間いつでも境内に入ることができます。ただし、社務所の営業時間は9時から16時までとなっており、御朱印やお守りの授与、祈祷の受付はこの時間内に行われます。
駐車場は神社専用のものはありませんが、鳥居手前の県営駐車場を利用することができます。この駐車場は温泉街全体の観光客向けのもので、神社参拝者も利用可能です。温泉街散策と合わせて参拝される方が多いため、休日や観光シーズンには混雑することがあります。
参拝料は無料ですが、特別祈祷を希望される場合は別途祈祷料が必要になります。祈祷の詳細や料金については直接神社にお問い合わせください。電話番号は0287-76-2306です。
<住所> 〒325-0301 栃木県那須郡那須町大字湯本182
参照サイト
・那須温泉神社 公式ホームページ:https://nasu-yuzen.jp/