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桐生天満宮|由緒ある関東五大天神の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

桐生天満宮|由緒ある関東五大天神の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

群馬県桐生市に鎮座する桐生天満宮は、関東五大天神のひとつに数えられる由緒ある神社です。学問の神様として親しまれる菅原道真公を祀り、国重要文化財に指定された美しい社殿群と風水思想に基づく独特な信仰で多くの参拝者に愛され続けています。

桐生天満宮の概要・基本情報

桐生天満宮|由緒ある関東五大天神の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

桐生天満宮は群馬県桐生市天神町に鎮座し、桐生の総鎮守として地域の人々に深く親しまれてきた神社です。関東五大天神のひとつとして格式高く、学問成就や交通安全のご利益で広く知られています。

歴史と由来

桐生天満宮の創建は古く、社伝によると景行天皇の時代(71年〜130年)に遡ります。当時の上毛野国造である御諸別王が、天穂日命の分霊を勧請して一祠を建てたのが始まりとされています。

創建当初は磯部の岡という場所に鎮座していたことから「磯部明神」と称されていました。平安時代の上野国神名帳にも従四位上の格式を持つ神社として記録されており、古くから地域の有力な神社として崇敬されていたことがわかります。

南北朝時代の1350年頃、周辺を支配していた桐生氏が代々の守護神として崇拝し、京都の北野天満宮から菅原道真公の分霊を合祀したことから「桐生天満宮」となりました。この時期に桐生綱元(桐生氏の祖)によって現在の地に遷座されたと伝えられています。

江戸時代には徳川家の祈願所として格別の崇敬を受け、現在の社殿は寛政元年(1789年)から寛政5年(1793年)にかけて建造されました。

祭神とご利益

桐生天満宮の主祭神は菅原道真公で、相殿神として天穂日命を祀っています。菅原道真公は平安時代の学者・政治家で、優れた学識と誠実な人柄から「学問の神様」として全国で崇敬されています。

主なご利益には学業成就、合格祈願、商売繁盛、交通安全、家内安全、厄除方位除、災難除などがあります。特に桐生市内には多くの学校があることから、受験シーズンには多数の学生や保護者が参拝に訪れます。また、近隣に群馬大学工学部や桐生工業高等学校があることもあり、学問成就を願う参拝者が絶えません。

桐生天満宮の見どころ・特徴

桐生天満宮|由緒ある関東五大天神の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

桐生天満宮は国重要文化財に指定された貴重な社殿群と、独特な風水思想に基づく信仰が大きな特徴となっています。また、織物の町桐生らしい文化的背景も随所に感じられます。

国重要文化財の社殿群

桐生天満宮最大の見どころは、令和5年(2023年)6月に国重要文化財に指定された美しい社殿群です。本殿・幣殿・拝殿が一体となった権現造の社殿は、江戸時代後期の神社建築の傑作として高く評価されています。

本殿は正面3間、側面2間の三間社流造で、寛政元年(1789年)の上棟です。流麗な屋根の曲線と精緻な彫刻装飾が特徴で、当時の優れた工芸技術を物語っています。拝殿は正面5間、側面3間の入母屋造平入りで、正面に千鳥破風と向拝唐破風を配した壮麗な建物です。享和2年(1802年)の建築で、格天井には「貴龍」の絵が描かれています。

特に注目すべきは末社春日社本殿で、一間社流造の小さな建物ながら室町時代の建築様式を残す貴重な建造物です。天正・慶長年間(1573年〜1615年)の建築とされ、桐生市では最古の建築物として大変貴重な存在となっています。

風水思想に基づく御本殿内陣

桐生天満宮の独特な特徴として、風水思想に基づいた御本殿内陣の構成があります。御神体の四方を守護する霊獣として、東の青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武の四神が配置されています。

これらの四神は、それぞれ東(職業・学業)、西(商業・交通)、南(家運・良縁)、北(健康・厄除)などの御神徳を司るとされ、参拝者がこの理想的な風水によって守られ、天地のエネルギーである「気」を受けて幸運な人生を実現できると信じられています。この風水パワースポットとしての側面も、多くの参拝者に親しまれる理由のひとつとなっています。

境内社と御神木の魅力

境内には複数の境内社が祀られており、それぞれに特色があります。機神神社は栲機千千姫命を祀り、桐生が「日本の機どころ」として織物で栄えた歴史を物語っています。関ヶ原の戦いの際に軍旗用の旗絹を奉納して戦勝祈願したことが、後の桐生織物繁栄の礎となったという由来があります。

宝船神社には大国主大神、事代主大神、大宮能売大神、天鳥船大神、少彦名大神、須佐之男命、伊邪那岐命・伊邪那美命が合祀されており、七福神のような多彩なご利益が期待できます。また、財福稲荷も境内に祀られ、商売繁盛を願う参拝者に人気です。

参道には樹齢数百年とされる御神木の大銀杏がそびえ立ち、季節によって美しい表情を見せてくれます。また、境内には芭蕉の句碑「牛石やひかれ手綱に糸さくら」や、怠け者の牛が石になったという伝説の牛石なども残されており、歴史と文化の深さを感じさせます。

