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小動神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

小動神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

神奈川県鎌倉市腰越の小動岬に鎮座する小動神社は、源平合戦の武将・佐々木盛綱によって創建された歴史ある神社です。鎌倉攻めで新田義貞が戦勝祈願を行った古社として知られ、境内奥の展望台からは江の島や相模湾の絶景を一望できます。厄除けや勝利祈願のご利益があるとされ、地元腰越の鎮守として親しまれ続けています。

小動神社の概要・基本情報

小動神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

小動神社は鎌倉市腰越に位置する神社で、小動岬の高台に建立されています。「小動」と書いて「こゆるぎ」と読むこの神社は、風もないのに揺れる神秘的な松「小動の松」に由来する地名から名付けられました。旧社格は村社で、腰越地区の鎮守として地域の人々に大切にされてきました。

歴史と由来小動神社の創建は文治年間(1185年~1189年)に遡り、源頼朝に仕えた武将・佐々木盛綱によって建立されました。盛綱は源平合戦で平行盛を討ち取る戦功を上げた後、鎌倉に凱旋しました。神恩に報いるため、父祖伝来の領国である近江の八王子宮を勧請する場所を探していた盛綱が、江の島弁財天への参詣の途中で小動山に登り、その風光を大いに気に入って勧請の地と定めました。

この地名「小動(こゆるぎ)」の由来については、風もないのに枝葉が靡き動く霊木があり、その音は琴瑟のような妙音を奏でていたという伝承があります。この神秘的な松は「小動の松」と呼ばれ、地名の起源となりました。

その後、元弘3年(1333年)5月には新田義貞が鎌倉攻めの戦勝祈願を行い、勝利後には剣一振りと黄金を寄進して社殿を再興しました。このため新田義貞は小動神社の中興の祖と称されています。江戸時代には小田原藩主・大久保忠真が扁額を奉納し、三神社や八王子社と呼ばれていました。

明治元年(1868年)の神仏分離に伴い、地名を取って小動神社と改称し、村社に列格されました。

祭神とご利益小動神社の主祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)、建御名方神、日本武尊、歳徳神です。主祭神の須佐之男命は天照大御神と月読命の弟神で、ヤマタノオロチを退治して草薙の剣を得た神話でも知られています。

小動神社のご利益は多岐にわたり、古くから厄除けや健康祈願で知られています。その他にも除災招福、勝利祈願、商売繁盛、難局打開などのご利益があるとされています。特に新田義貞が鎌倉攻めの際に戦勝祈願を行い、勝利を収めた歴史から、勝負事や困難打開にご利益があると信じられています。

また、明治42年(1909年)には腰越村内にあった諏訪社が小動神社に移された際、建御名方神が合祀されました。建御名方神は諏訪大社の主祭神として知られる武神で、武勇と勝利の神として信仰されています。

小動神社の見どころ・特徴

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小動神社は小動岬の高台に位置し、海を見渡す絶好のロケーションに建つ神社です。境内には本殿・拝殿のほか、複数の境内社が点在し、見どころが豊富です。また、鎌倉の中でも特に歴史的価値が高く、日本遺産にも指定されています。

建造物・構造の魅力

小動神社の社殿は関東大震災後に修復・新築されたもので、伝統的な神社建築の美しさを現代に伝えています。関東大震災時に被害を受けたため、本殿は修復、拝殿は新築されています。

境内には海神社、稲荷社、金刀比羅宮、第六天社が境内社として建立されており、それぞれ異なる神々を祀っています。金刀比羅宮は海神龍王とも称され航海安全・海難救助を司る神様で、稲荷社は商売繁盛・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達の神様として親しまれています。

特に印象的なのが拝殿前に佇む真っ赤なほっかむりをした狛犬で、愛らしい姿が参拝者の心を和ませています。

自然・景観の美しさ

小動神社の最大の魅力は、境内奥の展望台からの絶景で、江の島や相模湾、天候に恵まれれば富士山までも見渡せる絶好のロケーションです。夕暮れ時の海と空のグラデーションは訪れた人の心を静かに癒してくれます。

季節によって楽しめる自然の美しさも特徴で、神輿庫の手前にはアジサイが植えられており、花の見ごろを迎えた時期は特に美しい光景を楽しむことができます。

季節によって日が沈む位置が変わるのも見どころで、何度訪れても異なる絶景を楽しむことができます。国道134号線沿いという立地でありながら、境内は静寂に包まれており、都市部とは思えない神聖な空間が保たれています。

境内社群の特色

小動神社には多数の境内社があり、一年を通してお祭りが多い神社として知られています。主要な境内社として以下があります。

海神社(わたつみじんじゃ)は漁業の神、航海の神で、例祭は1月16日に行われます。腰越が漁港の町であることから、地域の漁業関係者の信仰を集めています。

金刀比羅宮は例祭が1月9日で、海上安全の守護神として崇敬されています。稲荷社は例祭が2月27日で、商売繁盛を願う参拝者が多く訪れます。

これらの境内社は本殿と調和しながらも、それぞれ独自の特色を持ち、小動神社全体としての信仰の多様性を物語っています。

参拝案内

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小動神社では伝統的な神社参拝の作法に従ってお参りいただけます。海を見渡す絶景の中で心静かに参拝し、厄除けや勝利祈願のご利益を授かってください。境内には複数の境内社もあるため、時間をかけてゆっくりと巡ることをおすすめします。

