
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド
さいたま市岩槻区に鎮座する武州岩槻総鎮守 久伊豆神社は、約1400年の歴史を誇る由緒ある神社です。岩槻城の総鎮守として崇敬を集め、豊かな森に囲まれた境内には皇室ゆかりの孔雅な孔雀が住み、多くの参拝者に愛され続けています。
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社の概要・基本情報
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社は、埼玉県の元荒川流域に点在する久伊豆神社の中でも特に規模が大きく、岩槻の総鎮守として地域の人々から厚い信仰を集めています。現在の境内は岩槻城址の一部にあたり、かつて城郭内の新正寺曲輪に位置していました。
歴史と由来
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社の創建は古く、今から約1400年前の欽明天皇の御代にさかのぼります。出雲族の土師氏が東国への移住の際、出雲の久伊豆明神(大己貴命)の分霊を勧請し、この地に社殿を建立したのが始まりとされています。
平安時代中頃には武蔵野の開拓とともに信仰が広まり、戦国時代の1457年(長禄元年)、名将太田道灌が岩槻城を築城した際には、当神社を岩槻城の鎮守として城郭内に配置しました。江戸時代には徳川家康から江戸の鬼門除けとして崇められ、徳川将軍家が日光参拝を行う際の道中安全祈願も執り行われるなど、武家からも篤い崇敬を受けました。
明治時代には1873年に村社、1923年に郷社に列格し、戦後の1945年には県社に昇格しました。1875年の不審火により全ての建物が焼失しましたが、1915年までに再建され、現在の美しい社殿の姿を整えています。
祭神とご利益
御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、またの名を大国主命(おおくにぬしのみこと)です。この神様は古事記の「因幡の白兎」の物語で知られる心優しい神として親しまれており、七福神の大黒様としても広く信仰されています。
大国主命は多くの神徳を兼ね備えた神様として知られ、縁結びの神、農耕の神、商売の神、医療の神、子孫繁栄の神など、様々な分野でご利益があるとされています。特に国土開拓・産業育成・商売繁盛・子孫繁栄・家内安全・方位除け・厄除け・安産祈願・必勝祈願などの願いを叶える神様として、多くの参拝者から信仰を集めています。
現代では「久伊豆(ひさいず)」の音が「クイズ」に通じることから、クイズ番組出演者や受験生からも合格祈願の神様として親しまれているのも興味深い特徴です。
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社の見どころ・特徴
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社は、歴史ある建造物と豊かな自然環境が調和した美しい境内で知られています。埼玉県の「ふるさとの森」や「自然百選」にも選ばれており、都市部にありながら森林に囲まれた野鳥の宝庫として親しまれています。
建造物・構造の魅力
現在の社殿は1915年までに再建されたもので、威風堂々とした風格ある建築が参拝者を迎えます。拝殿は木造建築の美しさを感じさせる造りで、細部にまで職人の技が光る装飾が施されています。
境内の配置も特徴的で、旧国道16号の岩槻城址公園入口交差点から境内まで一直線に延びる長い表参道は、神社の格式と歴史の深さを物語っています。この表参道を歩くだけでも、日常から神聖な空間へと気持ちが切り替わる体験ができます。
また、境内には天神社も祀られており、朱色の美しい鳥居が印象的です。この天神社は学問の神様である菅原道真を祀っており、受験生や学業成就を願う人々から特に信仰されています。
自然・景観の美しさ
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社の最大の特徴の一つは、都市部にありながら豊かな森林に囲まれた自然環境です。境内は埼玉県の「ふるさとの森」に指定されており、様々な樹木が四季折々の美しい景観を演出しています。
春には桜が咲き誇り、夏には緑陰が参拝者に涼を提供し、秋には紅葉が境内を彩ります。特に本殿奥にはかつて県の天然記念物に指定された大榊があり、現在は枯れてしまいましたが、その跡地も神聖な雰囲気を醸し出しています。
境内は野鳥の宝庫としても知られており、様々な鳥類が生息しています。静寂な境内で鳥のさえずりを聞きながらの参拝は、心を落ち着かせる特別な体験となるでしょう。
皇室ゆかりの孔雀と特別な魅力
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社の最も特徴的な見どころは、皇室ゆかりの孔雀の存在です。昭和13年(1938年)に朝香宮鳩彦殿下より3羽の孔雅な孔雀が奉納されたことを機に、孔雀は神社のシンボルとなりました。
現在では当初の3羽から16羽まで増え、子孫繁栄のご神徳の象徴として大切に飼育されています。美しい羽を広げる孔雀の姿は参拝者に大きな感動を与え、特に子どもたちには人気の存在です。
