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玉敷神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

玉敷神社|由緒ある神社の歴史と見どころ、参拝情報を完全ガイド

埼玉県加須市騎西に鎮座する玉敷神社は、延喜式神名帳に記載された由緒ある式内社として、1300年以上の歴史を誇る古社です。元荒川流域に分布する久伊豆神社の総本社的存在として知られ、国指定重要無形民俗文化財の神楽や樹齢400年の大藤など、貴重な文化財と自然の美しさが調和した神聖な空間を形作っています。

玉敷神社の概要・基本情報

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玉敷神社は、延喜式神名帳では「武蔵国埼玉郡 玉敷神社」と記載され、小社に列格している延喜式内社で、旧社格は県社という格式高い神社です。元荒川流域に分布する久伊豆神社の総本社的存在の神社であるとして、埼玉県北東部を中心とした広い地域で崇敬を集めています。

境内は玉敷公園と一体となった美しい神苑を有し、四季折々の自然美を楽しむことができる貴重な空間として地域の人々に親しまれています。特に春の藤の花の季節には多くの参拝者が訪れ、神聖な祈りの場としてだけでなく、自然の恵みを感じる憩いの場としても重要な役割を果たしています。

歴史と由来

玉敷神社の創建については複数の伝承が残されており、社伝によれば、大宝3年(703年)、東山道鎮撫使・多次比真人三宅磨によって創建された。一説には、成務天皇6年、武蔵国造・兄多毛比命の創建ともいうとされています。いずれの説も古代にまで遡る由緒を示しており、この地域における信仰の深さを物語っています。

神社の歴史において特筆すべきは、その度重なる遷座の歴史です。元は現在地の北方の埼玉郡正能村(現:加須市正能)に鎮座していた。天正2年(1574年)、上杉謙信が武蔵に出兵した際に兵火にかかり、社殿を焼失したという記録があり、戦乱の時代を乗り越えてきた歴史を持ちます。

その後、江戸時代に埼玉郡根古屋村(現:加須市根古屋)の騎西城大手門前に再建された後、寛永4年(1627年)ごろに現在地に遷座したとされており、現在の地での鎮座は約400年の歴史を数えます。この遷座の歴史は、地域の人々の篤い信仰心によって神社が守り継がれてきたことを示しています。

延喜式内社としての格式は古くから認められており、平安時代に編纂された延喜式神名帳への記載により、朝廷にもその存在が知られていた名社であったことが分かります。江戸時代には「玉敷神社」「久伊豆大明神」と併称され、武蔵国埼玉郡の総鎮守として広範囲にわたって崇敬を集めました。

祭神とご利益

玉敷神社の御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)です。大己貴命はまたの御名を大国主命とも申し上げて、勝れたご武勇と深いご慈愛とによって出雲国を始め広く各地方を平定され、国土開発を成し遂げられた偉大な祖神(おやがみ)であられると神社では説明されています。

大己貴命の御神徳は多岐にわたりますが、特に青年時代の命(みこと)が襲い来る幾多の困難にすべて打ち勝たれて、英雄的な神になられた神話から厄除開運の徳を、そして文武両道に秀られた魅力的な男神であられて、多くの姫神とのロマンスを持たれた物語から縁結び・安産の徳を称されておられるとされています。

また、詩歌や医道の神でもあり、さらにお名前の「大国」の音がインドの招福の神、大黒天と通ずることから豊作や商売繁昌の神としても深く信仰されておられるという多面的な神徳を持つ神様として崇敬されています。

このような幅広い御神徳から、玉敷神社では厄除開運、縁結び、安産、商売繁昌、学業成就など、人生のあらゆる局面での御利益を求めて多くの参拝者が訪れます。特に「因幡の白うさぎ」の神話で知られる慈悲深い神様として、困難に直面した人々の心の支えとなっています。

玉敷神社の見どころ・特徴

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玉敷神社は歴史的価値の高い建造物、豊かな自然環境、そして貴重な文化財が調和した、見どころ豊富な神社です。参拝者は神聖な祈りの時間とともに、文化的・自然的な魅力を存分に堪能することができます。

建造物・構造の魅力

玉敷神社の建造物の中で最も注目すべきは、神楽を奉納する神楽殿は、天保7年(1836)年の建立です。今では珍しい三方吹き抜け式構造で、加須市指定有形文化財に指定されていますという歴史的建造物です。この神楽殿は江戸時代後期の建築技術を今に伝える貴重な遺構として、建築史的にも重要な価値を持っています。

三方吹き抜け式構造は、神楽の奉納において音響効果を高め、参拝者が神楽を鑑賞しやすいよう配慮された設計となっています。この建築様式は現在では珍しく、当時の建築技術の高さと、神事への深い配慮を物語る貴重な文化遺産です。