参拝作法とマナー

小動神社への参拝は、まず国道134号線沿いにある鳥居をくぐることから始まります。鳥居をくぐる際は軽く一礼し、参道の中央を避けて歩くのが基本的な作法です。

手水舎で身を清めた後、本殿前で参拝を行います。二拝二拍手一拝の作法で、厄除けや勝利祈願、健康祈願などの願いを込めてお参りください。小動神社は須佐之男命を主祭神とすることから、特に困難な状況を乗り越えたい時や新しい挑戦を始める際の参拝に適しています。

境内社も忘れずにお参りしましょう。海神社では航海安全や漁業の安全を、金刀比羅宮では海上安全を、稲荷社では商売繁盛をそれぞれ祈願できます。各境内社にも丁寧にお参りすることで、より多面的なご利益を授かることができるでしょう。

参拝後は境内奥の展望台へ足を向け、江の島や相模湾の絶景を楽しみながら、静寂な時間を過ごすことをおすすめします。

年中行事・天王祭小動神社で最も重要な年中行事は毎年7月に行われる「天王祭」です。2025年は7月6日(日)・12日(土)・13日(日)の3日間にわたって開催されます。

天王祭は小動神社と江の島の八坂神社が合同で行う祭礼で、江の島の八坂神社との共同の祭で、最終日には八坂神社の御輿が当社に渡御します。この祭りは「行合祭」とも呼ばれ、八坂神社の神様が年に一回、小動神社に里帰りをするという意味があります。

祭りの見どころは神輿の海上渡御が行われた後、神輿は対岸にある小動神社の神輿と行合い、2基の御神輿が揉みあう勇壮な姿です。龍口寺前の交差点で八坂神社からのお神輿と、小動神社からのお神輿が合流するところは圧巻で、その後2基並んで小動神社に向かいます。

江ノ電が走る併用軌道では、お神輿を担ぐたくさんの人の間を江ノ電が走るという、現代では何とも貴重で活気ある場面も見ることができます。江ノ電「腰越駅」付近から小動神社の参道のあたりまで、お菓子や金魚すくいなどの屋台が並びます。

2025年は巳の年で6年に一度の大祭の年にあたり、すべてのお囃子が列に加わり例年より行列が長く、還御祭の後には御神体の開帳も行われます。

御朱印・お守り情報

小動神社では御朱印の授与を行っていますが、八雲神社の兼務社となっており、社守の方が不在のこともあるため、希望される方は事前に時間を確認するのがおすすめです。授与所が無人の場合は、徒歩圏内の八雲神社でいただくことも可能です。

境内の授与所では、社守の方から御朱印を頂くことができます。御朱印には小動神社の印と墨書きが施され、参拝の記念として大切にされています。

お守りについては、厄除けや勝利祈願、健康祈願などのご利益に応じた各種お守りが用意されています。おみくじや絵馬も用意されており、参拝者は自分の願いに応じてお参りできます。

特に須佐之男命を主祭神とすることから、困難な状況を乗り越えたい時や新しい挑戦を始める際のお守りとして人気があります。海に面した立地から、航海安全や旅行安全のお守りも授与されています。

アクセス・利用情報

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小動神社は江ノ電腰越駅から徒歩圏内にあり、電車でのアクセスが便利です。国道134号線沿いに位置するため、車でのアクセスも可能ですが、夏季は道路が混雑することが多いため、公共交通機関の利用をおすすめします。

交通アクセス

小動神社へのアクセスは、江ノ島電鉄(江ノ電)腰越駅が最寄り駅です。江ノ電「腰越駅」から徒歩4分から6分の距離にあり、駅からは腰越商店街を通って向かうことができます。

腰越駅は江ノ電の主要駅の一つで、藤沢駅からは約15分、鎌倉駅からは約20分でアクセス可能です。また、江ノ電・鎌倉高校前駅からも徒歩圏内にあり、七里ヶ浜方面から海沿いを歩いて向かうことも可能です。

余裕があれば稲村ケ崎で降りて、新田義貞の徒歩伝説がある稲村ケ崎海浜公園を散策して、海岸か海沿いの歩道を歩いて行くのも気持ちのよいルートです。このルートでは鎌倉の歴史と海の景色を同時に楽しむことができます。

車でアクセスする場合は、国道134号線を利用します。江の島方面からは東へ、鎌倉市街地からは南西へ向かい、腰越の市境付近で小動神社の案内看板が見えてきます。

<住所> 〒248-0033 神奈川県鎌倉市腰越2-9-12

拝観時間・料金・駐車場情報

小動神社の参拝は志納となっており、特に拝観料は設定されていません。境内への立ち入りは基本的に24時間可能ですが、社務所の受付時間や御朱印の授与については事前に確認することをおすすめします。

駐車場については、神社専用の大規模な駐車場はありませんが、近隣にコインパーキングがいくつかあります。ただし、特に夏季や祭礼時期は周辺道路が混雑し、駐車場も満車になることが多いため、可能な限り公共交通機関の利用をおすすめします。

小動神社直行なら、腰越駅周辺には5、6つのお寺さんが固まっていますから、それを回って、最後は日蓮宗霊跡本山・龍口寺を参拝とすれば、帰路は江ノ電だけでなく小田急も使えます。このように周辺の寺社と合わせて巡ることで、より充実した参拝体験ができるでしょう。

境内の展望台は参拝者に開放されており、江の島や相模湾の絶景を無料で楽しむことができます。特に夕暮れ時の景色は美しく、多くの参拝者が写真撮影を楽しんでいます。

参照サイト

・鎌倉市観光協会 小動神社:https://www.trip-kamakura.com/place/japanheritage/176.html
・神奈川県神社庁 小動神社:https://www.kanagawa-jinja.or.jp/shrine/1205010-000/

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