もんぺを日本のジーンズに!うなぎの寝床 久留米絣の「MONPE」

あなたのクローゼットに「もんぺ」はありますか?

もしかすると、ほとんどの方が「NO」と答えるかもしれません。しかし、歴史あるもんぺは、高い機能性と穿き心地を兼ね備えた気軽に穿ける「現代の日常着」なのです。

この記事では「もんぺは現代の日常着にしよう」と挑戦し続ける、うなぎの寝床「MONPE」を紹介します。もんぺのイメージがガラリと変わるかもしれません。

うなぎの寝床 久留米絣の「MONPE」

現代風MONPE まるさんかくしかく

うなぎの寝床では、日本のジーンズ「MONPE(もんぺ)」として、その可能性を日々考えています。

と言われても「どうしてもんぺが日本のジーンズなの?」「ジーンズは持っているけど、もんぺなんて着たことがない」と思う方もいるのではないでしょうか。

実は、この二つには作業着としての共通点があるのです。

アメリカで生まれた「ジーンズ」は、もともと鉱山で鉱石を掘る人たちのワークパンツとして使用されていました。時代の流れとともにファッションアイテムへ変化した歴史があります。

一方、日本の「もんぺ」は農作業のワークパンツとして使われていました。

うなぎの寝床は、もんぺにも、ジーンズと同じく現代の日常着「MONPE」へと生まれ変わる可能性があるのではないかと考えています。

久留米絣との出会い

「MONPE」のメイン商品の一つが、久留米絣のもんぺです。

 久留米絣のもんぺは、通気性がよくて丈夫。着れば着るほど肌に馴染み、風合いがよくなります。

福岡県南部の筑後地方には「久留米絣(くるめかすり)」という綿織物が、伝統工芸として現在も残っています。江戸時代から200年以上も織り続けてきたこの地方では、もんぺの生地も多く織っていました。

「なんだか気持ちがいいなぁ」

創業者の白水さんは、はじめて久留米絣のもんぺを着たときに着心地のよさに驚きました。

さらに久留米絣の柄は大柄、幾何学模様のような小柄、伝統的な模様、ポップな模様のほかに、無地の生地も展開しており、バリエーション豊富。プリントではなく、織る前の糸1本1本の色の違いや、1本の糸の中での染め分けによって柄を作っていきます。

柄の多様性もあると知った白水さんは、あることを思いつきました。

「もんぺは現代のワークパンツとして取り入れられるんじゃないか?」

「もんぺは今の時代でも穿けるのではないか」

2011年、このひらめきをきっかけに、もんぺを現代の日常着にする挑戦が始まったのです。

もんぺの歴史

とはいえ「もんぺは古臭い」と思う方もいるのではないでしょうか。

それはおそらく戦争のイメージが強いからかもしれません。

もんぺは、戦争真っ只中に制定された「婦人標準服の活動衣」。着物をほどいて作成できて動きやすいという理由から、女性の日常着として重宝されました。

当初は「かっこ悪い」「恥ずかしい」という反応もあったそうですが、戦争が激化するとともに、着心地のよさと動きやすさが、女性たちの中で認識されるようになりました。そして、戦後も農作業着の定番アイテムとして生き残ったのです。

