
足利織姫神社|七つの縁結びが叶う恋人の聖地の魅力と参拝案内を完全ガイド
栃木県足利市の織姫山中腹に鎮座する足利織姫神社は、縁結びの神様として多くの参拝者に愛される神社です。七つの御神徳で様々な縁を結び、恋人の聖地や日本夜景遺産にも認定されたこの神社の魅力をご紹介します。
足利織姫神社の概要・基本情報
足利織姫神社は、1200年以上の織物産業の歴史を持つ足利市を代表する神社として親しまれています。織姫山の中腹という立地から、足利市街地や渡良瀬川を見下ろす絶景スポットとしても知られており、天気の良い日には関東平野や東京スカイツリーまで望むことができます。
朱色の美しい社殿は緑豊かな自然に映え、2004年(平成16年)6月には社殿、神楽殿、社務所、手水舎が国の登録有形文化財に認定されました。また、2014年(平成26年)には恋人の聖地と日本夜景遺産の両方に認定され、デートスポットとしても高い人気を誇っています。
歴史と由来
足利織姫神社の歴史は、1705年(宝永2年)に始まります。当時の足利藩主であった戸田忠利が、1200年余りの機織りの歴史を持つ足利に機織りの神社がないことに気づき、伊勢神宮の直轄であった神服織機神社の織師と織女の二柱の神を、現在の足利市通4丁目にある八雲神社へ合祀したことが創建の起源です。
その後、1879年(明治12年)8月24日に機神山(現在の織姫山)の中腹に遷宮されましたが、翌1880年(明治13年)9月10日に火災により焼失してしまいました。しばらく仮宮のままでしたが、1934年(昭和9年)に皇太子殿下御降誕(現在の上皇陛下)を記念して再建事業が開始され、1937年(昭和12年)5月に現在の社殿が完成し、遷宮されました。
祭神とご利益
足利織姫神社には、機織りをつかさどる天御鉾命(あめのみほこのみこと)と織女である天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)の二柱の神様がお祀りされています。この二柱の神様は、共同して織物を織って天照大御神に献上したといわれており、伊勢国渡会郡出井の郷の御織殿の祭神でした。
縁結びの神社として知られるようになった理由は、織物が経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を織りあわせて一つの生地になることから、男女の結びつきを象徴するものと考えられたためです。また、織物を作る織機や機械が鉄でできていることから、全産業の神様としても信仰を集めています。
足利織姫神社には七つの御神徳があるとされ、「人・健康・知恵・人生・学業・仕事・経営」との縁を結ぶご利益があります。恋愛成就だけでなく、人間関係、仕事、学業など、人生のあらゆる場面でのよき縁を結んでくださる神社として、幅広い年代の参拝者に親しまれています。
足利織姫神社の見どころ・特徴
足利織姫神社は、その美しい景観と独特な特徴で多くの参拝者を魅了しています。山の中腹という立地を活かした絶景や、縁結びにちなんだ様々な施設が整備されており、訪れる人々に特別な体験を提供しています。
国の登録有形文化財の美しい社殿
足利織姫神社の最大の見どころの一つが、国の登録有形文化財に指定された美しい社殿群です。朱色に塗られた本殿は、周囲の緑豊かな自然と見事なコントラストを成しており、四季を通じて美しい景観を楽しむことができます。
社殿は1937年(昭和12年)に完成したもので、当時の足利織物同業組合組長の殿岡利助氏の先導により、市民ぐるみで建造された歴史があります。現在では本殿のほか、神楽殿、社務所、手水舎が一体となって登録有形文化財として保護されており、その建築的価値の高さが評価されています。
境内からは足利市街地や渡良瀬川の絶景を一望でき、天気の良い日には富士山や東京スカイツリーまで見えることもあります。特に夕暮れ時の景色は美しく、日本夜景遺産に認定されるほどの素晴らしい眺望を楽しむことができます。
