職人の技と想いで、美しくて使いやすい「江戸木箸」をご紹介

職人の技と想いで、美しくて使いやすい「江戸木箸」をご紹介

毎日手にするお箸。食べ物を口に運ぶ大切な道具のひとつなので、その素材や仕上がりにこだわる人も多いのではないでしょうか。

墨田区の曳舟で、江戸時代から続く職人の技を生かして木箸を製作している大黒屋が製作している「江戸木箸」。

そんな「江戸木箸」が出来る工程や種類、製作している職人のこだわりや想いをご紹介します。

江戸木箸とは?

江戸木箸とは?

江戸木箸は、厳選された黒檀、紫檀、鉄木などの銘木と呼ばれる素材そのものの良さを生かして製作されたお箸です。

江戸木箸という呼び名は、他のお箸と区別するために「大黒屋」創業者である竹田勝彦が平成11年に「江戸木箸」と命名し、商標登録したお箸のことです。

江戸木箸ができるまで

江戸木箸ができるまで

江戸木箸ができる工程は、次のとおりです。

  1. 製材(小割)
  2. 荒削り・傷取り工程
  3. ガラ掛け
  4. 塗り

詳しく見ていきましょう。

1. 製材(小割)

十分に乾燥させた材をテーパーの付いた板状(板割)に製材し、板割を棒状(小割)に製材します。

次に、製材した小割を数ヶ月間乾燥させます。

2. 荒削り・傷取り工程

小割を粗さの違う数種類のサンドペーパーを使い分け、色々な形(胴張り・五角・六角・七角・八角等)に削ります。

全ての削りの作業は、職人の感覚だけで削り出されていきます。

3. ガラ掛け

ほぼ箸の長さと同様の幅の、ゴムでできた帯状の輪の中に、ピッチリとすき間なく二百~四百膳位の箸を両側から入れます。

これを「がら」と呼ばれている機械に川砂を入れて、川砂がこぼれないように水をたらしてから、回転させ、途中数回砂を足します。箸同士がこすれて表面がなめらかになるという原理です。

箸と箸がガラガラと擦れ合う音がすることから、この機械が「がら」と呼ばれているのかもしれません。「がら」をかけた後はざるに並べ天日で一日乾かします。

4. 塗り

木の風合いを生かし、水にも強くなるために摺り漆で仕上げます。また、摺り漆は塗り直しがやりやすいのも特徴です。

(※摺り漆とは→木地に漆を塗り和紙で拭き取り、数日乾かす作業を数回繰り返し仕上げる技法です。)

出展:江戸木箸ができるまで | 大黒屋 江戸木箸 Edokibashi (edokibashi-daikokuya.com)

江戸木箸の種類は豊富!!

江戸木箸の種類は豊富!!

大黒屋には、200種類以上の江戸木箸があります。

「握りやすくて、つまみやすい」ものをコンセプトに通常の五角や七角のお箸から、「豆腐箸」や「納豆箸」、「卵かけご飯箸」など様々な用途に合わせたお箸を多数取り揃えています。

その中でも七角箸は、「The Wonder 500」に認定され、多くのファンが愛用しています。

また、職人が丹精込めて仕上げた極上のお箸から青黒檀や紅木紫檀、真黒、スネークウッドなど希少材を使用したお箸も取り揃え、皆さんの多彩なニーズにお応えしています。

アップサイクル商品

その中でも、大黒屋ではSGDsの観点から端材を活用してアップサイクル商品を作成しています。

アップサイクル商品は、通常のお箸の製作中に出た箸の端材や曲がり、杢目の抜け等の通常商品には使用出来ない為に職人の技術で新しい限定商品へと生まれ変わりました。

限られた大切な資源を大切にとの想いで製作に取り組んで参ります。

商品名に番号がついている商品は画像の現物をお届けいたします。

(色味、杢目に特徴のある材を使用しているため)

出典:大黒屋 (stores.jp)

自分に合ったお箸とは?

自分に合ったお箸とは?

自分に合ったお箸とは、どういうお箸なのでしょうか?

それはやはり「握りやすくて、つまみやすい」お箸ではないでしょうか。

毎日、生きていくために欠かせない食べ物を口に運ぶ大切な道具であるお箸。

その長さや太さ、重さ、握り具合、さらに素材そのものから選択肢は増えますし、デザインによってお気に入りのお箸から愛用のお箸になるのではないでしょうか?

たった二本でありながら、五本の指のように動く万能食器であるお箸。

そんなお箸と長年付き合える出会いが江戸木箸となら叶うかもしれません。

大黒屋のご紹介

大黒屋のご紹介

長年、東京墨田区で「江戸木箸」を製作・販売している大黒屋をご紹介します。

店名 有限会社 大黒屋
住所 東京都墨田区東向島2-3-6
電話番号 03-3611-0163
営業時間 10:00~17:00
(定休日:日曜、祝日、第二第三土曜日)
定休日 第2・第3土曜日,日曜日,祝日
アクセス 東部曳舟より、徒歩3分
京成曳舟より、徒歩10分
首都高速道路6号向島線出口より、5分

きっと江戸木箸の持つ素晴らしさを体感していただけるはずです。

お近くにお越しの際には、是非ともお立ち寄りください。

生産者の想いとこだわり

お箸は、先端から約3cmの「喰い先一寸」と呼ばれる部分が一番大切な部分です。

江戸木箸は、厳選された素材を使用して、お箸の先端がピタッと合うように細く、バランスを見ながら仕上げております。

それゆえ食べ物がつかみやすく、唇にあたる違和感も少ないのが特長です。

「ぬくもりのある江戸木箸でおいしいものを味わってもらいたい」そういう想いを込めて一本一本丁寧に作っています。

お箸の修理・メンテナンスについて

大黒屋では、愛用しているお箸の修理・メンテナンスも受け付けています。

これは、「手で作っているからこそ、最後まで責任をもちたい」という想いからお箸の修理・メンテナンスを行っているのです。

お箸が折れている場合は、長さを揃えるため仕上がりは短くなりますが、お箸の表面を軽く削り綺麗に仕上げ、漆塗りをして完成となります。

修理には、3か月半程度掛かりますが、愛用のお箸をお使いの方は、一度メンテナンスしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

まとめ

江戸木箸は、厳選された銘木の素材そのものの良さを生かして一本一本丁寧に製作され、四方面、五角、六角、七角、八角、丸形、小判、さらに用途に合わせて様々な種類のお箸を多数取り揃えています。

しかし、一人一人顔が違うように手の大きさや感覚も人それぞれに異なります。

したがって、あなたの手にピッタリ合うお箸をたくさんの中から選べる江戸木箸には、計り知れない魅力が隠されているのです。

毎日使う大切なお箸ですから、実際に目で見て、触ってあなたの手にピッタリフィットするお箸にめぐり合っていただきたいです。

愛用の江戸木箸を使うことで、あなたの毎回の食事が一層美味しく、そして楽しく食べられることを切に願っています。

大黒屋 【江戸木箸】のホームページはこちら:https://www.edokibashi-daikokuya.com/

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