「野菜中心の食生活がしたいけれど、なかなか一歩が踏み出せない」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが「ゆるベジ」です。
無理なく菜食主義な生活が実践できることから、「ゆるベジ」は注目を集めています。
今回は、ゆるベジの意味やメリット、さらにゆるベジをはじめるときのポイントもまとめました。
自分にあった食生活が見つかるかもしれません。
ぜひ、最後までお読みください。
ゆるベジとは
ゆるベジとは、文字通り、ゆるくベジタリアン生活を送ることを意味します。
食事の中心は野菜や果物、穀物やキノコ、豆やナッツ類などです。
ヴィーガンやベジタリアンと異なる点は、場合によって肉や魚、卵など動物性食品を食べること。
自分のペースで菜食主義を楽しめるのが魅力といえるでしょう。
欧米では「フレキシタリアン」とも呼ばれ、ライフスタイルの一つとして広く受け入れられているそうです。
動物性食品をまったく食べない場合、外食での制限が多くなってしまいます。
しかし、ゆるベジの場合は臨機応変に友人や家族との食事を楽しめるのです。
また、お肉や魚を食べてはいけないというストレスもないので、気軽に始められます。
ゆるベジに取り組むメリット
では、ゆるベジに取り組むとどのようなメリットがあるのでしょうか。
メリット１：健康管理ができる
一つ目のメリットは、健康管理ができることです。
脂質の多い肉や加工肉よりも、栄養価の高い野菜や穀物を積極的に食べるため、食事を通して健康管理ができます。
メリット２：環境保護につながる
二つ目は、環境保護につながること。
家畜肉は環境負荷が大きいと懸念されています。
環境省「令和3年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」の報告では、肉類は飼料の生産・輸送に伴う二酸化炭素排出に加え、家畜の消化器からのメタン発生により温室ガス排出量が多いことが指摘されました。
その代わりに、大豆など植物由来で生産過程において二酸化炭素の排出が少ない「代替肉」の普及を推奨しているのです。
つまり、環境への負荷が大きい肉を食べない選択は、豊かな環境を守ることにつながるといえるでしょう。
ゆるベジは自分にとっても環境にとってもメリットが大きい食生活といえます。
参照元：令和3年版 環境・循環型社会・生物多様性白書｜環境省
ゆるベジをはじめる４ポイント
では、ゆるベジをはじめたいと思ったら、どのような点に気をつけたらいいのでしょうか。
今回は、簡単にできる4つのポイントを紹介します。
①積極的に野菜を食べる
まずは、積極的に野菜を食べましょう。とくに旬の野菜がおすすめです。
旬の時期が一番おいしく、栄養価も高いからです。
たくさん収穫できるので、値段も安く家計にもやさしいといえます。
②大豆製品でタンパク質を補う
タンパク質は大豆製品で補いましょう。
肉や魚をあまり食べない場合、どうしてもタンパク質が不足してしまいます。
そのため、植物性タンパク質が豊富な大豆を積極的に食べるのがおすすめです。
・豆類
・豆腐
・納豆
・油揚げ
など、加工品もたくさんあるのが大豆製品の強み。
自分が好きな大豆料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
③プラントベースを選ぶ
「お肉が食べたい」「牛乳が飲みたい」と思うこともあるのでしょう。
そんな時におすすめなのが、プラントベースの食品です。
最近では、まるで肉や乳製品のような代替品が増えています。
たとえば、肉の代わりとなる大豆ミートのミンチや肉団子、焼肉などが販売されています。
乳製品の場合も、豆乳ヨーグルトやアーモンドヨーグルト、オーツミルクやアーモンドミルクなどプラントベースの食品を多く見かけるようになりました。
無理にガマンするのではなく、代わりとなる食材を見つけて心を満たしましょう。
④おやつにはフルーツやナッツ類をチョイス
おやつにはフルーツやナッツ類を選ぶようにしましょう。
スナック菓子や洋菓子などには、動物性由来の原料が入っていることが多いからです。
フルーツやナッツは栄養価も高く、素材そのもののおいしさを楽しめます。
またお菓子と違って、ほとんどが無添加なので健康にもプラスといえるでしょう。
ゆるベジは自分にも地球にもやさしい食事スタイル！
ゆるベジとは、ゆるく菜食主義の生活を送ることです。
一般的なヴィーガンやベジタリアンとはちがい、気軽に始められる、無理なく続けられるのが魅力といえるでしょう。
また植物性由来の食品を積極的に食べることは、自分の体にとっても、未来の自然にとってもプラスになります。
環境にやさしい食生活を始めたいと思っている方は、ゆるベジからトライするのもいいかもしれません。
食生活に正解はありません。
今回紹介したポイントを参考にしながら、自分の心とお腹が満たされる食事を楽しんでください。