本殿や拝殿についても、寛永4年以降の度重なる修築を経て現在の姿となっており、伝統的な神社建築の美しさを保持しています。境内全体の配置も、参拝者が自然に神聖な空間へと導かれるよう工夫されており、古来からの神社建築の精神性が現代まで受け継がれています。

また、境内には多数の摂末社が鎮座しており、それぞれが地域の信仰と深く結びついた歴史を持っています。これらの建造物群は、単体としてだけでなく、境内全体として調和のとれた神聖な空間を形成しています。

自然・景観の美しさ

玉敷神社の自然環境で最も有名なのは、樹齢約400年と推定される大藤です。境内の東側に隣接する玉敷神社神苑(現在の玉敷公園)に所在する。1933年(昭和8年)に現在の場所に移植されたこの大藤は、旧・騎西町のシンボルとして開花時期は見物客で賑わう名所となっています。

この大藤は埼玉県指定天然記念物に指定されており、枝張りが700平方メートルもの大きさがありますという壮大な規模を誇ります。開花時期になると花の房が1メートル以上にもなって垂れ下がっている光景を見ることができ、その美しさは多くの人々を魅了しています。

境内にはまた、境内の銀杏は樹齢500年という古木も鎮座しており、秋には見事な黄葉で参拝者を楽しませています。この銀杏の木は玉敷神社の長い歴史を物語る生き証人として、神社の威厳ある雰囲気を演出しています。

神苑(玉敷公園)は約25,000平方メートルの広大な敷地を持ち、四季折々の植物が植栽されています。春は桜と藤、初夏は新緑、秋は紅葉と銀杏、冬は静寂の中に神聖な雰囲気が漂うなど、季節ごとに異なる美しさを楽しむことができます。

文化財・重要な所蔵品

玉敷神社が誇る最も重要な文化財は、玉敷神社神楽 – 奉納は2月1日の初春祭、5月5日の春季大祭、7月15日の夏季祭、12月1日の例大祭に行われる神楽です。この神楽は平成20年(2008)3月に国指定重要無形民俗文化財に指定されましたという貴重な文化遺産です。

神楽発祥の時期は不明ですが、もっとも古い資料では、「正保」の元号(1644年~1648年)が記された神楽面が現存していますとあり、少なくとも江戸時代初期から継承されてきた伝統芸能であることが分かります。

神楽の演目は、番外と余興を含めて18座あり、「大太鼓」「かっ鼓」「笛」の3つで奏演され、舞台上の四隅の柱を規則的に廻る「四方固め」という様式的な所作を繰り返しおこなうことを特徴としますという独特の様式を持っています。

また、玉敷神社には「お獅子様」と呼ばれる独特の信仰があります。玉敷神社の神宝であるお獅子様は、五穀豊穣、家内安全の祈祷のため各地に貸し出されていて、猿田彦の面とご神宝・剣の3つで1組になっているという特徴的な神事です。

この信仰は主に県の北東部を流れる元荒川流域の市町村に広がり、群馬県の玉村町や板倉町まで及んでいるという広範囲にわたる影響力を持っており、玉敷神社が久伊豆神社の総本社的存在であることを示しています。

さらに、玉敷神社算額 – 幾何学問題を額や絵馬に記したものを算額といい、玉敷神社のものには15問記載されているという文化財もあり、江戸時代の数学文化を伝える貴重な資料として保存されています。

参拝・拝観案内

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玉敷神社への参拝は、その歴史と格式に敬意を払いながら、心静かに行うことが大切です。境内は神聖な空間として、また地域の人々の憩いの場として大切に保たれており、参拝者の皆様にも適切なマナーでの参拝をお願いしています。

参拝作法とマナー

玉敷神社での参拝は、一般的な神社参拝の作法に従って行います。まず境内に入る前に、鳥居の前で一礼し、参道の中央を避けて歩きます。手水舎では左手、右手の順に清め、口をすすいでから拝殿へ向かいます。

拝殿では「二拝二拍手一拝」の作法で参拝します。大己貴命への感謝の気持ちと願いを込めて、丁寧に参拝しましょう。玉敷神社では厄除開運、縁結び、安産などの多様な御利益があるとされており、それぞれの願いに応じてお参りすることができます。

境内には樹齢500年の銀杏や400年の大藤など、長い年月を経た神木や自然があります。これらは神社の歴史を物語る貴重な存在ですので、大切に保護しながら鑑賞してください。

写真撮影については、境内での撮影は可能ですが、本殿内部や神楽の奉納中などは撮影を控えるなど、神聖な空間への配慮をお願いします。また、他の参拝者の迷惑にならないよう心がけましょう。