参拝・拝観案内

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桐生天満宮への参拝は年間を通じて多くの方に親しまれており、特に学問成就を願う学生や受験生、交通安全を祈願する方々が数多く訪れています。格式ある神社として適切な参拝マナーを心がけましょう。

参拝作法とマナー

桐生天満宮では一般的な神社参拝の作法に従って参拝します。まず一之鳥居をくぐる際には軽く一礼し、参道は中央を避けて左右どちらかを歩きます。手水舎で手と口を清めた後、拝殿前で二拝二拍手一拝の作法で参拝します。

特に桐生天満宮は学問の神様として知られているため、受験生や学生の参拝が多く見られます。合格祈願の際は、具体的な目標や願いを心の中で明確にしてから参拝すると良いとされています。また、風水パワースポットとしての側面もあることから、四方の霊獣(青龍、白虎、朱雀、玄武)に思いを馳せながら参拝する方も多くいらっしゃいます。

昇殿祈願を希望される方は事前予約制となっており、電話またはFAXでの予約が必要です。安産祈願、初宮参り、合格祈願、自動車清祓、工事安全祈願など、様々な祈願に対応しています。

年中行事・季節のイベント

桐生天満宮では年間を通じて多彩な祭事が執り行われています。特に菅原道真公の命日にちなんだ毎月25日の月次祭は重要な行事で、多くの参拝者が訪れます。

春には梅の花が境内を彩り、菅原道真公が愛した梅にちなんで梅まつりが開催されることもあります。桜の季節には境内の桜が美しく咲き誇り、参拝とお花見を兼ねた訪問者で賑わいます。

夏季には桐生市の代表的な祭りである「桐生八木節まつり」の時期に合わせて特別な催しが行われることがあります。秋には境内の銀杏が黄金色に染まり、特に御神木の大銀杏は見事な紅葉を見せてくれます。

冬季には初詣で多くの参拝者が訪れ、合格祈願をする受験生の姿も多く見られます。また、七五三の季節には可愛らしい晴れ着姿の子どもたちと家族連れで境内が華やかになります。

御朱印・お守り情報

桐生天満宮の御朱印は現在「書き置き」のみの対応となっており、直書きは行っていません。年末12月26日から年始1月8日までは社務多忙のため御朱印の受付を一時中断しています。御朱印をお求めの方は事前に受付状況をご確認ください。

お守りは学業成就、合格祈願、交通安全、厄除けなど多種類が用意されています。特に人気なのは学業成就のお守りで、受験生や学生に広く親しまれています。交通安全のお守りには、自動車のナンバープレートの形をした絵馬もあり、愛車の交通安全を祈願する方に人気です。

また、風水パワースポットとしての特色を活かしたお守りもあり、東西南北の四神にちなんだ各種の開運お守りも授与されています。これらのお守りは、それぞれ職業運、商売繁盛、良縁成就、健康長寿などの特定のご利益に特化したものとなっています。

アクセス・利用情報

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桐生天満宮は桐生市街地の中心部に位置し、公共交通機関でも自動車でもアクセスしやすい立地にあります。桐生新町重要伝統的建造物群保存地区内にあるため、周辺の歴史的な街並み散策と合わせた観光も楽しめます。

交通アクセス

電車でのアクセスの場合、JR両毛線桐生駅が最寄り駅となります。桐生駅から桐生天満宮までは徒歩約25分、車では約5分の距離です。駅からは国道66号線(本町通り)を北上すると神社正面に到着します。

東武桐生線の新桐生駅からは車で約10分、徒歩では約35分となります。また、わたらせ渓谷鐵道の桐生駅は JR桐生駅と同じ場所にあるため、同様のアクセス時間となります。

自動車でのアクセスの場合、北関東自動車道太田桐生ICから約15分、東北自動車道佐野藤岡ICから約45分です。関越自動車道前橋ICからは約40分でアクセス可能です。カーナビゲーションシステムを利用する場合は「桐生天満宮」または住所「群馬県桐生市天神町1-2-18」で検索してください。

参拝時間・料金・駐車場情報

桐生天満宮の参拝時間は午前6時から午後6時までとなっています。ただし、季節や天候、その他の事情により変更となる場合があります。閉門後は表神門前にて遥拝での参拝となります。

参拝料金は無料ですが、昇殿祈願を希望される場合は別途初穂料が必要となります。祈願の内容により料金が異なりますので、詳細は事前にお問い合わせください。

駐車場は境内に約50台分が用意されており、参拝者は無料で利用できます。ただし、初詣や大祭などの混雑時には満車となることもありますので、時間に余裕を持ってお越しください。大型バスでの団体参拝の場合は事前にご相談いただくことをお勧めします。

境内にはトイレも完備されており、バリアフリー対応もなされています。また、宗教施設として神事や多数の利用者が訪れる場所ですので、拝観や見学の際は管理者への事前問い合わせも含めて配慮をお願いします。

<住所> 〒376-0052 群馬県桐生市天神町1-2-18

参照サイト

・桐生天満宮公式ホームページ:https://kiryutenjin.jp/
・桐生市公式ホームページ(文化財情報):https://www.city.kiryu.lg.jp/kankou/bunkazai/1010700/kunishitei/1023089.html

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