229段の石段(男坂)と絶景の眺望
足利織姫神社への参道として有名なのが、一の鳥居から境内まで続く229段の石段です。この石段は「男坂」と呼ばれ、急な勾配が特徴的ですが、手すりが設置されているため安全に登ることができます。
この229段の石段を上ってから参拝すると願いが叶うとされており、多くの参拝者がこの階段に挑戦しています。階段を登り切って振り返ると、足利市街や渡良瀬川、浅間山の圧巻の景色が広がり、登った疲れも忘れるほどの絶景を楽しむことができます。
階段の途中では、四季折々の花々を楽しむことができ、特に桜や紅葉の季節には美しい景観が参拝者を迎えてくれます。また、県立自然公園ハイキングコースの発着地点にもなっており、家族連れや初心者でも楽しめる散策コースとして親しまれています。
七色の鳥居がある縁結び坂(女坂)
229段の急な男坂に対して、足利織姫神社にはもう一つのルートがあります。それが「縁結び坂」と呼ばれる緩やかな山道で、「女坂」とも称されています。こちらのルートの最大の特徴は、七つの御神徳を表現した美しい七色の鳥居です。
七色の鳥居は神社からみて順番に、「人」との縁を結ぶ赤の鳥居、「健康」と縁を結ぶ黄色、「知恵」と縁を結ぶ緑、「人生」と縁を結ぶ青、「学業」と縁を結ぶ若草色、「仕事」と縁を結ぶ朱色、「経営」と縁を結ぶ紫色の鳥居が設置されています。これらの鮮やかな鳥居をくぐって参拝することで、七つの御神徳すべてのご利益を受けることができるとされています。
縁結び坂は手すりがないものの、緩やかな勾配のため足腰に不安のある方でも比較的安全に登ることができます。色とりどりの鳥居は写真映えもよく、インスタグラムなどのSNSでも人気の撮影スポットとなっています。
恋人の聖地として人気の愛の鐘
境内には「愛の鐘」と呼ばれる特別な鐘が設置されており、恋人の聖地として認定された足利織姫神社の象徴的な存在となっています。この鐘は二人で鳴らすことで幸せになれるというジンクスがあり、多くのカップルが愛を誓う場所として利用しています。
愛の鐘を鳴らした方は、境内社務所に申し出ることで祈願証明書の発行を受けることができます。また、愛の鐘の周辺には「愛鍵」と呼ばれるハート型の南京錠を奉納する場所があり、願いや愛の誓いを書いて鐘を鳴らしてから奉納することで、二人の絆がより深まるとされています。
この愛鍵は境内社務所で購入することができ、多くのカップルが自分たちの名前や願いを書いて奉納しています。愛の鐘周辺に並ぶ色とりどりの南京錠は、足利織姫神社が多くの人々に愛され続けている証拠でもあります。
参拝案内
足利織姫神社での参拝は24時間可能ですが、より充実した参拝体験のためには社務所が開いている時間帯の訪問がおすすめです。縁結びの神社として親しまれているだけに、参拝方法や年中行事についても独特の魅力があります。
参拝作法とマナー
足利織姫神社での参拝は、一般的な神社と同様の作法で行います。まず手水舎で手と口を清め、本殿前で二礼二拍手一礼の作法で参拝します。縁結びの神社として七つの御神徳があることから、それぞれの縁について具体的な願いを込めて参拝される方も多くいらっしゃいます。
229段の男坂を登る場合は、途中で休憩を取りながら無理をしないことが大切です。また、七色の鳥居がある縁結び坂を利用する場合は、それぞれの鳥居が表す御神徳を意識しながらくぐることで、より深いご利益を受けることができるとされています。
境内では静寂を保ち、他の参拝者への配慮を忘れないようにしましょう。特に愛の鐘周辺では、カップルでの記念撮影が多いため、順番を待つなどの配慮が必要です。また、現在野生のイノシシが出没することがあるため、注意喚起に従って安全な参拝を心がけてください。
年中行事・季節のイベント
足利織姫神社では、年間を通じて様々な祭事や行事が開催されています。特に注目すべきは5月の春季例大祭と11月の秋季例大祭で、これらの祭事では御神楽やオカリナ演奏などの文化的な催しを鑑賞することができ、地元のご当地グルメの売店も出店するため、多くの人で賑わいます。
