
川越熊野神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド
小江戸川越の中心部に鎮座する川越熊野神社は、開運・縁結びのご利益で多くの参拝者に親しまれている古社です。八咫烏の御神紋や足踏み健康ロードなど、ユニークな魅力にあふれた神社の歴史と見どころを詳しくご紹介します。
川越熊野神社の概要・基本情報
川越熊野神社は、埼玉県川越市連雀町に鎮座する由緒ある神社で、地元では「おくまんさま」の愛称で親しまれています。紀州熊野三山から勧請された熊野大神を祀り、開運・縁結び・厄除けの神として広く信仰を集めています。現在の境内は蓮馨寺と道を挟んで向かい合う位置にあり、川越観光の中心エリアからアクセスしやすい立地にあります。
歴史と由来
川越熊野神社の創建は天正18年(1590年)で、蓮馨寺二世然誉文応僧正が紀州熊野より勧請したことに始まります。当初は蓮馨寺の境内社として創建され、松郷の人々の氏神として崇敬されてきました。
正徳3年(1713年)には、蓮馨寺十六世然誉了鑑僧正の時代に社殿を改築し、鳥居を石造りに改めました。現在も境内に残る二の鳥居がその当時のものとされています。明治時代の神仏分離令により蓮馨寺から独立し、現在の川越熊野神社として歩みを続けています。
昭和8年(1933年)に中央通りが開通したことで、蓮馨寺との間に道路が通り、現在のような配置となりました。長い歴史の中で川越の街とともに発展し、地域の人々に愛され続けている神社です。
祭神とご利益
川越熊野神社の御祭神は熊野大神で、伊弉諾命(いざなぎのみこと)、伊弉册命(いざなみのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)の御四神を祀っています。
伊弉諾命と伊弉册命は日本神話における最初の夫婦神として知られ、夫婦道を興しただけでなく、多くの国や森羅万象の神々をお産みになられました。このことから、川越熊野神社は開運・縁結びの神として特に信仰されています。
主なご利益には、開運招福、縁結び、厄除け、家内安全、商売繁盛、交通安全、学業成就、必勝祈願などがあります。特に恋愛成就や良縁を求める参拝者が多く訪れ、カップルでの参拝も盛んです。
川越熊野神社の見どころ・特徴
川越熊野神社は伝統的な神社の荘厳さを保ちながら、参拝者が楽しめる様々な工夫が施されています。境内には多くの見どころが点在し、訪れる人々を飽きさせません。
御社紋「八咫烏」の魅力
川越熊野神社の御社紋は、三本の足を持つ「八咫烏(やたがらす)」で、熊野大神様のお使いとされている御神鳥です。八咫烏は夜明けを呼ぶ鳥・太陽を招く鳥ともいわれ、希望の世界に導く霊鳥として広く信仰されています。
神話では、初代神武天皇が熊野の山中で道に迷われた際、八咫烏が奈良の橿原宮まで無事にお導きしたとされています。このことから「導きの神」として親しまれ、人生の迷いや困難な選択を迫られた時に正しい道へと導いてくれると信じられています。
八咫烏は公益財団法人日本サッカー協会(JFA)のシンボルマークとしても使われており、川越熊野神社では公認の「必勝お守り」も人気を集めています。スポーツに携わる人々からも厚い信仰を受けています。
境内の特色ある施設
川越熊野神社の参道脇には、両端に小石が敷き詰められた「足踏み健康ロード」があります。裸足で歩くことで足裏のツボを刺激して健康へのご利益を願う面白い名所です。子供から大人まで楽しめるこの施設は、参拝と健康増進を同時に叶える珍しい取り組みとして話題を呼んでいます。
境内の「むすびの庭」には水晶玉が設置されており、これに触れると八咫烏様からのお言葉をいただくことができ、開運・縁結びのご利益があるとされています。現代的な要素を取り入れた参拝方法として、多くの参拝者に親しまれています。
境内には可愛らしい八咫烏の像も鎮座しており、写真撮影スポットとしても人気です。厳かな雰囲気の中にも親しみやすさを感じられる工夫が随所に施されています。
銭洗い弁財天「厳島神社」
川越熊野神社の境内には厳島神社が鎮座し、銭洗い弁財天として親しまれています。平成19年6月17日の厳島神社例祭日に合わせて川越銭洗弁財天が再興されました。
この銭洗い弁財天の水は、川越熊野神社がもともと属していた蓮馨寺の「宝池」と同じ水源から引かれています。金銭を清めることで心身も清められ、清浄な福銭になるとされています。
毎月第3日曜日には厳島神社の縁日が開催され、午前11時と午後3時に参拝記念として先着50名様に宝池でお清めした御福銭を無料でいただくことができます。この日は野菜の販売や神楽殿でのお囃子なども行われ、境内は多くの人で賑わいます。
参拝案内
川越熊野神社での参拝は、伝統的な作法を大切にしながらも親しみやすい雰囲気の中で行うことができます。開運・縁結びのご利益を十分にいただくため、正しい参拝方法を心がけましょう。
