六義園の紅葉に会いに行く。大名庭園めぐりで秋を楽しむ旅

六義園の紅葉に会いに行く。大名庭園めぐりで秋を楽しむ旅

秋が深まると、江戸時代の大名たちが心を込めてつくった庭園が、静かに色づき始めます。六義園をはじめとする大名庭園の紅葉は、ただ美しいだけでなく、庭を歩きながら物語をたどれるのが魅力です。今回は六義園を入り口に、秋におすすめしたい大名庭園をいくつかご紹介します。

六義園 江戸の大名がつくった、和歌の世界をめぐる庭

六義園の紅葉に会いに行く。大名庭園めぐりで秋を楽しむ旅

東京都文京区にある六義園は、江戸時代の大名・柳沢吉保がつくった回遊式築山泉水庭園です。園内には和歌の世界を表した景色が点在していて、歩きながら少しずつ景色が変わっていく構成になっています。池のまわりに植えられたモミジが赤や橙に染まる頃には、水面に映る紅葉も楽しめ、夜には庭園全体がやわらかな光に照らされるライトアップが行われます。昼間の静けさと、夜の幻想的な雰囲気、どちらも味わえるのが六義園の紅葉の楽しみ方です。

小石川後楽園 水戸徳川家が育てた、日本と中国の景色が同居する庭

六義園の紅葉に会いに行く。大名庭園めぐりで秋を楽しむ旅

同じく東京都内にある小石川後楽園は、水戸徳川家の屋敷に築かれた庭園です。日本の風景だけでなく、中国の景勝地をイメージした場所も取り入れられていて、ひとつの庭のなかでいくつもの風景を楽しめる構成になっています。秋には池のほとりのモミジが色づき、橋の上から眺める紅葉は、江戸の大名がどんな景色を好んだのかを想像させてくれます。六義園とあわせて訪れると、同じ江戸の大名庭園でも表情の違いを感じられます。

玄宮園 彦根の殿様が眺めた、湖国の紅葉

滋賀県彦根市にある玄宮園は、彦根藩主・井伊家によってつくられた大名庭園です。彦根城の天守を借景に取り込みながら、池のまわりを歩く回遊式庭園として整えられています。秋には池を囲むモミジが色づき、彦根城とともに眺める紅葉は、殿様が愛でた景色そのものを今に伝えてくれるようです。関東の大名庭園とはまた違う、城下町ならではの紅葉風景を楽しめます。

庭園ごとの物語を知ってから歩くと、紅葉はもっと楽しくなる

大名庭園の紅葉は、色づきそのものの美しさに加えて、その庭がどんな時代に、誰の手でつくられたのかを知ることで、見え方がぐっと豊かになります。同じ紅葉でも、庭を築いた大名の趣向によって景色のつくり方が違っていて、歩くたびに新しい発見があります。今年の秋は、六義園から少し足をのばして、いくつかの大名庭園をめぐってみてはいかがでしょうか。

玄宮園についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。

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