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黒部峡谷トロッコ電車で出会う絶景めぐり、宇奈月から欅平までの旅

黒部峡谷トロッコ電車で出会う絶景めぐり、宇奈月から欅平までの旅

富山県の山あいを走る黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は、もともと発電所の工事のために敷かれた小さな軌道です。窓のない開放的な車両に乗り込むと、深い谷を刻む黒部川の水音や山の空気がそのまま届いてきて、乗るというより峡谷そのものに入っていくような感覚になります。宇奈月から終点の欅平まで、車窓の先には季節ごとに表情を変える景色がいくつも待っています。今回は、その道のりで出会える見どころを順番にご紹介します。

宇奈月駅から始まるトロッコの旅

黒部峡谷トロッコ電車で出会う絶景めぐり、宇奈月から欅平までの旅

出発点となる宇奈月温泉は、黒部峡谷の入口にあたる湯の町です。ここでトロッコ電車に乗り込み、いよいよ峡谷の奥へと向かいます。ゆっくりとした速度で進む車両からは、川面の色や岩肌の質感まで近くに感じられ、旅の始まりからすでに山の奥深さが伝わってきます。

後曳橋、深い谷に架かる赤い橋

黒部峡谷トロッコ電車で出会う絶景めぐり、宇奈月から欅平までの旅

峡谷の途中には、谷底からの高さがある場所に架けられた赤い橋がいくつも見えてきます。その中でも名前に「思わず後ずさりしてしまうほどの深さ」という由来を持つ橋があり、車窓から橋そのものを見上げる瞬間は、峡谷の険しさをあらためて感じさせてくれる場面です。緑や紅葉に映える赤い橋の色は、写真に収めたくなる景色のひとつです。

猿飛峡、峡谷がいちばん狭まる場所

黒部峡谷の中でも川幅がぐっと狭まり、水の流れが力強く感じられる場所があります。かつて猿が飛び越えていたという言い伝えが残るほど両岸が近づいた地点で、峡谷の迫力をもっとも身近に感じられるポイントのひとつです。トロッコを降りて少し歩くと、その景色にじっくり向き合うこともできます。

鐘釣、湯けむりと万年雪の風景

さらに奥へ進むと、山あいに湯けむりが立つ鐘釣の一帯に差し掛かります。冬に積もった雪が夏場でも溶け切らずに残る場所があることでも知られ、青々とした木々と白い雪渓が同じ景色の中に並ぶ、峡谷らしい不思議な風景を見ることができます。

欅平、トロッコの終着点で味わう深山の空気

終点の欅平に到着すると、そこから先は徒歩でしか行けない、より奥深い山の世界が広がります。周辺には猿専用の吊り橋として知られる橋や、断崖に沿って続く遊歩道もあり、トロッコの旅の続きを自分の足でゆっくり味わうことができます。到着した瞬間の澄んだ空気は、車窓の景色とはひと味違う楽しみ方です。

紅葉の季節に染まる峡谷全体

黒部峡谷は、秋になると谷全体が赤や黄色に染まり、多くの人がこの景色を目当てに訪れます。標高差があるため、麓と山あいでは色づきの時期が少しずれるのも特徴で、同じ路線でも走る場所によって紅葉の進み方が変わって見えるのが面白いところです。トロッコ電車という乗り物だからこそ、山の斜面をなぞるように紅葉の中を進んでいく体験ができます。

旅の締めに、宇奈月温泉でひと息

峡谷を往復したあとは、出発点の宇奈月温泉でゆっくり湯につかるのもおすすめです。山の景色を眺めながら過ごした一日の余韻を、温泉の湯とともにゆっくり味わってみてください。

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