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於菊稲荷神社|江戸時代の美談が息づく由緒ある神社の歴史と見どころを完全ガイド

於菊稲荷神社|江戸時代の美談が息づく由緒ある神社の歴史と見どころを完全ガイド

群馬県高崎市新町に鎮座する於菊稲荷神社は、江戸時代の美しい娘「於菊」の感動的な物語とともに語り継がれる由緒ある神社です。稲荷大神を祀り、商売繁盛や病気平癒のご利益で多くの参拝者に愛され続けています。

於菊稲荷神社の概要・基本情報

於菊稲荷神社|江戸時代の美談が息づく由緒ある神社の歴史と見どころを完全ガイド

於菊稲荷神社は群馬県高崎市新町に位置し、古くから地域の人々に親しまれてきた稲荷神社です。神社の名前に冠された「於菊」とは、江戸時代に実在した美しい娘の名前で、彼女にまつわる感動的な物語が現在まで語り継がれています。

境内は静寂に包まれ、参拝者を温かく迎え入れる雰囲気があります。2017年に美しく建て替えられた新社殿は、伝統的な神社建築の美しさを保ちながら、現代的な清潔感も併せ持っています。地元のみならず日本全国から多くの参拝者が訪れ、その歴史と伝説に触れています。

歴史と由来

於菊稲荷神社の創建年代は不明ですが、1582年(天正10年)の神流川の戦いで、後北条氏に勝利をもたらしたことから、社殿が整備されたと伝えられています。戦国時代には小田原城主北条氏によって中興され、古くから鎮座していた小祠が社として再建されました。

創建については度重なる大火や水害のため資料が散逸しており詳細は不明ですが、本能寺の変後の織田信長死去に伴う雌雄決戦において、北条氏が先祖以来の守護神である稲荷社頭で戦勝祈願を行い、結果的に大勝に結びついたため、北条氏は神徳の偉大さに感銘し、小祠を建築奉納したという史実が残存しています。

江戸時代には中山道の新町宿の中に位置し、宿場町の発展とともに多くの人々の信仰を集めました。当時の新町宿には遊女や飯盛女が多くおり、彼女らが奉納した絵馬も現在に残されています。

祭神とご利益

於菊稲荷神社では稲荷大神を祀っており、稲穂が一粒の米から数万倍になることから五穀豊穣・商売繁盛・家業繁栄の神様として信仰されています。また、神のお使いである白狐は強い神通力を持ち、参拝者の身辺を守るとされています。

於菊の言い伝えにより病気平癒・身体快復を願う参拝者も多く訪れています。江戸時代の於菊が重い病から奇跡的に回復したという物語から、病気に悩む人々にとって特別な意味を持つ神社となっています。

現在では五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、諸願成就の神様として幅広いご利益で信仰を集めています。遠方からも多くの参拝者が訪れ、様々な願いを神様にお届けしています。

於菊稲荷神社の見どころ・特徴

於菊稲荷神社|江戸時代の美談が息づく由緒ある神社の歴史と見どころを完全ガイド

於菊稲荷神社の境内には、歴史を物語る貴重な文化財から現代的な美しさまで、多彩な見どころが点在しています。参拝者を出迎える参道から本殿まで、それぞれに特別な魅力があります。

新社殿と境内の魅力

2017年に美しく建て替えられた新社殿は、伝統的な神社建築の様式を踏襲しながら、清潔感と現代的な美しさを兼ね備えています。本殿は朱色が鮮やかで、稲荷神社らしい荘厳な佇まいを見せています。

境内は丁寧に手入れされており、四季を通じて美しい景観を楽しむことができます。参拝者からは「静かな時間が流れている」「手入れが行き届いている」との評価を受けており、心穏やかに参拝できる環境が整っています。

神楽殿も美しく整備されており、神事の際には神聖な雰囲気を醸し出します。境内全体が清浄に保たれ、参拝者が神様との静かな時間を過ごせる空間となっています。

江戸時代から続く文化財

於菊稲荷神社には高崎市指定重要文化財として、於菊稲荷神社水屋附手水鉢石(昭和55年1月10日指定)と於菊稲荷神社絵馬二面(昭和55年1月10日指定)があります。

手水舎の手水桶銘書は、江戸中後期の漢詩学者大窪詩佛によるもので、江戸期の筆跡として現存例が僅少なため極めて貴重です。大窪詩佛は同時代の太田蜀山人や頼山陽などとも交遊があった文人で、その書は歴史的価値の高いものとして保存されています。

江戸時代の新町宿に多くいた遊女や飯盛女が奉納した絵馬が現在も残っており、当時の宿場町の様子を物語る貴重な史料となっています。

四季の自然美と参道の狐

参道には可愛らしい狐の絵が描かれており、参拝者を温かく迎え入れています。稲荷神社の神の使いである狐は、参拝者に親しみやすい印象を与えています。

境内では季節ごとの美しい景観を楽しむことができます。春には桜、初夏には鯉のぼりが境内を彩り、訪れる人々の心を和ませています。四季折々の自然の変化とともに、神社の表情も豊かに変わります。

約30台収容可能な駐車場も整備されており、参拝者の利便性にも配慮されています。境内全体が清潔に保たれ、どの季節に訪れても気持ちよく参拝できる環境が整っています。

於菊の物語と神社の由緒

於菊稲荷神社の名前の由来となった「於菊」の物語は、江戸時代から現在まで語り継がれる感動的な実話です。この美しい娘の体験した奇跡と献身的な生き方が、神社の歴史に深く刻まれています。

江戸時代の美しい娘・於菊の伝説

宝暦年間(1751年-1764年)、新町宿に「於菊」という美しい娘がいました。於菊は稲荷神社で近所の子供たちの面倒を見ており、その優しさ故、皆から慕われていました。