7月には七夕にちなんだ特別な行事があり、境内に設置された竹笹に短冊を飾ってお願い事をすることができます。七夕守を購入すると、中にある台紙(短冊)にお願い事を書いて飾ることができ、織姫と彦星の伝説にちなんだ特別な祈願体験を楽しむことができます。
四季折々の自然の美しさも足利織姫神社の魅力の一つです。春には桜、秋には紅葉が境内を彩り、特に紅葉の時期には夜間のライトアップも行われ、幻想的な雰囲気の中で参拝を楽しむことができます。
御朱印・お守り情報
足利織姫神社では、美しい御朱印を授かることができます。通常の文字のみのシンプルな御朱印のほか、季節ごとに変わるデザインの特別な御朱印も用意されており、秋には真っ赤な紅葉が描かれた美しい御朱印を受けることができます。
御朱印帳は七つの御神徳をモデルにした七束の織物をデザインしたオリジナルのものが用意されており、ピンクと紺色の2種類から選ぶことができます。繊細で美しいデザインが多くの参拝者に愛されています。
お守りについても、「七つの御神徳 御守り」が人気で、御朱印帳と同じデザインのものを授かることができます。このほか、縁結びや恋愛成就、学業成就など、様々な願いに対応したお守りが用意されており、自分の願いに合わせて選ぶことができます。社務所の対応時間は9時から16時までとなっているため、御朱印やお守りを希望する場合はこの時間内の参拝がおすすめです。
アクセス・利用情報
足利織姫神社は栃木県足利市の織姫山中腹に位置しており、電車と徒歩、または自動車でのアクセスが可能です。参拝しやすい環境が整備されているため、様々な交通手段での訪問に対応しています。
交通アクセス
電車を利用する場合は、JR両毛線足利駅または東武伊勢崎線足利市駅からの徒歩アクセスとなります。どちらの駅からも徒歩約25分の距離にあり、足利市街地を散策しながら神社まで向かうことができます。駅からは案内標識も設置されているため、初めての方でも迷うことなく到着できます。
自動車を利用する場合は、北関東自動車道足利インターチェンジから約15分でアクセス可能です。高速道路からのアクセスが良好なため、遠方からの参拝にも便利です。また、関東各地からの日帰り観光にも適しており、他の足利市内の観光スポットと合わせて訪問することもできます。
足利織姫神社周辺は住宅地でもあるため、車で訪問する際は住民の方々への配慮を忘れずに、速度を控えめにして運転することが大切です。
<住所> 〒326-0817 栃木県足利市西宮町3889
拝観時間・料金・駐車場情報
足利織姫神社は24時間参拝可能で、拝観料金も無料です。ただし、御朱印やお守りの授与、各種祈願などのサービスを利用する場合は、社務所の営業時間である9時から16時までの間に訪問する必要があります。
駐車場については、本殿右裏手に「織姫駐車場」が30台分(乗用車専用)用意されており、無料で利用できます。この駐車場を利用すると、229段の石段を登ることなく、直接境内近くまで車でアクセスすることができるため、足腰に不安のある方や小さなお子様連れの方におすすめです。
織姫駐車場が満車の場合は、近隣の織姫公園駐車場や織姫観光駐車場を利用することができます。特に桜や紅葉の季節、祭事の開催時期は多くの参拝者で混雑するため、時間に余裕を持った参拝計画を立てることをおすすめします。駐車場から境内へ向かう途中には、あしかがフラワーパークから奉納された大藤の子ども(栃木県指定天然記念物)があり、神秘的な木漏れ日を楽しみながら参拝することができます。
参照サイト
・足利織姫神社 公式ホームページ:https://www.orihimejinjya.com/
・足利市観光協会:https://www.ashikaga-kankou.jp/spot/orihime_jinjya