年中行事・季節のイベント

玉敷神社では年間を通じて様々な祭事が行われており、特に神楽の奉納される祭典は多くの参拝者が訪れる重要な行事となっています。

2月1日の初春祭では、神楽の奉納とともに「だるま市」が開かれるという特色ある行事があります。新年の願いを込めてだるまを求める人々で賑わい、地域の伝統行事として親しまれています。

5月5日の春季大祭は、藤の花の見頃と重なることから最も華やかな祭典の一つです。国指定重要無形民俗文化財の玉敷神社神楽が奉納され、イザナギ・イザナミの舞、おかめの舞など7座の演目が披露されます。

7月15日の夏季祭、12月1日の例大祭においても神楽が奉納され、江戸神楽の原型を伝える素朴で典雅な舞を鑑賞することができます。これらの神楽は正能地区の氏子が父子相伝で代々伝承してきたもので、現在は保存会によって継承されています。

春の藤まつり(4月下旬から5月上旬)は玉敷神社の最も有名な行事で、樹齢400年の大藤が満開となる時期に合わせて「加須市騎西藤まつり」が開催されます。この期間中は多くの観光客が訪れ、神社境内と玉敷公園は美しい藤の花で彩られます。

御朱印・お守り情報

玉敷神社では御朱印の授与を行っており、参拝の記念として多くの方に親しまれています。御朱印には玉敷神社の印が押され、延喜式内社としての格式を示す貴重な記録となります。御朱印帳をお持ちでない方も、神社で御朱印帳を購入することができます。

お守りについては、大己貴命の多様な御神徳に応じて、厄除開運、縁結び、安産、学業成就、商売繁昌など、様々な種類のお守りが用意されています。特に縁結びや安産のお守りは、大己貴命の御利益として古くから信仰を集めているものです。

社務所では御朱印の授与やお守りの頒布のほか、参拝に関する各種相談にも応じています。祭事の日程や神楽の奉納について詳しく知りたい方は、社務所でお尋ねください。

授与品の受付時間や料金については、詳細は公式サイトをご確認いただくか、直接社務所にお問い合わせください。

アクセス・利用情報

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玉敷神社は埼玉県加須市騎西に位置し、公共交通機関および自家用車でアクセスすることができます。境内は玉敷公園と一体となっており、参拝とともに自然散策も楽しむことができる立地となっています。

交通アクセス

公共交通機関を利用する場合、最寄駅は東武伊勢崎線の加須駅またはJR高崎線の鴻巣駅となります。

東武伊勢崎線加須駅からは、朝日バスの鴻巣駅行きまたは免許センター行きに乗車し、「騎西一丁目」バス停で下車、徒歩約7分で玉敷神社に到着します。バスの所要時間は約10分です。

JR高崎線鴻巣駅からは、朝日バスの加須駅行きに乗車し、同じく「騎西一丁目」バス停で下車、徒歩約7分となります。鴻巣駅からのバス所要時間も約10分です。

自家用車でアクセスする場合は、国道125号線を利用するのが便利です。東北自動車道からは加須インターチェンジが最寄りとなり、インターチェンジから約15分程度で到着します。

境内には駐車場が整備されており、参拝者は無料で利用することができます。ただし、藤まつりなどの行事開催時には多くの参拝者が訪れるため、公共交通機関の利用をお勧めする場合もあります。

<住所> 〒347-0105 埼玉県加須市騎西552-1

拝観時間・料金・駐車場情報

玉敷神社の境内への立ち入りは基本的に自由で、参拝に特別な料金は必要ありません。ただし、御朱印やお守りなどの授与品については別途料金が必要となります。

社務所の開所時間については、詳細は公式サイトをご確認ください。祭事や神楽の奉納がある日は、通常とは異なる時間設定となる場合があります。

駐車場は境内に無料駐車場が完備されており、参拝者は安心して自家用車で訪問することができます。駐車可能台数については、詳細は事前にお問い合わせいただくことをお勧めします。

玉敷公園(神苑)への入園も無料となっており、藤の花の季節や紅葉の時期には自然散策を楽しむ多くの方が訪れます。公園内には休憩施設も整備されており、ゆっくりと過ごすことができます。

団体での参拝や神楽鑑賞を希望される場合は、事前に社務所へご相談ください。特に神楽の奉納日には多くの参拝者が訪れるため、早めの到着をお勧めします。

バリアフリー対応については、詳細は公式サイトをご確認いただくか、社務所にお問い合わせください。

参照サイト

・玉敷神社 公式ホームページ:http://www.tamashiki.or.jp/

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