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天丼の基本レシピ|江戸から続く庶民の味をおうちで楽しむ方法(<a href="//commons.wikimedia.org/wiki/User:MichaelMaggs" title="User:MichaelMagg, CC BY-SA 3.0)

天丼の基本レシピ|江戸から続く庶民の味をおうちで楽しむ方法

サクサクの天ぷらを甘辛いタレでからめ、熱々のごはんにのせる——天丼は、日本人なら誰もが一度は心惹かれる丼料理のひとつです。
専門店でいただくイメージが強い天丼ですが、実は家庭でも意外と手軽に作ることができます。
今回は天丼の歴史や基本の作り方、タレのコツまで、丁寧にご紹介します。

天丼とは|江戸の屋台から生まれた庶民の一杯

天丼(てんどん)は、丼鉢に盛った飯の上に天ぷらを載せた日本の丼物で、「天ぷら丼(てんぷらどんぶり)」の略称です。

なお、食器を重箱としたものは「天重(てんじゅう)」と呼ばれ、天丼とは区別されています。

天丼の誕生については江戸時代末期とする説があり、新橋にあった「橋善」の前身である蕎麦屋の屋台(1831年創業)を嚆矢とする説や、現存する店の中では最古の天ぷら屋とされる浅草雷門の「三定」(1837年創業)を先駆けとする説が唱えられています。
その満腹感から世代を超えて根強い人気を誇る天丼ですが、初めは時間短縮として手早く食べるために編み出された料理でした。

忙しい職人や商人たちが屋台でさっと食べる「ファストフード」として親しまれていたとされており、庶民の食文化の中から自然に生まれてきた料理といえます。

天ぷらのルーツをたどると、油で食材を揚げる食べ物は奈良時代に中国(当時は唐王朝)から伝わったとされており、当時は油が大変貴重で一部の寺院などに行事食として伝わったのみでした。

その後、時代を経て庶民の食へと発展し、天丼という形で広く日本人の食卓に根づいていきました。

天丼タレの作り方|甘辛さのバランスが命

家庭で天丼を作る際、もっとも重要なのがタレです。
市販のめんつゆでも代用できますが、ぜひ一度、基本のタレから手作りしてみてください。

基本の天丼タレ(2人分の目安)

  • しょうゆ 大さじ3- みりん 大さじ3- 砂糖 大さじ1- だし(かつおだし) 大さじ2

作り方

  1. 小鍋にみりんを入れて弱火にかけ、ひと煮立ちさせてアルコールを飛ばします。
  2. しょうゆ・砂糖・だしを加え、砂糖が溶けるまで混ぜながら加熱します。
  3. 全体がなじんだら火を止め、粗熱をとっておきます。

甘めが好みの方は砂糖を少し増やし、すっきりした辛口が好みの方はしょうゆを気持ち多めにするとよいでしょう。
タレはやや濃いめに仕上げておくと、天ぷらをくぐらせたときにちょうどよい味わいになります。

天ぷらの揚げ方|サクッと仕上げる3つのコツ

天丼のおいしさは、天ぷらのサクサク感にかかっています。
家庭で揚げる際に押さえておきたいポイントをご紹介します。

コツ① 衣は冷たく、混ぜすぎない

天ぷらの衣には、冷水(できれば氷水)を使いましょう。
小麦粉と冷水を合わせる際は、箸でさっくりと数回混ぜるだけでOKです。
混ぜすぎると粘り(グルテン)が出てしまい、衣が重くなります。
ダマが少し残る程度でちょうどよいとされています。

コツ② 油の温度は170〜180℃を目安に

揚げ油は植物油を使い、170〜180℃を目安にしましょう。
衣を一滴たらして、底まで沈まずに中ほどで浮き上がってくれば適温のサインです。
海老や白身魚は180℃前後、野菜類は170℃前後が目安とされています。

コツ③ 揚げたらすぐタレをからめる

揚げたての天ぷらは、熱いうちにタレをからめてごはんにのせましょう。
タレをからめるタイミングが早いほど、タレがしっかりと天ぷらにまとわりつき、ごはんとも一体感が生まれます。

具材の選び方|定番から季節のものまで

天丼の具材はお好みで自由に選べるのも魅力のひとつです。

定番の具材– えび(天丼といえばこれ。プリプリ食感が人気です)- いか- キス・メゴチなどの白身魚- かぼちゃ・ナス・ピーマン・さつまいもなどの野菜

えびは背わたを取り、腹側に切り込みを数か所入れて筋を断っておくと、揚げたときに丸まりにくくなります。
野菜の天ぷらは水分が多いと油はねが起きやすいため、キッチンペーパーでしっかり水分をふき取ってから衣をつけましょう。

おうちで天丼を楽しむために

天丼は、揚げたてを熱々のごはんにのせてすぐにいただくのが一番のごちそうです。
タレさえ作っておけば、あとは揚げてのせるだけ。
週末の昼ごはんや、少しだけ食卓を豪華にしたいときにも、ぴったりの一品です。

具材を季節ごとに変えれば、春はたらの芽・ふきのとうなどの山菜、夏はズッキーニやとうもろこし、秋はきのこや栗といった旬の食材を楽しむこともできます。
江戸の昔から変わらず愛され続けてきた天丼の味を、ぜひ自分の手で再現してみてください。

まとめ

天丼は江戸時代末期から続く、日本の丼文化を代表する一品です。
甘辛いタレとサクサクの天ぷら、そして熱々のごはんが合わさる組み合わせは、時代を超えて愛される理由がしっかりとあります。
タレの配合・衣の作り方・揚げ温度の3点を意識するだけで、家庭でも本格的な天丼に近づくことができます。
ぜひ、旬の具材を使いながら、おうちで江戸の味を楽しんでみてください。

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