もんぺは、戦争中から戦後の日本人を支えた価値あるアイテムといえます。

うなぎの寝床は、歴史あるもんぺを古臭いだけでは終わらせないために、もんぺの魅力を発信し続けているのです。

もんぺを着るメリット

Farmers’ MONPE 久留米絣ちぢみ

では、現代人にとってのもんぺの魅力とは、どのようなものなのでしょうか。

実はもんぺは、作業着や部屋着、運動着などさまざま場面で大活躍するアイテムです。

①通気性のよさ

もんぺは、通気性と速乾性が抜群。

自転車や散歩、キャンプやレジャースポーツなどで、汗をかいてもベタつくことはありません。さらっとした着心地が続きます。

Farmers’ MONPE トラックパンツ

万が一、濡れてしまっても心配ご無用。普通に洗濯でき、すぐに乾きます。

②穿き心地の良さ

ゴムでゆとりのある形は、部屋着としても大活躍。ユニセックスであるため、家族での兼用も可能です。

洗うほどに、生地がやわらかくなり、体に馴染んでいきます。

また、クルクルと丸めたら小さく収まるため、長時間のフライトにもピッタリです。

③丈夫な生地

もともと農作業着だったもんぺは、丈夫で長持ちします。

現代風MONPE バタフライ

農作業はもちろん、陶芸家やパン工房など、さまざまなものづくりの作業着として活躍します。

お家でゆったり過ごしたいとき。運動してリフレッシュしたいとき。仕事をビシッとがんばりたいとき。さまざまな場面でもんぺが必需品となること間違いなしです。

現代に溶け込む工夫

現代風MONPE チノタイプ

「どうすれば、現代の生活にすんなりと馴染むのだろうか」

うなぎの寝床は、もんぺが現代に自然と溶け込む工夫を常に考えています。「気づいたらもんぺだった」と思ってもらえる未来を目指しているのです。

一般的なもんぺの柄は、十字模様のイメージが強いかもしれませんが、うなぎの寝床は、無地やポップな柄など、現代風のデザインを展開しています。

例えば「よろけ縞」がその一つです。見た目はストライプ柄ですが、よく見ると、縦線がよろけているのがわかります。

実はこれも久留米絣のもんぺ。よろけ柄は、伝統的な「たて絣」の技法で作って生み出されました。

シルエットも工夫の一つ。

もんぺといえば、ダボダボしたゆったりしたシルエットを思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、うなぎの寝床では、膝下がスリムな「現代風MONPE」の型も展開しています。

機能性はそのままに、細身のシルエットでカチッとした印象を与えるアイテムを生み出しました。シャツやジャケットなどとの組み合わせも楽しめるのが魅力です。

コラボ商品も多数展開

クリエイターコラボMONPE Hana Mitsui / ハナのユラギ

「現代人に、もんぺを着て楽しんでもらえるだろうか」

うなぎの寝床は、ワクワクを体感できるもんぺ作りにも尽力しています。産地やクリエイターとのコラボ商品はここでしか出会えません。

「MONPE」を通して、世界や日本各地を旅することが可能です。

産地コラボMONPE

産地コラボ 近江リネン

日本各地の生地を穿き比べて、違いを体感できます。

久留米絣だけではなく、播州産地(兵庫西脇)、遠州産地(静岡)、備後節織(広島福山)、泥染め(鹿児島奄美大島)、南風原花織(沖縄南風原町)などと協力して、コラボ商品を開発しました。

生地の性質によって生まれる、動きやすさやハリ感などの違いを楽しめます。新しいファッションの楽しみ方ともいえるでしょう。

クリエイターコラボMONPE

国内外で活躍するさまざまなクリエイターとコラボした商品も展開しています。

クリエイターならではの視点や発想、表現から、産地の技術や生地の可能性をさらに引き出そうと取り組んでいます。

これまでの技術や技法を大事にしながら、斬新なアイディアを取り入れることで、MONPEの可能性がさらに広がるといえるでしょう。

あなたに合うMONPEを

クリエイターコラボMONPE くるめかすり文字柄

「ゆったりと穿きたい」
「スタイルよく着こなしたい」
「さらっとした生地がいい」
「作業中に役立つ丈夫なのがいい」

うなぎの寝床の「MONPE」なら、あなたの好みやライフスタイルに合ったパンツに出会えるはずです。

日本の伝統が詰まった「MONPE」で、大切な趣味や仕事の時間を過ごしてみませんか?気になる方は、ぜひサイトをチェックしてみてください。

うなぎの寝床の公式HP&オンラインショップ

 

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