於菊は心優しく美しい娘で、いつも稲荷神社で近所の子供たちの世話をしており、地域の人々に愛されていました。彼女の人柄は多くの人に知られ、子供たちにとっては母親のような存在でもありました。

当時の新町は中山道の宿場町として栄えており、多くの人々が行き交う賑やかな場所でした。そんな中で於菊は、神社を中心とした地域コミュニティの大切な一員として生活していました。

病気平癒から巫女になった神秘の物語

ある日、於菊は重い病にかかり住む所を失いました。子供達の親が不憫に思い、稲荷神社の側に小屋を建て交代で看病しました。三年の月日が流れたある夜、稲荷の神様が夢枕に現れ人々のために尽くすようにと於菊に告げました。

病気に苦しむ於菊を見かねた地域の人々は、稲荷神社のそばに小屋を建て、交代で看病を続けました。この温かい支援は三年間にわたって続けられ、地域の絆の強さを物語っています。

お告げと同時に病は全快し、於菊は稲荷神社の巫女になりました。熱心に神明奉仕を続けるうち、神秘的な力を授かった於菊の元には、近隣、遠方から多くの参拝者が相談に訪れました。

於菊は予知能力を授かり、様々な物事を言い当てるようになりました。その評判は遠方にまで広がり、困りごとを抱えた人々が相談に訪れるようになりました。「困り事は於菊の稲荷に参ろう」と言われるようになり、神社は多くの人々の心の支えとなりました。

こうして「稲荷神社」はいつしか「於菊稲荷神社」と呼ばれるようになり、於菊の物語とともに現在まで語り継がれています。今でも於菊は大好きなお稲荷さんのお手伝いを続けているとされており、参拝者の願いを神様にお届けしていると信じられています。

参拝案内

於菊稲荷神社|江戸時代の美談が息づく由緒ある神社の歴史と見どころを完全ガイド

於菊稲荷神社では、稲荷大神と於菊さんへの敬意を込めた心静かな参拝をお勧めしています。神聖な境内で、心を込めてお参りいただけるよう参拝の作法や境内での過ごし方をご案内いたします。

参拝作法とマナー

稲荷神社での参拝は、一般的な神社参拝と同様の作法で行います。まず手水舎で手と口を清めてから本殿に向かいます。於菊稲荷神社の手水舎には江戸時代の文人大窪詩佛による貴重な銘書があり、歴史を感じながら身を清めることができます。

参拝の際は二礼二拍手一礼の作法で行います。お賽銭を入れ、鈴を鳴らしてから深く二回お辞儀をし、二回拍手を打ち、最後に一回お辞儀をします。於菊稲荷神社では稲荷大神と於菊さんの両方に感謝の気持ちを込めてお参りください。

境内では静かに過ごし、他の参拝者への配慮を心がけましょう。写真撮影は可能ですが、本殿内部や他の参拝者が写り込まないよう注意が必要です。神聖な場所であることを常に意識し、敬意を持って行動することが大切です。

御朱印・御朱印帳情報

於菊稲荷神社では、「於菊稲荷神社」、「月替わり御朱印」、「季節の御朱印」の3種類の御朱印をいただけます。通常の御朱印では、稲荷神社の神のお使いであるキツネさんの「菊」の文字を”キツネのしっぽ”に見立ててグルンッと墨書きされた芸術的な御朱印が人気です。

季節限定の御朱印も多数用意されており、七夕御朱印、夏越大祓限定の御朱印、桃の節句限定の御朱印、重陽の節句限定の御朱印、お正月限定の御朱印など、一年を通じて様々な御朱印をいただくことができます。

授与所の受付時間は9時30分から16時まで(お昼休み11時50分~13時00分)となっています。遠方でなかなか参拝できない方のためのWeb授与所も設けられており、海外からのお問い合わせもあるとのことです。宮司さんは優しく穏やかで、丁寧に対応してくださいます。

アクセス・利用情報

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於菊稲荷神社は群馬県高崎市新町に位置し、電車・自動車どちらでもアクセス良好な立地にあります。参拝に必要な各種情報をご案内いたします。

交通アクセス

電車をご利用の場合、JR高崎線新町駅下車、徒歩8分でアクセス可能です。新町駅から神社までは平坦な道のりで、道案内も分かりやすく設置されています。駅周辺には商店街もあり、参拝前後の散策も楽しめます。

お車でお越しの場合は、関越自動車道上里スマートインター・高崎玉村インター・上信越道藤岡インター・北関東自動車道前橋南インターより15分となっています。複数のインターチェンジからアクセス可能で、県外からの参拝にも便利な立地です。

神社周辺は歴史ある新町宿の街並みが残っており、明治天皇行在所や他の神社仏閣も近くにあります。於菊稲荷神社を起点として、新町の歴史散策を楽しむこともできます。

<住所> 〒370-1301 群馬県高崎市新町247

参拝時間・駐車場情報

於菊稲荷神社は24時間参拝可能ですが、授与所の受付時間は9時30分から16時まで(お昼休み11時50分~13時00分)となっています。御朱印や御守りをご希望の方は、この時間内にお越しください。

駐車場は約30台収容可能で、無料でご利用いただけます。境内に隣接しており、参拝に大変便利です。大型車での参拝をご希望の場合は、事前にお電話でご相談いただくことをお勧めします。

神社へのお問い合わせは電話0274-42-3303で受け付けています。参拝に関するご質問や御祈祷のお申し込みなど、お気軽にご連絡ください。

境内には各種ご祈祷も受け付けており、商売繁盛、家内安全、病気平癒、学業成就など様々な願いに対応しています。詳細な料金や時間については、事前にお問い合わせください。

参照サイト

・於菊稲荷神社 公式サイト:https://okiku-inari.jimdofree.com/

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