信州紬、長野の自然が育てた絹の物語

信州紬、長野の自然が育てた絹の物語

長野県を旅していると、土地ごとに少しずつ表情の違う紬に出会います。同じ「信州紬」という名前なのに、上田で見るものと松本で見るものはどこか違う顔をしている。それもそのはず、信州紬とは一つの織物のことではなく、長野県内の各地で育まれてきた紬の総称だからです。その奥には、養蚕とともに暮らしてきた人々の時間が流れています。

信州紬とは

信州紬、長野の自然が育てた絹の物語

信州紬は長野県全域で生産される織物で、生産する地域によって「松本紬」「上田紬」「飯田紬」「伊那紬」「有明紬(あづみの紬)」「山繭紬」「絁紬」「絓紬」などと呼ばれており、これらを総称して「信州紬」と呼んでいます。1975年2月17日に、経済産業省(当時の通商産業省)から伝統的工芸品として指定されました。産地組合は長野県織物工業組合です。

その歴史は江戸時代にさかのぼります。江戸時代には、信州の各藩が競って養蚕を奨励したため、信州全域が紬の

信州紬、長野の自然が育てた絹の物語

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