参拝作法とマナー
神社での参拝は「二拝二拍手一拝」が基本的な作法となります。まず手水舎で心身を清めてから拝殿前に進み、軽く会釈した後に賽銭を納めます。鈴があれば鳴らしてから、二回深くお辞儀をし、二回手を叩いて合掌し、願い事を心の中で唱えます。最後に一回深くお辞儀をして参拝を終えます。
川越熊野神社では、境内の「足踏み健康ロード」を体験する際は、できるだけ裸足になって歩くとより効果的とされています。靴下での利用も可能ですが、足裏への刺激を感じられるよう薄手のものがおすすめです。
「むすびの庭」の水晶玉に触れる際は、静かに手を当てて心を込めて願いを込めましょう。多くの人が利用する施設のため、他の参拝者への配慮も忘れずに行いましょう。
年中行事・季節のイベント
川越熊野神社で最も有名な年中行事は、12月3日に行われる酉の市です。この日は多くの参拝者で境内が賑わい、商売繁盛や開運を願う人々が熊手などの縁起物を求めて訪れます。
毎月第3日曜日には厳島神社の縁日が開催されます。この日は境内で野菜の販売が行われるほか、神楽殿でお囃子の奉納もあり、地域の文化に触れることができる貴重な機会となっています。
年6回開催される己巳の日(60日に一度)には、弁天様の日として特別な行事が行われます。この日に御朱印や授与品を受けた方には、参拝記念として御福銭が配布され、金運・芸能運のお守りとして持ち帰ることができます。
季節に応じた御朱印も用意されており、四季詣印や恒例祭印など、その時期ならではの特別なスタンプが押印されます。
御朱印・お守り情報
川越熊野神社では多種類の御朱印を授与しており、特に「八咫烏特別御朱印」が人気を集めています。青・桃色2色の台紙に10種類の文字から選択でき、それぞれの文字に合わせた肌守りも付けられます。季節に応じた限定御朱印も定期的に頒布されています。
主祭神である伊弉諾命・伊弉册命にちなんだ「いざないまもり」(授与料2500円)は、八咫烏様が明るい虹色の未来へと導いてくれるお守りとして人気です。
縁結びを願う方には、シルバー製の指輪タイプのお守り(授与料10,000円)もあります。社務所で指のサイズを測って申し受けることができ、カップルでお持ちになるとさらに良縁が期待できるとされています。
八咫烏をシンボルマークに持つ日本サッカー協会公認の「必勝お守り」も人気があり、スポーツに携わる方や受験生などに広く愛用されています。
疫病除けの「茅の輪守り」や、金運向上の「御福銭」など、様々なご利益に応じたお守りが用意されており、参拝者の願いに寄り添った授与品を選ぶことができます。
アクセス・利用情報
川越熊野神社は川越市の中心部に位置し、観光地からのアクセスも良好です。電車での来訪が最も便利で、徒歩での参拝が推奨されています。
交通アクセス
西武新宿線「本川越」駅から徒歩5分の距離にあり、最寄り駅からのアクセスは非常に良好です。本川越駅東口を出て県道229号を北上し、連雀町交差点を過ぎた東側に鎮座しています。
東武東上線・JR川越線「川越」駅からは徒歩約15分程度です。川越駅からは東武バスの神明町車庫行き(蔵のまち経由)に乗車し、「連雀町」バス停で下車すると徒歩1分でアクセスできます。
車でお越しの場合は、関越自動車道川越ICから約20分の距離です。川越市街地の中心部に位置するため、周辺の観光スポット巡りと合わせての参拝も便利です。
川越の人気観光地である蔵造りの街並みや時の鐘からも徒歩圏内にあり、小江戸川越散策のルートに組み込みやすい立地となっています。
<住所> 〒350-0066 埼玉県川越市連雀町17-1
拝観時間・料金・駐車場情報
参拝時間は平日9:30~17:00、土日祝日は9:00~17:00となっています。参拝は無料で、年中無休で開放されています。
川越熊野神社には専用の駐車場がないため、車でお越しの際は周辺の有料駐車場をご利用ください。ただし、ご祈願を受けられる方には祈願料の1割(最大1,000円)を上限とした駐車料の補助が提供されています。
御朱印の授与や各種お守りの授与は、社務所の開いている時間内に申し受けることができます。特別な御朱印や限定品については、事前に公式サイトや電話で確認されることをおすすめします。
団体での参拝や特別な祈願を希望される場合は、事前に連絡をしておくとスムーズに対応していただけます。電話番号は049-225-4975です。
バリアフリーについては、拝殿へは段差があり、参道へ上がるのにも段差があるため、車椅子での参拝には介助者の同伴が必要となります。事前に相談されることをおすすめします。
参照サイト
・川越 熊野神社 公式ホームページ:https://www.kawagoekumano.jp/
・小江戸川越ウェブ|川越熊野神社:https://koedo.or.jp/spot_013/