• HOME
  • ブログ
  • FASHION
  • 【気球堂】北海道の自然にインスピレーションを受ける七宝焼アクセサリー

【気球堂】北海道の自然にインスピレーションを受ける七宝焼アクセサリー

北海道池田町に拠点を構えながら、全国各地のイベントで出店している気球堂。愛らしいデザインの七宝焼(しっぽうやき)のアクセサリーは全国のファンを虜にしています。気球堂の七宝焼アクセサリーの魅力に迫ります。

気球堂とは

気球堂のアクセサリーは伝統的な七宝焼の技法を基盤にし、北海道の壮大な自然をイメージし、独自のデザインや色彩が特徴です。特に、鮮やかな色使いや繊細な絵付けが評価されています。

代表のいとうのりこさんは、大学生のときに七宝焼に出会い、卒業後に教室に通って技術を学びました。

七宝焼の魅力

七宝焼は、日本の伝統的な工芸技法の一つで、金属の表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を焼き付けて装飾します。美しい色合いと光沢が特徴で、アクセサリーや装飾品などの製作に広く用いられています。

その作業工程は細かくとても繊細です。いとうさんは、釉薬を何度も重ね塗りする際に筆やハケではなく、独自で削った竹串を使います。

釉薬の種類は透明、半透明、不透明の3種類で、60色以上あります。色を混ぜて別の色を作ることはできず、竹串で1色ずつ釉薬をのせ、800度に熱した電気炉で焼き、冷めたら別の釉薬を重ねることを何度も繰り返します。

イメージ通りの色にするには、電気炉の温度や取り出すタイミングも重要で、これを見極めるのが職人の腕です。

いとうさんの作品は、ふっくらでぽってりとした中に、繊細で艶やかな色彩が溶け込んだ美しさで溢れています。

また、北海道の自然をモチーフにした作品が多く、伊藤さんの暮らしの中の感性に触れることができます。

七宝焼の歴史 

七宝焼の技法は、古代エジプトや中国から伝わったとされ、日本には奈良時代に伝来したと考えられています。その後、日本独自の技法として発展し、江戸時代には盛んに制作されるようになりました。

明治時代以前は泥七宝と呼ばれるぺったりとした輝きのないものが主流でしたが、現在日本で見られる七宝焼は明治時代に改良され、世界に類をみない独自の工芸品として確立されました。

「七宝」という名前は、仏教の経典に出てくる「七宝」(金、銀、瑠璃、玻璃、珊瑚、瑪瑙、真珠)に由来し、多彩な色合いがこれらの宝物に匹敵する美しさを持つことから名付けられたとされています。

おすすめシリーズ3選

気球堂では、土台となる金属部分から伊藤さんが一つ一つ丁寧に作り上げています。デザインはもちろん、絵付けや焼き加減など全てが重なって初めて、美しい色合いが出ます。今回はそんな気球堂の3つのシリーズをご紹介します。

北海道の動物シリーズ

「しずかな冬の風景に ふわふわの白い子たち」

北海道の動物シリーズは、その愛くるしい表情にファンが多い作品です。

シマエナガ(写真の中では一番右)は非常に小さな鳥で、真っ白な頭部と、柔らかくふわふわとした羽毛から「雪の妖精」とも言われています。

北海道でしか見られないシマエナガが七宝焼のブローチになったことで評判となり、気球堂がさらに注目されるきっかけとなりました。七宝焼ならではのぽってりとした釉薬の表現が、シマエナガの表情をよく表しています。

山脈シリーズ


三角モチーフに、青や緑の釉薬を何層にも重ね、美しいグラデーションを作ることで壮大な山脈を表現したのが、気球堂の山脈シリーズです。

山脈の形も、同じものはなく、全て違う形、違う色遣いに仕上がっています。

七宝焼でここまで見事にグラデーションを表現することは困難なこと。釉薬の塗り方のみでなく、電気炉の温度や焼き上げのタイミングを一つ一つ調整し、釉薬を何度も塗り重ね色味を出していきます。

伊藤さんの細かな職人技が、この綺麗なグラデーションを可能にしています。

フユノコダチ

フユノコダチは、冬の北海道の木々を美しい色合いで表現したシリーズです。

アーチ型と六角形があり、それぞれ白を基調に絶妙な色の変化をつけることで、雪の中に佇む木立を繊細に表現しています。

シルバーやゴールドの色合いから木々の生命力や寒い冬を耐え凌ぐ力強さも感じられる作品です。

まとめ

今回は気球堂の七宝焼アクセサリーをご紹介しました。

七宝焼独特の深い奥行きのある色と、砂糖菓子のような美味しそうな質感、イラストをそのまま切り取ったようなデザインの七宝焼を、暮らしのなかの身近なアクセサリーとしてたのしんでほしい。

そんな思いが込められた作品は、私たちの日常に彩りを添えてくれます。

北海道の自然とともに作られた、美しく可愛い七宝焼はプレゼントとしても喜ばれること間違いなしです。

気球堂公式HP
気球堂インスタグラム

関連記事一覧