この孔雀にちなんで「救邪苦(くじゃく)」と漢字をあてたお守りも授与されており、邪気を払い苦難から救ってくれるご利益があるとして人気を集めています。
また、夏季には「涼鈴詣(すずもうで)」と呼ばれる特別な参拝体験が行われ、雲海のように立ちのぼるミストと風鈴の涼やかな音色に包まれながら参拝できる幻想的な体験も提供されています。
参拝・拝観案内
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社では、年間を通じて多くの参拝者を迎えており、適切な参拝作法を守りながら心静かにお参りすることができます。特に正月三が日には約13万人の参拝者が訪れる人気の神社です。
参拝作法とマナー
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社での参拝は、一般的な神社参拝の作法に従って行います。まず鳥居をくぐる際は一礼し、参道の中央を避けて歩きます。手水舎で手と口を清めた後、拝殿前で「二礼二拍手一礼」の作法でお参りします。
境内は静寂な環境が保たれているため、大声での会話は控え、野鳥や孔雀などの生き物にも配慮した行動を心がけましょう。写真撮影は可能ですが、他の参拝者の迷惑にならないよう注意が必要です。
御祈祷を希望する場合は、社務所にて事前に受付を行います。初宮詣、七五三、厄除け、安産祈願、合格祈願など様々な祈祷を受けることができ、特に七五三の時期には皇室由来の「碁盤の儀」も体験できます。
年中行事・季節のイベント
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社では、一年を通じて様々な年中行事が執り行われています。特に注目すべきは夏季の「涼鈴詣(すずもうで)」で、7月1日から8月末まで開催され、ミストと風鈴による涼やかな参拝体験ができます。
正月には里神楽(元旦)、琴演奏(1月2日)、初午太鼓(1月3日)などの伝統芸能が披露され、多くの参拝者で賑わいます。8月には岩槻まつりの宵宮として「夜い宮(よいみや)」が開催され、幻想的なライトアップやジャズの生演奏、キッチンカーの出店なども行われます。
また、毎月9日は特別な参拝日として設定されており、通常より早い時間から境内が開放され、特別な雰囲気の中での参拝が可能です。
御朱印・お守り情報
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社では、美しい御朱印を授与しており、参拝の記念として多くの方に親しまれています。御朱印は社務所にて受け付けており、丁寧に墨書きされた格式ある仕上がりです。
お守りについては、神社のシンボルである孔雀にちなんだ「救邪苦(くじゃく)」のお守りが特に人気です。このお守りは邪気を払い、苦難から救ってくれるご利益があるとされています。その他にも縁結び、商売繁盛、学業成就、交通安全など、様々な願いに応じたお守りが用意されています。
また、年末には新年を清々しく迎えるための「カマ〆(かまじめ)」も頒布されており、多くの参拝者に喜ばれています。
アクセス・利用情報
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社へのアクセスは、公共交通機関と自家用車の両方で便利にお越しいただけます。住宅地に位置しながらも、整備されたアクセス環境が整っています。
交通アクセス
電車でのアクセスは、東武アーバンパークライン(東武野田線)「岩槻駅」が最寄り駅です。JR大宮駅からは普通電車で11分、急行で7分、東武春日部駅からは普通電車で10分、急行で6分と、都市部からのアクセスも良好です。
岩槻駅西口から徒歩約15分で神社に到着します。また、令和7年5月1日より岩槻区コミュニティバスの運行経路が変更され、新たに「久伊豆神社前」バス停が新設されました。岩槻駅東口から約13分でアクセス可能となり、より便利になっています。
バスを利用する場合は、岩槻駅西口からアサヒバス「水上公園」行きに乗車し、「巻の上」バス停で下車、徒歩約10分です。バスの時刻表は神社公式サイトでも確認できます。
自家用車でのアクセスは、東北自動車道「岩槻IC」から約10分の距離です。GoogleMapで検索する際は「岩槻区宮町2-9-1」で検索すると正確な位置が表示されます。
<住所> 〒339-0065 埼玉県さいたま市岩槻区宮町2丁目6番55号
参拝時間・料金・駐車場情報
武州岩槻総鎮守 久伊豆神社の境内は通常、朝5時から夜19時まで開放されており、年中無休で参拝できます。年末年始期間(12月31日から1月3日)のみ24時間参拝が可能となります。
社務所の受付時間は午前9時から午後16時までとなっており、御祈祷や御朱印の授与はこの時間内に行われます。御祈祷は30分毎に実施されており、事前予約も可能です。
参拝は基本的に無料ですが、御祈祷を希望する場合は初穂料が必要です。初穂料の金額については社務所にお問い合わせください。
駐車場は約100台分完備されており、無料でご利用いただけます。正月などの混雑時期を除き、通常は十分な駐車スペースが確保されています。クレジットカード(VISA、MasterCard、AMEX)での支払いも可能で、現代のニーズに対応した利便性の高いサービスを提供しています。
参照サイト
・久伊豆神社【公式】さいたま市岩槻区:https://www.hisaizu.jp/